4日目 大フェレ峠を越えてスイスに入る


コース;
ラ・ヴァシェ(la Vachey)⇒アルヌーバ(Arnuva)→[2h]エレナ小屋(Refuge Elena)→[1h]大フェレ峠(Grand col Ferret)[途中昼食]→[2h10min]ラ・フーリ(la Fouly)⇒シャンペ(Champex)
[合計5h10min   標高差 登り767m 下り937m]
シャンペ湖、  
スケッチ


ラ・ヴァシェの宿からアルヌーバまでミニバス、ここからなだらかな牧草地を進み、川を渡った辺りから登るになる。左正面にイタリア、スイス、フランスの国境に立つモン・ドランの山とプレ・ド・バール氷河(Glacier de Pre de Bar)が綺麗に見え出す。暫く登ると大きな建物のエレナ小屋に着く。。
モン・ドランの山と
プレ・ド・バール氷河、 
エレナ小屋の前から

風が強く寒い。小屋の中で小休憩。暖かければ小屋の前のテラスでのんびりしたいところだ
小屋から急登りが始まる。山陰で朝日が当たらない上に木がまったくない草地で、風が強く寒い。登るに従い、左手から後方にかけて、モン・ドランやグランド・ジョラスなどの数々のピークと氷河が広がり、その左下には通ってきたU 字形のフェレの谷(Val Ferret)が綺麗に見える。
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左に頭を出しているグランド・ジョラス、中央の氷河はトリオレ氷河、右の氷河はプレ・デ・バル氷河

山は左がトリオレ針峰、右がモン・ドラン、//
・・・イタリア側フェレの谷、・・・・・・・拡大→
中の氷河はプレ・デ・バル氷河
一番奥は前日越えてきたセーニュ峠


大フェレ峠に近づくと左へ向きを変え、なだらかなトラバース道になり、ようやくイタリアとスイスの国境の峠に着く。
大フェレ峠ではガスがかかり、ほとんど見えなかったが、晴れていれば大展望が期待できるところです。
大フェレ峠、 
トラバースの道に入る辺りから

峠を過ぎて暫く下りると、太陽が顔を出し、暖かな日射しになった。道の周りは花が咲き乱れ、のんびりと歩く。スイス側の谷が広く開けて見えるようになった草地で昼食。

地図を見ると、正面の谷を右に越えて行くとサン・ベルナールに行けるようだ。
昼食後のひととき、
ヨーロッパの人は、昼に食べた後、天気が良ければ直ぐ昼寝の体制をとる。こんな格好をしたら歩く気力がなくなるように思うのだが、彼等は平気で、出発となるとスタコラと快調に歩きだす。

スイス側のフェレの谷(峠を越えても谷の名前が変わらない)のフェレの村に下りて行くのがTMBのトレイルだが、ガイドは左に道をとり、山を巻くバリエーションを歩く。見晴らしが良く、草花が咲く草地で、高低差がない穏やかなトレイルで気持ちが良い。
バリエーションの道
バリエーションの道の途中で、
奥はドラン氷河

左にドラン氷河を眺めながらラ・フーリに下り、ここからミニバスで1時間近いドライブをし、湖のあるシャンペに着いた。
シャンペの夕暮れ

シャンペはセント・バーナード犬で有名なサン・ベルナール峠(Gt.St.Bernard)の入り口の町・オリシエール(Orsieres)の近くにあり、可愛らしいホテルが立ち並ぶ綺麗なリゾート地。
湖畔を散策した後、夕食。
食事はカリフラワーのスープ、サーモンとパスタ、それにジャガイモ中心のサラダ、デザートはチョコレートのケーキ。
今夜も2時間を越える夕食でした。



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