年間の栽培実験記録 改定中
以下改定中 ・ ・7月は夏越しに注力。 梅雨が明けると「夏越し」本番で、暑さ対策が第1です。 リカステは気温が30℃を超すと成長が鈍ります。 四方を遮光ネットで囲いミストを閉じ込めると8℃前後気温が下がります。 気温が35度を超す日でも安全に夏越しできます。 ミスト冷却すれば夏場に置肥ができます。 夏越し中は液肥を与えません。 夏越し中は水を鉢内が「ドボドボ」になるくらい与えてもOKです。 真夏の日差しを感じたら遮光を増やして照度<10000lxを維持します。 葉は急激に大きくなり、根も伸びてきます。 引き続き、害虫駆除と病気の予防が大切です。 石灰水と100倍希釈のカビキラ-、ベニカスプレ-、オルトラン粒剤DXで病虫害を 防いでいます。 ・8月は夏越し 8月は「夏越し本番」、暑さ対策と病気予防&害虫駆除が重要です。 四方を遮光ネットで囲いミストを閉じ込めると8℃前後気温が下がります。 気温が35度を超す日も安全に夏越しできます。 開花させる株は8月末に置肥が切れる様にします。 苗には引き続き置肥を効かせています。 夏越し中は液肥を与えません。 9月になればリン/カリ系の液肥を与えます。 棚の遮光は照度<10000lxを維持します。 引き続き、害虫駆除と病気の予防が大切です。 石灰水と100倍希釈のカビキラ-、ベニカスプレ-、オルトラン粒剤DXで病虫害を 防いでいます。 ・9月は夏越しで弱った株の「回復誘導期間」です。 水は十分に与えます。棚の遮光は照度<10000lxを維持します。 月末には『苗に肥料を与え』られます。 固形肥料を春の半量、薄い液肥を1回/週与えられます。 『開花株に薄いリン/カリ肥料を1~3回/月与えます。』 窒素成分を多く含む肥料を与えると色彩が濁ります。 涼しくなると害虫も動きだします。病気も発生します。 石灰水と100倍希釈のカビキラ-、ベニカスプレ-、オルトラン粒剤DXで病虫害を 防いでいます。 ・10月は株を充実させバルブを太らせる好機です。 遮光を戻して光をあてます。(照度<10000luxは維持します。) 水を少し控え目にして秋根を誘います。 『8月末に肥料切』にして、9月~10月にフラワ-トップで花芽を誘います。 秋根が伸びてきてバルブが急に太りだします。 涼しくなると害虫が動きだします。病気も発生します。 石灰水と100倍希釈のカビキラ-、ベニカスプレ-、オルトラン粒剤DXで病虫害を 防いでいます。 涼しくなれば「植え替え」を始められます。 ・11月は室内栽培です。 夜温が10℃を切る頃に取り込んでいます。 11月になれば遅れていた株も秋根が伸びてバルブが急に太ります。 秋根の伸びが止まる頃にバルブの太りも緩慢になります。 この頃が植え替えの適期です。「植え替え」に依る根痛みの心配もなくなります。 植え替えは11月末までに終わらせます。 室内に取り込んでからの管理で花の状態が大きく変わります。 照度<10000luxで管理しています。 水は表面が乾けば十分に与えています。 苗に極薄い液肥を与えています。 11月になると花芽が伸びてきます。 伸びだした花芽は開花させたい方向から光をあてます。 ステムを伸ばす為に水を切らさない様にしています。 引き続き、害虫駆除と病気予防が重要です。 ・12月になると開花が始まります。 植え替えは11月末までに終わらせました。 12月には早咲き株が開花します。 開花予定株には肥料を与えません。 表面が乾けば水を十分に与えています。 リ-ドバルブを光の方向に向けています。 照度<10000luxで管理しています。 開花が始まる少し前に<5000luxにしています。 強いと花弁が反り過ぎます。花弁が割れることもあります。 咲き揃えば<10000luxで管理します。 暗い場所で長期間管理すると色が「くろずみ」ます。 温度が保てれば花の終った株に少量の置き肥を与えてOK。 