made by Mernighk

ブラウザーによってはレイアウトが崩れます。IE or FFの最新をご利用ください

小さなヨットを作る 

私が楽しんでいるヨットは

耐水
ヨットですから耐水ですが、ずーっと水の上に浮かべて保管できるタイプではありません。
使っている塗料屋外用で5日間水につけていても変化なしと公表している塗料ですけれども。
耐熱
樹脂はエポキシですので耐熱は強いです。が、心材に含まれる気体が熱膨張します。
水の上に無いときはベント用のバルブを4箇所オープンにしておかないと舟の温度が上がれば
舟が壊れます。夏の車の中とか温度あがります。
水の上ではバルブを閉めないと 最悪水を吸って重くなります。
乗り終わった舟を夏の熱い砂浜の上にベントせずに放置するとこれまた舟が壊れます。
WSFのベントバルブのあるタイプと同じ扱いです。
海に出てからバルブの閉め忘れに気づいたりするのでドライバーを常備してますが・・・
舳先のバルブに手がとどかない・・・
紫外線
塗装は屋外用の塗料ですから 紫外線にも強いのですが
私は家族の冷たい目を見ないようにして部屋に入れてます。
もともと、部屋に入るというのがコンセプトの一つだったので。
夜 眺めているだけでも楽しい・・・・少し危ない人になりかけている・・・
眺めていると改造したくなります。
強度
エポキシですから強いですが、同じ大きさで倍ほどの重さのあるボートやヨットと
同じ扱いをすると破損します。サーフボードやWSFのボードと同じ作り方です。
アスファルトの上に”ゴン”と置くと クラッシュします。石の上を引きずるとキズだらけに
なってクラッシュします。
桟橋の上からジャンプして飛び乗るなんてことしたら破損します。
デッキの上を歩くと壊れます。
ビーチブレイク(ショアブレイク) 波打ち際で大きく崩れる波のある場所をゲレンデに
すると最悪は舟が終わります。ヨットは波に巻かれて舟の一部が海底や砂浜にヒットしたら
終わります。波の力は凄いです。
耐用年数
私の楽しみ用で作り出したヨットなので・・・手入れをして何十年も乗る本格的なヨットではありません。
作っている本人もどれくらい長く楽しめるのかは不明です。
レジャー用品は3年以上使えるものを作るなと言いますが、普通もっと長く使っている人が多いように思います。
私のヨットも手入れして大切に使えば長く楽しめそうですがどれくらいだろう?
1年で腐ってしまうなんてことはないでしょう。全てエポキシ接着、エポキシコートしてあります。
バラスト
重いです。15〜20キロのバラストをセットします。舟は軽いがバラストが重い。
灯油のポリタンク一本分くらいの鉛の塊がキールの下に・・・・うっ 重い・・・・
寝転んで楽しめるように作ってますのでバラストは重い・・・
風速 
0.5〜5m/sで楽しい用です。
ただ、私は8m/s超えても楽しんでいたりしますが・・・・・
こんなことができるのはゲレンデが恵まれているからです。
ホームゲレンデは琵琶湖です。潮の満ち干もない 強い潮の流れもない
対岸は20キロほど流されれば見えている。
流されるような風向きではでない。
やはりのんびりと5m/s以下の風で楽しいセールボート。
乗員数
一人です。
スピード
そんなにでません。強風で船出するとかなり走りますがレースヨットのようにプレーニングさせて楽しむには
小さすぎます。ん〜〜コーンケーブにすると簡単にプレーニングに入るかも・・・
次作るときはいれてみよーっと。

小さなヨットの作り方

気合と根性です (笑)
自作してみよう!と思われたら トライ&エラーが基本です。
私と同じように同じものを作るよりもオリジナルなものを。
合板とアルミパイプで作っても風で走れば立派なヨット。
走れば楽しいに決まっています。
私と同じ工程で同じようなものを作るよりオリジナルなヨットの方が魅力的です。
もっと格好の良いヨットを作ってデジカメ画像をメールで送ってください.。
ホームページに画像を載せて紹介ページも作りたいと思っています。

ネット上には山ほどの情報があります。時間をかければヨットデザインを学ぶことができます。
考える それこそが手作りの最大の魅力だと思います。
失敗しないために 最初に図面は必要です。できれば実寸サイズの図面。
最低どれくらいのサイズなら小さなセールボートとして成立するか?
乗り手の体重と舟の重さ リグの重さ 総重量の浮力で+-ゼロ。
セールの力で回転モーメントが前後左右に。
どれだけ浮力を加えるか。
寝転んで浮いている人に帆を立てて走ることはできるか?なんて想像が・・・・
私の小さなヨットをつくるきっかけがこれです。
仰向けに寝て水の上に浮かぶ。おへそにマスト 帆をつけて
背中にキール 帆とキールの重さの浮力が必要 それから え〜っと え〜〜っと
で私のヨットができあがってます。
だから私のヨットは寝転んで楽しむのがコンセプトになってます。

小さなヨットを作ってみます?

