22.し、し、しまった! (2004,1,3)

夜11時過ぎ、和室で物音がした。リビングのコタツ布団の上で寝ていた麻阿りんが跳び起き、威嚇の吠え方で警戒しながら和室に近づいていった。
和室には、大きな黒い陰が何かゴソゴソしていた。麻阿りんは、吠えながら背中の毛を立てて、その人物に近づいていった。そして、その距離が50センチほどに近づいたとき、突然その人物が叫んだ。
「こりゃ、麻阿りん、あんたの巻散らかしたおもちゃを片づけてるんやろが!」と麻阿りんパパの声。
「し、し、しまった、麻阿りんパパだ〜、吠えてしまった〜!」と気づいた麻阿りんは、するすると麻阿りんパパに近づき「あのね、あのね、少し寝ぼけていたの、ね、ね」スリスリ〜。
「ええ加減に飼い主の顔を覚えろよな!」
「だって、麻阿りんパパ、コンタクトレンズはずして眼鏡かけてたんだもの〜」スリスリ〜。
「だれが、おもちゃ巻散らかしたや〜!」
麻阿りんは、するすると麻阿りんパパから離れ、コタツにいた麻阿りんママの膝の上にちょこんとのって
「ね、ね、麻阿りんパパが何か怒ってるの。」麻阿りんママにスリスリ〜!
「こりゃ〜麻阿り〜ん!」と麻阿りんパパの声に知らん顔の麻阿りんでした。
23.朝の見送り  (2004,1,7)

「16.麻阿りんの不思議」にも書きましたが、麻阿りんは、パパが仕事に行くときは、吠えまくり、噛みまくり状態です。ママが言うには、「パパが出た後がまた大変! 玄関を走りまくって、吠えまくって、ご近所迷惑!」
しかし、今日(2004年1月7日)、パパが家を出た後、遠くを自転車で走っていくパパの姿を見えなくなるまで、ママは麻阿りんをだっこして見せてあげたのです。すると、麻阿りんは、納得したのか、もう吠えようとはしませんでした。
麻阿りんは麻阿りんなりに納得するんだなぁと思いました。
24.起きないかなぁ?  (2004,1,10)

麻阿りんは、お昼寝が得意です。静かになったなぁと思ったら悪さしてるか寝ているかです。
麻阿りんが昼寝したら、ママも「よっしゃ、あたいも一眠りでもすっか〜」と昼寝します。
小さい頃(今も小さいですが)、麻阿りんが目が覚めて、ママが眠っていると、麻阿りんは容赦せず、ママのお腹の上に飛び乗り、ママを起こします。ママは、その度に「ウゲッ!」と唸って、心臓がバクバクになって、寿命が5年縮まっていました。
しかし、今日(2004年1月8日)、同じように麻阿りんが先に目覚めて、ママが眠っていたところ、麻阿りんは、しばらくウロウロ歩き回った後、ママに近づいて「ちゅっ」とキスしたのです。まるで「起きて〜」と言ってるように。
麻阿りんは、
成長してるんだなあと感じました。