カプルン(Kaprun)


カプルン(Kaprun)はツェル・アム・ゼー(Zell am See)からバスで10分ほどのところにある観光地で、冬はスキー、夏もスキーとハイキングやクライミングの基地として賑うところです。
ここからバスで山の方に向かうと、マイスコーゲルバーンやグレッチャーバーンのゴンドラがあります。グレッチャーバーンの3つのゴンドラを乗り継ぐと3023mのキッツシュタインホルンの山頂駅に立つことができ,天気が良ければオーストリアの最高峰グロースグロックナーを見ることができます。更にバスで奥に行くとモザーボーデン(Mooserboden)のダム湖に行く専用バスに乗ることができ、ダム湖周辺のトレイルを歩くことができます。

今回、モザーボーデンのショートウォークと尾根伝いに歩くアレキサンダー・エンツィガー・パスを歩きましたので紹介します。
アレキサンダー・アルパイン・パス


 @ショート・ウォーク、モザーボーデン 
  (Mooserboden)

 
 Aマイスコーゲルバーンからアレクサンダー・エンツィンガー・パス
  (Maiskogelbahn to Alexander Enzinger Path)





カプルン・トンネル事故の追悼施設
亡くなられた日本人10名の名前の前に、一つ一つローソクの火が灯されておりました(2006年7月9日)

カプルンと聞くと、直ぐ気がつかれる方がおられるかもしれませんが、2000年11月にスキー客を乗せたケーブルがトンネルの中で火災を起こし、155名の命が奪われるという痛ましい事故が発生した場所で、日本人も猪苗代のスキー強化合宿中の女子中学生や大学生など10名がこの事故に巻き込まれ、亡くなられました。
グレッチャーバーンのゴンドラ乗り場の道路を挟んだ反対側に追悼施設があり、亡くなられた方が祀られております。亡くなられた日本人の方々は、入って直ぐ右側で、私達が訪れた時に、日本人の所だけローソクの火が10本灯されておりました。どなたかがお世話されているものと思います。
こんな遠いところの山あいで、若くして亡くなるなんて、と思いながら訪れましたので、ローソクの灯を見て少し慰められると同時に涙があふれてきました。

追悼施設はちょっと目立たないところにありますが、日曜日だったせいか、訪れる方を数多く見かけました。

追悼施設ゲデンクシュテテ
(Gedenkstaette;忘れえぬ所)
今は使われていない当時のケーブルとトンネルが見える
入り口にある表示 
亡くなられた方の国の言葉が並ぶ