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飼い主さんの豆知識

自分はワンちゃんが大好きなんだけど、
どうしてもワンちゃんには逃げられてしまう・・・仲良くなれない・・・
または、ワンちゃんによく咬まれたしまう!
こんなお悩みを抱えておられる方、いらっしゃるのでは・・・!?
ワンちゃんとのちょっとした”行き違い”があるかもしれません。
今回の”豆知識”を少し参考にして、ワンちゃんたちと仲良くなっていただけるとうれしいです!

 初対面のワンちゃんと仲良くなる方法 

人間には人間の常識がありますよね?
この常識が分かっていないと、人間同士でもなかなか仲良くなることはできません。
実は、ワンちゃんにもワンちゃんの”常識”があるのです!!
そんな”ワンちゃんの常識”を分かってくれていない人間とはワンちゃんだって、
仲良くできないんです。
初対面の場合は特に・・・!
もちろん、飼い主さんと一緒にいるワンちゃんと仲良くなりたい!と思われた場合は、
まずは”人間の常識”に基づいて飼い主さんと仲良くなってくださいね。
飼い主さんが緊張しているとその緊張はワンちゃんにも伝わって、
いい結果を得られることはできなくなってしまいますので・・・。


ちょっとした気遣いですぐにできる”ワンちゃんの常識”


 
直接目を合わせたり、正面から近づいたりしない
   : ワンちゃんが大好きな方がついやってしまいがちなこの動作・・・
     
じつはワンちゃんにとってはとっても緊張を強いられる動作なのです。
     この行動は基本的には相手に”威嚇(イカク)”をしている形になってしまいます。

     気の強い子にこの動作をやってしまうと”攻撃”ととられてしまいますし、また、
     怯えている子にしてしまうと恐怖心をあおって反撃されかねません。
     つまり、ワンちゃんにストレスを与えないように近づくには・・・
     @ ワンちゃんと目を合わせないように遠くを見ながら、
     A ワンちゃんの体の側面から近づく。というのが基本となります。

 上から手を持っていかない : これも、ついやってしまいがちな行動のひとつです。
                      この場合も、
                      基本的には相手に”威嚇”をしている形になってしまいます。
                      気の強い子、怯えているこの反応は上記の場合と変わりません。 
                     
とくに、よく叩かれて怒られている子のような場合は
                     ”手が上から近づいて来る”ということ事態に恐怖を感じて
                      反撃に出てしまうこともあります。

                      ワンちゃんに刺激を与えないようにするには
                      @ まず、下からゆっくりと手を近づけ、胸をなでる。
                      A その手をワンちゃんの体に付けた
                         まま頭のほうにずらして、なでる。
                     この方法をとれば、ワンちゃんに誤解を与えることは少なくなります。

 自信をもって接する : 
ワンちゃんと接するとき、必要以上にビクビク・ドキドキしてしまうと、
                 ワンちゃんにもそれらのことが伝わってしまって
                 変な緊張を与えることになってしまいます。

                 もちろん、ワンちゃんの事を勉強しないまま”私は大丈夫!!”と
                 根拠のない自信を持つことは危険なことですが、
                 あまり私たちも変に緊張しないようにしましょう。
                 緊張した人がやってしまいがちな
                 ワンちゃんの目の前で急に手を引いてしまうような行動は、
                 ワンちゃんの”狩猟本能”を刺激して
                 咬まれてしまう可能性が高くなってしまいます。

* これらの方法は、もうすでに仲良くなっているワンちゃんの場合には、必要ではありません。

ワンちゃんのよくする行動
  
→ ワンちゃんにとっては普通でも、私たちからみると、”なにをしてるんだろう・・・”って思ってしまう
     行動のなかでよくあるものをいくつか紹介します。

 遊びに誘うおじき 
   : この行動を言葉で表すと、
     ”前脚をのばして体を低くして、腰と尻尾を上げ、遊び相手の顔をまっすぐに見る”
     という風になります。
この行動の意味は”遊ぼう!!”です。
     この行動にはもうひとつ、
     
”今からする(今やった)行動は遊びでやったことで、本気じゃないよ。”という意味も含まれます。
     なので、この誘いに乗って遊ぶと、乱暴に体当たりをされたり、
     腕をくわえられたりすることも多々あります。でもこれらの行動はすべて”遊び”なのです!

 
* ただし、あまり乱暴な場合は「痛い!」といって遊びを中断するのもしつけのひとつです・・・。

 体を横たえ、おなかを見せる 
   : 
これはワンちゃんがあらわせる最大級の降伏の合図です。
     おなかを優しくなでてあげるといいでしょう。
     このときにおしっこを漏らしてしまう子もいます。
     こういうワンちゃんは自分を”おしっこの処理が必要な仔犬”のように無力な存在なのです・・・
     ということをアピールしています。
     なので、
おしっこを漏らしてしまったことを叱らないであげてください。
    叱ってしまうと、もっと自分を弱い存在であるとアピールするために
    さらに、おしっこを漏らしてしまう結果になってしまいます。

 次回は”病気やけがをしているワンちゃん・ネコちゃんを触るには・・・”についてです。
    お楽しみに!!