和子のパソコン日誌

第三章 大ピンチ!パソコンが動かない!
                                                                                  

    はじめはここから
    ひとつ前のおはなし
                                               

年 月 日 日  直 で き ご と
1999.11.6 はな 「もしもしぃ」と和子さんからTEL。 
「パソコンのことで、いろいろ聞きたいことあるから、
メールするからね。その後、電話でおしえてもらいながら
パソコン操作するわ。」とやけに<メール>を強調する和子さん。
「うん、いいよ。」と、はな。
「ほんでも、平日はさんちゃんも忙しいだろうから
お休みの日にそれするね^^」と和子さん。
はなに聞こうとは、思わないらしい・・(-_-;)・・。
1999.11.13 はな 今日は、さんちゃんもはなもお休み。
二人とも、自分のPCを立ち上げてそれぞれ楽しんでいたら
来た来た!和子さんからの「質問メール」^^
「カメラのカードアダプターをPCに入れるのは、電源を
立ち上げてからですか?」
「一太郎ホームのイラストディスクを入れるのは、どんな
タイミングですか?」
「メールが着く頃に、また電話します」
・・・・ふむふむ。コーチ!出番です!

と、待つことしばし・・・。
電話が鳴ったー!和子さんだ!
「はい、もしもし!」と、はなが電話をとったら
「もしもしい・・;;;」と和子さんのあせった声・・・。
                          
「どうしたの?」
「あの、ちょっと、さんちゃんいてる?」
(あくまで、はなを相手にしない和子さんです)
 「はいはい」とさんちゃんが出ました。
「はい・・はい・・・ふんふん」・・・どうしたんだろう??
「フロッピー入れるとこかな?ちがいますか?」
「じゃあ、どの辺で??」
いろいろ、言ってるさんちゃんの横で訳の分からないはな。
「じゃあ、もう、一度電源切ってみましょうか?えいっ、て!」
なーにー??どうしたのー?フリーズしたのかなー??

電話しながら、こっち向いて、小声でさんちゃんが、はなに言う。
「なんか、パソコンから変な音がするんだって」
変な音??なんだ、そりゃ。
「うん、電源のスイッチを押すだけですよ。切れましたか?」
・・・・切れたみたい。
「そしたら、もう一度、電源入れてみてください・・・・・・。
どうですか?・・・・・えっ??はあ!?!?」
なによ、なによ、どうしたのー??? 

「電源が入らないんだって・・・^^;」
ひゃあー!そりゃ、大変だ!ちょっと私にも代わってよー!
(代わったからって、なにができるわけでもない、はなだけど)
「もしもし、おかあさん?電源押しても入らないの?」
「そうなんよー・・・。さっきから、ぶぶぶぶって変な音がしてると
思ったら・・・・。つかなくなっちゃったのよー・・・・。」
心なしか、ちょっと呆然気味の和子さん。
「スイッチ押しても、なんにも反応しないのー・・・。」
真っ暗な画面を前に、電話をかかえて座り込んでいる(らしい)
和子さん。
「そうなの。。どうする?」と、はなも思案にくれる。
「取りあえずね、じゃあ、そのままにしてサポートセンターに
聞いてみてください。」と、さんちゃん。
だって、大阪と愛知では、すぐに見に行くこともできないもんね。

でも、和子さん、サポートセンターと聞いて 
がぜん立ち直った!
「そうそう。24時間サポートってとこに登録してたんだ!
じゃあ、そっちに聞いてみるから、また電話するわ!」
と、そそくさと電話を切ってしまいました。
まあ、自分でドライバー持ち出さないだけ、まだましかな?
1999.11.15 はな 「もしもし・・。」と和子さんから、電話。
「はいはい、どうなりました?」
まだ、帰宅していないさんちゃんコーチの代わりに聞くはな。
「それがさー・・24時間サポートってのは、機械のサポートじゃなくて、
中に入ってるいろんなもんが使い方わからないときに、
聞くとこなんだってさー。だから、私のみたいに、機械が変なのは、
メーカーのサポートセンターに聞いてください、って言われてさー・・・。」
「そうかー・・。いろんなソフトの使い方とかのサポートなのね。」
「そうなんよ!登録料とかも取られたのに、肝心なときに
役に立たないんだよ!」ちょっと、腹立たしげな和子さん。

「それで、どうなったの?」
「それでって、それでサポートセンターに電話したんだけど、
これがまた、つながらないの!!
でも、ここで負けてたまるかって、(なにに負けるのか?)
くじけずに電話しつづけたのさ!」
 さ・さすが、昭和ひとけた世代は強い!と、はなは
思いましたが、だまって続きを聞きました。
「それで?」
「それで、結局サポートセンターの人もわからないので、
向こうから引き取りにきてもらうことになったの。
一ヶ月くらい預けてみてもらうの。19日に取りにくるって・・。」
「あ、それじゃあ、また、梱包するのに、ばらさなきゃいけないね」
「大丈夫!それぐらいできるよ。」
・・・・まあ、仕方ない。どんななるかわからないけど、見に行く日も
ないから、まかせるか・・と、はなは思いましたが。
1999.11.19 はな
「もしもし」と和子さんから電話。
「あ、どうなった?引き取りしてもらうの、うまくいった?」と、はな。
「うん、大丈夫。今度セットするときにわかるように、
接続してあるところを、デジカメで写真撮っておいたからね!
何と何がつながるのか、ちゃんとわかるってこと!」
おおー!!なんとすごい思いつき!と、はなはちょっと感心して
しまいました。
そういえば、あの母は、空き缶の分別回収がはじまったとき、
スチール缶とアルミ缶を見分けるのに、すかさず磁石を
持ち出した人だった・・・。

「それじゃあ、しばらく、パソコンは、お休みだね。」とはな。
「そう、家ではね。」
え?家では??
「昨日、市の広報見てたら、中高年のパソコン教室の申し込みが
あったから、それに行こうと思って申し込んだよ!」
あらら・・・手回しのいいこと。
「そうなの、じゃあ、パソコンが帰ってくるまでに、そっちで、
いろいろ練習できるね^^」と、ちょっと母の行動力に
押され気味のはな。
「そうだよ!
まあ、子供が死んだわけじゃなし!
別に、どうってことないよ!!」

子供が死んだわけじゃなし・・って、そりゃその通りだけど、
パソコンと子供が同列で、出てくる母って、いったい・・・と
思ってしまったはな でした・・・・。



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