飼い主さんの豆知識
私たちの大切な家族である、ペットたちが病気や怪我をしてしまったとき・・・
こんなとき、どんな風に接していけばいいのでしょう??
ちゃんとした接し方をしてあげないと、
病気や怪我を悪化させてしまうことにもなりかねません。
もちろんこんな知識を使うような状態にならないのが一番ですが、
いざという時には頼れる飼い主さんになれる。
そんな手助けになればうれしいです!
病気や怪我をしているワンちゃん・猫ちゃんを扱うには・・・
病気や怪我をしているワンちゃんや猫ちゃんはもちろん、獣医さんに診察してもらうべきです!
今回の知識は、病院に行かれるときや
病院から帰ってこられてからに使っていただくものだと思ってください。
また、犬種別での、日常で特に気をつけたい扱い方などもありますので、後述しました。
どうぞ参考にしてください!
怪我の場合
→まず、どこが痛いのか、どこを怪我しているのかを確認しましょう!
痛いところ、怪我している所は触らない。
・・・ だれでも痛いところや怪我をしているところは触られたくないですよね?
飼い主さんとしては気になってついつい触りたくなってしまうものですが、
あまりいたずらに触らないでください。
触りすぎることによって怪我が悪化することも多いです。
また、動物は”嫌!””触らないで!!”という代わりに咬んでくることも多いです。
飼い主さん自身の安全のためにも触らないようにしてください。
びっこを引いている場合
・・・ びっこを引いていたり、足を浮かせていたりする時はとにかく、
痛みのある足に体重がかからないようにしてあげてください。
このとき、いたずらに抱き上げてしまうと、逆に痛がる場合もあります。
気をつけてあげてください。
骨折している可能性のある場合は、その場所が動かないように固定して(*1)、
病院に連れて行ってください。
(*1) まっすぐにして固定するのではなく、曲がっているのであれば曲がったまま、
それ以上動かないように固定します。
出血している場合
・・・ 止血をして、できるだけ早く病院に連れて行ってあげてください。
多くの傷は早く対応することでスムーズに治っていきます。
大した事がないように見えても、あとで化膿してしまうことも多いです。
特に猫ちゃんの傷は発見が遅れて化膿してしまうパターンが多いので、
気をつけてあげてください。
<止血について> : 出血しているところを清潔なハンカチやガーゼ、
タオルなどで一定の力をかけて抑えます。
多くの出血は5分程度抑えておけば止まることが多いです。
ひどい出血の場合は、怪我をしている部分をタオルできつく縛って、
病院に急いでください。
病気の場合
→ 対応を間違えて、すぐ命に関わる病気の多くは「心臓病」と「呼吸器系の病気」です。
年老いたワンちゃんや猫ちゃんの場合は健康そうに見えてもこれらの病気を
持っているものとして対応していくべきです。
とくに年老いたマルチーズさんには「心臓病」が多いです。ご注意を!!
これらの病気を持っているワンちゃんや猫ちゃんは
激しい運動・興奮・暑さに極端に弱いです。
何をするにしても興奮させたり、無理に抑えたりしてはいけません。
また、胸や首を圧迫するようなこともやめておきましょう。
激しい呼吸と共に舌の色が紫色になってしまった場合は、
とにかくクーラーのきいた部屋など、涼しい環境に置いて落ち着かせてあげてください。
さらに、ぐったりしてしまっている場合は、とても危険な状態です。
すぐに病院に行ってください!
ダックス・コーギーなど、胴の長い犬種の場合
→ 椎間板ヘルニア・ぎっくり腰が多いです。
胴が長いからこそ、気をつけなくてはならないことが多くあります。
腰の長いワンちゃんは普通のワンちゃんに比べて腰に多くの負担がかかりやすいのです。
肥満・激しい上下運動には、若いときから特に気をつけてください。
よく見かけるワンちゃんが飼い主さんの足元で「抱っこ!抱っこ!!」と
ピョンピョン飛び跳ねている行為・・・。実はとても危険なのです!!
パグやブルドックなど鼻の短い犬種の場合
→ 呼吸困難になりやすいです。
これらのワンちゃんはよく、呼吸をするときに「ゼェゼェ・・・」とういう音を出します。
これは、喉の奥にあまった”お肉”が呼吸するときに揺れてしまうために出てくる音です。
こんなワンちゃんが激しい呼吸をしてしまうと、
この”あまったお肉”が、喉に張り付いてしまって空気の通り道を塞ぎ、
呼吸ができないとても危険な状態に陥ってしまいます。
暑い環境にいたり、激しい運動をさせたりした時に起こりやすいので、注意してあげて下さい。
次回は、夏に入る前に知っておきたい”熱中症”についてです。お楽しみに!!