きっとどなたにでもできると思います。
私の作るヨットにはこんな材料が使われています。

心材になる発泡ブロック
2m×1m で厚みは50センチまでで良いと思います。
発泡スチロールなら日本のメーカーのものをご利用になられた方が良いと思います。
海外のものは発泡の隙間の空気が悲惨なほど多かったりします。
発泡の倍率は小さくすれば硬くなりますが、重くなります。
大きくすれば軽くなりますが弱くなります。
小さなサイズでいろいろと試してみてください。
他 スタイロフォーム 硬質ウレタンフォーム 新建材 いろいろとあります。
お好みでチョイスしてみてください。
価格はどれくらいでしょう?1・5万円〜くらいで手に入るとおもうのですが。
     
ガラスクロス
いろいろなメーカーがありますし、安い中国製のガラスクロスもあります。
心材により使う樹脂が変わります。
エポキシ樹脂を使うときはシラン処理がされたガラスクロスを
お使いになった方が作業は楽です。25mほどあれば大丈夫だと思います
価格は1万円〜くらいでしょうか。中国製のクロスなら安いかもです。
中国製は使ったことが無いので詳しいことは分かりません。
    
樹脂
ポリエステル樹脂かエポキシ樹脂になると思います。
使われる心材で選択します。
ポリエステル樹脂は硬化が早く作業効率は高く価格は
安いです。主剤と硬化剤で1kg 500〜1000円くらいで手に入ると思います。
小分けで購入すると割高になるかもしれません。
エポキシ樹脂は硬化が遅く作業効率は悪くなります。
主剤と硬化剤で1kg 2500〜3000円ほどします。
これも小分けだと高いかもしれません。
エポキシはポリエステルよりもかなり強度の強いものができあがります。
普通ヨットはポリエステル樹脂で出来ています。
初めてだと10キロほど用意しないと足りないと思います。
余分に作って捨てたりすること少なからずだと思います。
樹脂にもよりますが1万円〜5万円くらいだと思います。
     
塗料
使う樹脂によって違います。
ポリステルなら顔料を加えてもそのまま光沢のあるヨットが出来上がります。
エポキシ樹脂は紫外線にあまり強くないので塗装をした方が良いと思います。
紫外線対作品もありますが私は使用した経験がありません。
エポキシ樹脂の上に塗る塗料は吟味が必要です。
できるだけトラブルの少ない水性のものお使いになられた方が
良いと思います。4Lほど必要だと思います。価格は使うものによってばらばらです。
私が使うような2液のウレタンだと0.5〜1万円ほど必要かもしれません。
ラミネートはエポキシ トップコートはポリエステル WSFのロフトではそんな製造方法も
あります。やってやれないことはないですが樹脂メーカーによく確認してからにしてください。
問題ないですよ というところと 絶対に止めてください というところとあります。
     
バラスト
鉛ですね。15〜20キロほどあれば十分だと思います
2万円もしないと思います。
    
マストなど
シンプルにアルミのパイプで十分です。海で使ったら必ず塩抜きしてください。
アルマイト加工したものは倍くらいのお値段ですが塩に強いです。
ヨットのマストに使われる品番はそれほど多くはありません。ネットで丹念に調べれば品番が出ます。
ブームを合わせると1〜3万円ではないかと思います。アルミの品番で大きく変わります。
    
