飼い主さんの豆知識
自分の大切な家族である、ペットたちの健康は誰が守ればいいのでしょう・・・?
獣医さん?違いますよね!
今回から数回に分けて、動物たちの「健康で正常なサイン」について書いていきます。
皆様のペットたちの健康を守る、参考にしていただければうれしいです
正常で健康な犬と猫のサイン(II)
今回は”正常で健康な犬と猫のサイン”第二弾です。
最初の分と合わせて、日々の健康チェックにお役立てください!
健康チェックは動物たちが落ち着いているときにやってあげましょう!
興奮しているときは正確な判断ができないときがあります。
また、おかしいと思ったときは早いめにかかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
早期発見、早期治療がペットたちの命を助けます。
目ヤニが多くなく、澄んだ明るい瞳?
→多少の目ヤニは正常です。私たちもでますよね?
目ヤニが多い! ・・・ 朝、目やにで目が開かないくらいついていたり、
きれいに拭いてもすぐに目やにが出てくる場合は異常です。
できるだけ早く病院に行きましょう。
[目ヤニのとり方について] : 無理にめくったりせず、ぬるま湯で濡らしたタオルでまず、
目ヤニをふやかしてからそっと、取ってあげてください。
目ヤニを取るときに痛い思いをすると、
顔を触らせてくれなくなってしまう場合があります。
眼をまぶしそうにショボショボしている ・・・ 目に傷がある可能性があります。この場合もすぐ
に病院へ!
特に、シー・ズーなど、眼の出ている犬種で
起こりやすいです。草むらなどに行くときは、
草で眼に傷をつけてしまうことが
多いので要注意です!
“たかが目の病気”と思って放っておくと、眼球摘出なんて大変なことになってしまいます!
鼻水はでていない?
→ ワンちゃんでも猫ちゃんでも、起きているときの鼻は適度に湿っているのが普通です。
ただし、怒られたときや、緊張しているときには無色透明な鼻水は出てきます
色の着いた鼻水が出てきた ・・・ この場合、全体の様子にも変化はあると思いますが、
伝染病などが考えられます。できるだけ早く病院に行きましょう。
鼻が乾いている ・・・ 起きているときに鼻が乾いている場合は、お熱が出ているかも知れません。
さらにぐったりしている場合は早く病院へ連れて行ってあげてください。
ちなみに、寝ているときは鼻は乾いてて普通です。
口は臭くない?
→ 普通、ワンちゃんも猫ちゃんもお口の臭いはそんなにありません。
口の中が生臭い ・・・ 歯石がたまっている可能性があります。
ひどい場合は、歯茎に影響が出るまでに病院で1度“歯石とり”を
してもらったほうがいいです。
ただし、この処置には全身麻酔が必要となりますので、
行きつけの獣医さんとよく相談してからにしましょう。
[歯石予防について] : 歯磨きが一番。ただし、無理は禁物です。
いきなり歯磨きを始めても嫌われるだけです。
動物のペースにあわせてまずは、口の中に指を入れて慣らすことから
始めるといいでしょう。
歯を磨くのは動物用の歯ブラシでも、指に巻いたガーゼでも良いです。
また、歯垢を除去しやすいフードやおやつ、おもちゃもあります。
ワンちゃん、猫ちゃんの性格に合わせて臨機応変対応してあげてください。
お耳はきれいでにおいはない?
→ 健康なお耳には多くの耳垢はなく、皮膚もつやつやしています。
耳垢が多く付いて、赤く腫れている : 外耳炎が考えられます。
とてもかゆいので、耳の中や、耳の後ろをよく掻いたり、
首を振ったりします。
外耳炎の原因には細菌・カビ・寄生虫などがありますが、
原因によって治療方法が違うので、病院で検査をした後、
適切なお薬をもらいましょう。
歯茎(舌)はきれいなピンク色?
→ 健康な動物の歯茎や舌の色はきれいなピンク色をしています。
毛の色が黒い固体は歯茎まで黒っぽくなっていることがありますが、
そういった場合は舌の色で判断していきましょう。
歯茎がいつもより白い : 貧血を起こしておるときがあります。
元気がないようなら、すぐに病院へ行きましょう。
歯茎がいつもより黄色い : 内臓の異常が考えられます。
すぐに病院で検査してもらってください。
歯茎が紫色 : 体の中に酸素が足りていない、とても危険な状態です。
できるだけ早く、(できれば5分以内に)病院に行ってください。
放っておくと亡くなってしまう可能性が高いです。
チャウチャウという犬種はもとから下の色が紫色です。お間違えのないように・・・。
歯茎を指で押した時に、白くなったところがすぐにピンク色にもどる?
→専門用語で毛細血管再充満時間(CRT)といいます。健康な場合は一瞬で色は元に戻ります。
ピンク色に戻るのに2秒以上かかる : 心臓などに何らかの影響が出ている場合があります。
病院での検査をお勧めします。
普通に排尿できて、澄んだ黄色の尿?
→食べ物や時間帯により多少の変化はあります。臭気、量も確認いつもと同じか確認してください。
量は多すぎても少なすぎても異常です。
尿が24時間出ない場合 : 緊急事態です。すぐに病院へ行ってください。
おしっこが詰まってしまう病気は、オス猫さんに多いです。
尿の色が黄色系ではない、または濁っている
: 膀胱炎になっている可能性があります。
病院で原因を調べ、適切な治療を行いましょう。
膀胱炎は思う以上に完治しにくい病気です。
飼い主さんが治ったと思っても、獣医さんの指示通り、
きちんとお薬を飲むようにしましょう。
便をする時に痛がらないでできる?便は、普通の堅さで茶色?
→ 普通、ワンちゃんや猫ちゃんがウンチをするとき、痛がったりしません。
また、”普通の硬さの便”とは、便を持ち上げたときに、アスファルトなどに残ることがなく、
指で押したときにボロッと崩れてしまわないような硬さの便のことを指します。
匂いや量もいつもと変わりないか、確認してあげてください。
便の色が赤い(または黒い) ・・・ いわゆる”血便”といわれるものです。
原因は様々なものが考えられます。
その便を持って、すぐに病院に行きましょう。
便に虫が出てきた! ・・・ 虫がいる場合には駆虫薬を飲まなくてはなりません。
しかし、虫の種類には多くのものがあり、
それぞれに適した駆虫薬があります。
正しいお薬をもらうためにも、便を持って病院へ行きましょう。
次回は”初対面のワンちゃんと仲良くなる方法”についてです。お楽しみに!!