ショート・ウォーク、モザーボーデン 
  (Mooserboden)


サンクト・ギルゲン(St. Gilgen)からツェル・アム・ゼー(Zell am See) への移動日に、カプルン(Kaprun)から奥に入ったモザーボーデンに行ってきました。
モザーボーデンは発電の為のダム湖だが、オーストリアで一番高い山・グロースグロックナー(Grossglockner 3798m)の北側に位置するホーエ・タウエルン(Hohe Tauern)山群に深く入った所にあり、一度目にしておきたいと思っていた。
ダムに着いたのが午後2時をまわっていて時間が十分ではなかったのと、今にも雨が降り出しそうな天気だったので、ダムの中ほどにあるちょっとした岩山・へーヘンブルグ(Hoehenburg)に行ってみた。
 へーヘンベルグ岩山から見るモザーボーデンの湖
  インター・ネット情報;
     
 Kaprun (英)
    

  歩いた日;2006年7月7日

  コース;
  Mooserboden Dam
入り口〜 Hoehenburg
  往復 約40分

  標高差;約60m  最高標高2108m



傾斜リフト(Tilted Lift)  レへヴァンド(Raerchwand)

モザーボーデンへ行くには、ツェル・アム・ゼー発のポストバスに乗り、終点のケッセルファール(Kesselfall)で下ります。
私達は、一つ前のグレッチャーバーンのバス停で乗客が全部下りたので、終点と勘違いして下りてしまった。おかしいと思った時にはもうバスは発車した後だった。次のバスは1時間後。仕方がない、ケッセルファールの終点まで車道を歩くことにした。ケッセルファールの手前に急なS字カーブの登りががあり、うんざり。30分ほどかかってようやく着いた。

ここでモザーボーデンへの往復切符を買う。専用の小型登山バスかと思ったら、ポストバスと同じ大型バスが来た。岩盤むきだしの細いトンネルをくぐりながら中間駅まで行き下車。ここから天井無しの傾斜ケーブル(インクライン)・レへヴァンド・リフト(Laerchwand Lift)に乗り換える。乗ろうと思ったら、待てと言う。先に大型ダンプカーがこのリフトに乗り込んで発車した。ダンプが乗る!?、、呆気にとられて写真を撮るのを忘れてしまった。そして人間のほうは次のリフトが下りてくるまで待たされた。このリフト、ヨーロッパで一番大きさらしいが、人を乗せるためというよりはトラックを乗せる為のリフトであることが、ここに来て始めて分かった。

下のダム湖バッサーファールバーデン(Wasserfallbaden)
左側に見える道を専用バスが手前向かって登る

馬鹿でかいリフトを下りると、また次のバスに乗る。下のダム・バッサーファールバーデン(Wasserfallbaden)の横を通りようやくモザーボーデンのダム入り口に着く。ケッセルファールから1時間以上かかった。

へーヘンブルグの岩山から見るモザーボーデン

あいにく空は曇っていて山は良く見えないが、ダム湖は見える。ダムの上が広い道になっていて、これを渡りダムの中間にある岩山・へーヘンブルグに登る。ぐるっと右から回るように登ると直ぐ頂上で下にモザーボーデンの湖が広がり、ホーエ・タウエルンの氷河が雲の合間に白く見える。天気が良ければきっと迫力ある景色が見られるのだと思う。


時間に余裕があり、天気が良ければ、3時間前後で往復できるクライネ・グリースコーゲル(Kl. Griesskogel 2669m)や、シュヴァルガーハウス(Schwargerhaus 2802m)のハイキング・トレイルが適当では、と思います。

ケッセルファールのポスト・バスの最終は5時なので、遅くとも3時半にはモザーボーデンのバス乗り場に帰らないとポストバスの最終に乗り遅れる恐れがあります。



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