セールクロス
ん〜〜・・・・これは買えないかもしれません。セール屋さんにオーダーして作ってもらうしか
方法がないかもしれません。クロスが小売で買えれば1500〜2500円/mほどだと思います。
モノフィルム(透明な帆はモノフィルム)だと材料費安くなります、モノフィルムも手に入らないかな?
15mもあればワーキングジブとメインが作れると思います。
いや、なにもセールクロスで作らなくても。ミシンで縫製すればブルーシートでもセールは作れます。
手芸屋さんでシーツ用の白い布で作ってもヨットは走ります。
できれば通気性の無い方が良いのですが。
立体カットは?エッジカットにるすかシームダイレクション その両方をコラボですが
ほんの少しのエッジカットでOKだと思います。
平面のまま三角形に切った布でもヨットは結構はしります。
マストに固定する方法とブームへの固定ができれば結構なスピードで走ります。
オーダーするとどれくらいだろう?ワーキングジブとメインで?舟に合わせて設計から始めたら
かなりの金額請求されると思います。普通は舟の設計した人がセールも基本的なところは
設計しておられます。10〜20万円くらいじゃないかなー?

     
クリートやラインなどの小物
これもネットで検索すれば好みのものがクリック一つで購入できる時代です。
便利な時代です。
2万円ほど使ってしまうかもです。
ジブトラックなんか二つ用意するとそれだけで1万円プラスになると思います。
    
工具
これは必要なものを必要になったときに買うのが良いと思います。
これは ん〜〜・・・3万円〜10万円 コンプレッサーなんか用意すると想像を超えます。
    
洗浄用のアセトンとかシンナーとかマスキングテープ・紙やすりなどなど これは1万円で足りると思います。
    
作業場所
6畳ほどのスペースがあれば十分です。家の中でやると・・・・

途中であきらめなければきっと出来ます。
作業工程のどの部分も手を抜かず あきらめず 妥協せずに作ればそれなりのものができるはずです。
あわてない 急がない あきらめない。
あちらを改造 こちらを手直し 完成するまでに半年〜1年ほどかかるかもしれませんが
その間も結構楽しい時間だと思います。
私は試作ヨットをいくつか作っている間 楽しかった記憶しかありません。
あきらめればそこで10〜20万円のゴミができあがります。労力は別料金で・・・
あきらめなければ 小さなヨットができあがります。

小さなヨットの作り方 プチアドバイス

セールのバランスポイントに合わせてダガー(センターボード)の位置を決めるのが
基本であるのはいろいろなホームページに書いてあると思います。
普通のサイズのヨットは少しセンターボードが後ろに設計されていたりします。
セールのドラフトがデザインより後ろに移動したりすることも多々あります。
小さなヨットにはドラフトの問題に加えて舟の傾きも大きな原因となります。
小さなヨットは前後左右簡単に傾きます。風の強さ 乗り手の体重などで。
前後の傾きがセールとダガーのバランスを簡単に崩してしまいます。
センターボードの位置に工夫がないとラフばかりするヨットになってしまいます。
ラダーを大きくしてバランスをとるのもありです。
乗って初めてバランスが悪いことに気がつくと思います。それから改造するのは
大変。ラダーを大きくしてバランスがとれるならOKだと思います。
レースヨットじゃないですから、ずっとラダーをあててやらないとラフしたりベアしたりしても気にしなくても
きっと次の舟はまっすぐ進むようになります。最初の一艇はいろいろと勉強になります。


セールですが最初はブルーシートで仮のセールを作ってサイズ合わせされた方が良いと
思います。どれくらいの風で遊ぶのかも重要です。
3m/sくらいが快適なヨットなのか7m/sでも楽しめるヨットなのか。
ちなみに私は5m/sが楽しいヨットにしてます。それなりに傾きますけれども。

小さなヨットに乗れる人

頼まれれば作ります。

「自分で作れそうにないから 作ってくれ」 と言われたらお作りしますというスタンスです。
1〜2ヶ月はかかります。
ジブとメインセール込み 材料費と手間代で33〜35万円くらいです。

ここにクリートが追加できるように ここにカムクリートが後から付けれるように
なんてことになるとジワジワと価格が33・・・34・・・35・・・・となってゆく・・・・

エポキシ樹脂は完全硬化するのに7〜10日かかります。
途中作業が硬化待ちで止まること少なからずです。
縫製作業やら マリンスポーツ用品の修理なんかを一人でやってますので
「早く作れ!」と言われてもできなかったりします。早く作る努力はします。
同時に作業できるのは 3艇までなので 一度にたくさんつくることもできません。
そんなにほしい人がいるとも思えないのでそんなことにはならない。なったらヨットに集中しますけども。
縫製業は製造 卸もしておりますがこのヨットは別です。
卸販売はこのヨットはしておりません。
広げよう手作りヨットを楽しんでいる人の輪 的ホームページです