オルペラーヒュッテ(Olpererhutte)

オルペラーヒュッテ(Olpererhutte)は、ダム湖・シュレッグアイススバイヒャー(Schlegeisspeicher)から登り、湖を真下にして周囲をツィラーターラー・アルペン(Zillertaler Alpen)の山に囲まれた展望の良い所にあります。

急な登りが続きますが、絶えず湖と氷河を背にして歩くので、振り返るたびに高度感が増し、見える景色も少しづつ広がっていくので、飽きの来ないトレイルといえます。

オルペラーヒュッテから先のトレイルを少し歩き始めましたが、雷鳴が聞こえ雨が降り出しましたので戻りました。
オルペラーヒュッテから見る
ダム湖・シュレッグアイススパイヒャー
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オルぺらーヒュッテから更に進み、フリーセンベルグヒュッテ(Friesenberghutte)を通りダム湖に下りると周回のトレイルになります。所が、オルペラーヒュッテからフリーセンベルグヒュッテの途中のトレイルで何箇所かマークがはっきりしない所があるようです。前日にバスの中で出合った日本人の婦人とドイツ人のペアーの話では、途中でトレイルが無くなり先に進めないのでオルペラーヒュッテに引き返したとのことでした。周回を計画する場合はインフォメーション・センターで予め確認してから出発する必要があるようです。


 
  歩いた日;2006年7月3日

  コース;
Stausee Bus Stop -(15min)登山口 -(1h)滑り滝 -(1h)Olpererhutte(40min休憩) -(20min)引き返す -(15min)Olpererhutteに戻る -(1h30min)登山口 -(15min)Bus Stop 

[合計時間;4h35min  標高差;588m  
最高標高;約2450m]
     使用地図; 35/1 Zillertaler Alpen (1/25000)


  

マイアーホーフェンからバスに乗り、ブライトラーナー(Breitlahner)のバス停を通り越し、何箇所か上下一車線しかない細い道をクネクネと走って約1時間、終点のシュレッグアイス・シュタウゼー(Schlegeis Stausee)に着きます。バスを下りてダム湖に沿った平らな道の歩道を進み、10〜15分ほどいくと、右側に登山口の表示が見えトレイルが始まります。
バスを下りて前後して沢山歩いて来た人の殆どは湖の奥に向かって歩いて行きました。平坦なハイキングが楽しめるようです。

ダム湖・シュレッグアイススパイヒャー
(登リ出して約30分後)



トレイルの歩き始めは林の中ですが、すぐ木がなくなり、見晴らしの良い急な登りになります。暑くて汗が噴きだします。去年のアルプスに比べると数段暑い感じがします。

次第に湖が目の下に広がります。

登る方向に尾根から真っ直ぐに流れ落ちてくる川が見えるようになり、まもなく滑るように流れる滝の横に出ます。湖から300m近く登った所で、休憩するのに絶好の場所です。

小さく見え出したオルペラーヒュッテ



滝のポイントから再度急な登りになり、途中見上げると、稜線上に小さく山小屋が見え出します。
川の左側を登り、トラバースするように斜めに歩いて川を渡り、小屋の真下にでます。

最後の登りで汗びっしょりで小屋のテラスに着いた。小さなテラスはほぼ満員。まだ歩くのでビールは止めておこうかとチラッと思ったが、気がつけば既に「ビール!」と頼んでいた。スープとパンで昼食。

雲がどんどん多くなってきたが、ヒュッテのテラスからは湖の奥にまだシュレッグアイスキース氷河が大きく見える。昨日ベルリーナヒュッテから見た氷河の反対側を見ていることになる。同じく昨日ベルリーナヒュッテのトレイルから見えたグローサー・グレイナーやグローサー・メーゼラーの山が聳え、更にツィラーターラー・アルペンで最も高いホッホフェーラー(3510m)が氷河の右端に聳えているのが見える。

オルペラーヒュッテとダム湖・シュレッグアイススパイヒャー
中央の氷河・シュレックアイスキース(Schlegeiskees)の拡大
・左;グローサー・グレイナー山(Grosser Greiner 3201m)
・氷河の左;グロッサー・メーゼラー山(Grosser Moeseler 3478m)
・氷河の右;ホッホフェーラー山(Hochfeiler 3510m)


オルペラーヒュッテから20分ほど登った所から 



ヒュッテの背後のせり上がった山続きにオルペラー山(Olperer 3476m)が聳えているはずで、ここからは見えないがフリーセンベルグハウスへのトレイルを途中まで1時間ほど歩けば見えるかもしれないと山小屋の裏手から歩き始めた。

湖の見える範囲が広がってきたなーと思った頃、西から黒い雲が湧き出し雷が鳴り雨が降り出した。
僅か20分ほど進んだ所だが、引き返し下山することにした。



マイアーホーフェン方向へ伸びる3000m近い峰
峰の下はバスが走ってきた谷

雨具を着て雷と雨を気にしながら下り出したが、ひどくならずに30分ほどで止んでくれた。雲は多いが、時々日ざしも出て急な下りも順調に下りられた。



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