引き続き、害虫駆除と病気予防が重要です。 ・1~2月は開花の最盛期です。 室温は10℃~20℃で管理しています。 開花株には肥料を与えません。色が濁ります。 温度が保てれば苗と花の終った株に少量の置き肥を与えてOK。 水は表面が乾けば十分に与えています。 リ-ドバルブを光の方向に向けています。 照度は~10000luxにしています。 開花が始まる少し前に~5000luxにしています。 強いと花弁が反り過ぎます。花弁が割れることもあります。 咲き揃えば~10000luxで管理します。 暗い場所で長期間管理すると色が「くろずみ」ます。 開花は基本隔年にしています。毎年咲かせると株が弱ってきます。 1~2月に開花させ、3月中旬までに花を落としています。 引き続き、害虫駆除と病気予防が重要です。 葉が「ベタベタ」していればアブラムシを疑ってください。 スリップスやナメクジに食害されるとそこから菌が入ってきます。 軟腐病は数日でバルブが腐ってきます。殺菌剤では治りません。 炭疽病はなかなか完治しません。 病気はカビキラ-で(予防と消毒&治療)解決します。 ・2月は開花の最盛期ですが、「新芽だし」を始める時期です。 冬咲株は月末に花を切り、新芽を誘います。 秋に出来なかった株を植え替えます。 慣れれば開花していても植え替えられます。 植え替え&花を切り落とした株に置き肥を少量与えています。 引き続き、害虫駆除と病気予防が重要です。 送風機で風を送ると病気発生を抑えてくれます。 以下改定中
出窓は温度と照度の変化が大きく好ましい環境ではありません。 環境変化を少なくするために 窓をプラスチックダンボ-ルで2重に覆い、断熱&遮光をしています。 工事用の養生材で、商品名は「折りたたみ養生パネル」です。 サイズは1820×910、厚みは2.5mmです。5枚に折りたたまれています。 その上をプチプチシ-トで覆っています。 締め切りではなく換気ができる様にしています。 光を好む蘭を前面に吊るして照度を調整しています。 出窓は光が斜め上から射すのでリカステより上に吊るします。
水受けに「ばんざい」(菓子屋さんが使う重箱)を使っています。 暖房はデロンギ(オイルヒ-タ-)を使っています。 厳冬期の夜間~明け方など室温が10℃を切るときに使います。 昼間は断熱に依り殆ど無加温で過ごせます。 これで5号鉢なら7~10鉢のリカステを開花調整できます。 肥料、石灰水、殺虫剤 肥料はモルコ-トと発酵油粕ペレットを使っています。 液肥はあまり使いません。暑さで弱っている株に液肥を与えません。 殺虫剤はオルトラン粒剤と マラソン乳液の1/1500倍希釈を併用しています。 害虫 リカステ栽培で特に嫌なのが「スリップス」です。 病気の多くはスリップスが関与しています。 春になるとスリップスが卵から孵ります、温室では年中活動しています。→殺虫剤で駆除しましよう。 スリップスは吸汁害虫で成虫も幼虫も根や葉&バルブから吸汁します。 これに寄生されると根が伸びない、葉が黒褐色しに変色して枯れる バルブを吸汁されると病原菌が入り腐ってしまう。 スリップはカビ菌、病原性細菌、ウイルスを媒介する最も厄介な害虫です。
「スリップス」は小さく、かなり注意深く観察しないと見つかりませんが・・・ 株の廻りに小さな虫が飛び回っていると、それは「スリップス」です。 調子が悪い株があれば「スリップス」も疑ってください。 幸い、写真の種類の「スリップス」には殺虫剤がよく効きます。 持続性のオルトラン粒剤DXを散布してください。 『羽化した成虫、♂は実寸1mm、♀は2mm前後』 暖かくなると「スリップス」以外にもいろいろな害虫が動き出します。 ナメクジ、ヤスデ、夜盗蛾、線虫、ガガンボなど・・・。 どれもが伸び始めた柔らかい新芽や新根を狙っています。 写真:ガガンボ(大蚊)とその幼虫、幼虫(根切り虫)は新根&新芽を食害します。 (遮光ネットが邪魔で侵入できないガガンポ) |