
Fブリタニアヒュッテからプラッティエン
(Britanniahutte-Plattien)
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ツェルマットの北東方向で、高い山の裏側にある町、そこがサース・フェー(Saas
Fee)です。ツェルマットからサース・フェーには、おおまわりをして行くので、電車とバスで片道2時間弱もかかります。
サース・フェーは4000mの山と氷河にすっぽりと囲まれた町で、何処に向かって歩いていっても素晴らしいハイキングが楽しめるような気がします。今回は地下ケーブル(メトロ)でミッテルアラリン(Mittelallalin 3500m)に登り、帰路、途中駅のフェルスキンで降りてブリタニアヒュッテに向かい、更にプラッティエンに下ることにしました。短いが、標高が高くトレイルに変化があり、楽しいハイキングができました。氷河を歩きますが、ガイド無しで歩けます。危険な所はありませんが、雪が解けかけた所や、巻き道のトレイルにロープの所が2ヶ所あります。靴はしっかりした登山靴が必要です。スパッツは着けたほうが雪や砂利が靴に入らず良さそうです。 |
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サース・フェーのバス停の横からフェー氷河を見る
中央の山はアルプフーベル(Alphubel 4206m)
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インターネット情報
歩いた日;2005年7月14日
コース;Felskinn-(1h05min)Britanniahutte(昼食30min)-(45min)Felskinn分岐-
///////////(1h05min)Plattjen
////////////(合計2h55min,標高差下り470m所どころ登り、最高点3030m)
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フェルスキンの駅を出ると、周囲は黒々とした岩以外は全て氷河の白一色です。
ミシャベル(Mischabel)山群のドーム(Dom4545m)とテッシホルン(Taschhorn4491m)がそびえ、その下にフェー氷河が大斜面を埋め尽くしています。
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ハイキングのコースはミシャベル山群とは反対の方向で、緩やかな登りの綺麗な雪道を進む。途中、カーブした小さな上りから振り返ると、歩いてきた雪のトレイルと出発したフェルスキンの駅が見え、そのむこうに氷河とミシャベルの雄大な景色が広がります。 |
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進む先には、これから行くブリタニアヒュッテが小さく見え出す。
ここからトレイルは雪混じり、氷混じり、岩と石混じりで、所どころに水が流れる荒れた状態になる。右の斜面を見上げると、岩がゴロゴロ重なり合っていて、落石注意の標識も立っている。注意しろと言われてもスリッピーな足元では急ぐこともできない。ゆっくり気をつけて歩く。
トレイルの数十メーター下の方に一台のブルトーザーが置いてあり、新しく広い道を作リかけていた。
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ブリタニアヒュッテの左下にチェッスユェン氷河(Chessjengletscher)の雪原が広がる。下りる人・登る人が黒い点になって見える。 |
小屋への坂を登り小屋の前に立つと、氷河の流れと白い山の連なりが突然目に飛び込んでくる。すごい迫力。
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雲が無ければモンテ・ローザも見えるらしい
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奥アラリン氷河(Allalingletscher)
中央の山はリムプフィッシュホルン
(Rimpfischhorn 4199m)
右の山はアラリンホルン(Allalinhorn 4027m)
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ブリタニアハットでスープとパンで昼食。テラスでは日ざしがきつすぎるのだろう、小屋の中の狭いレストランは人でいっぱい。
小屋の直ぐ横に小山がある。小屋から40mの標高差で、その名はクライネ・アラリンホルン(Kline
Allalinhorn 3070m)という立派な名前が付いている。食事後登るつもりが、うっかり寄るのを忘れてしまった。
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小屋を出てチェッスユェン氷河の雪原を下る。ふみ跡が固定せず、広い範囲に広がっているが何処を歩いても問題ないようだ。ただ雪が柔らくザラメ状態で雪の下は氷、歩きにくい。半分滑って下りる。
登ってくる人が結構いる。中にはスニーカーのような靴の人もいる。足がびしょびしょで冷たいに違いない。
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氷河の雪原を下りて振り返る |
雪原を過ぎてからは様子ががらりと変わり、サース・アルマゲル(Saas-Almagell)の谷を右に見てガレ場や大きい石が積み重なった所など、ゴツゴツしたトレイルを歩く。谷側が狭くなった所が2箇所ほどあるが、ロープが張られていて慎重に足を運べば問題はない。
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雪原を過ぎて直ぐの所、
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トレールは山の傾斜を巻いていく、
右下はサース・アルマゲルの谷、
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2ヶ所のロープを過ぎたところで、左の土手の草むらにエーデルワイスの花を数株見ました。右は深い谷なので、花に気をとられずに歩かなければなりません。
プラッティエンの駅に着く前に大きな石が堆積した登りがありますが、ペンキのマークを良く見て歩けば問題なしです。
ミッテルアラリン
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ここの地下ケーブル(メトロ)の速度はすごく早く、あっという間に着く。
メトロの中のお客はスキーを持った人とスノーボードを持った人が多く、ミッテルアラリンに着くと早速板を履き、スイスイと滑って行きました。正面のアラリンホルンの右すそにゲレンデがあり、リフトも動いています。
標高3500mの滑りです。若かったらやってみたいところです。
ミッテルアラリンから眺めると、周りも目の前も全部が氷河で、押し合いへしあいしながらサース・フェーに向かって今にも滑り落ちて行くように見えます。
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アラリンホルン(Allalinhorn4027m)
ミッテルアラリンから見る
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