MacとWinの共存LAN

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MacとWinをつなぐ掲示板
掲示板を新たに開設しました。どうぞみなさんお気軽に書き込んでください!(2004,4,17)


わが家の家庭内LANの構成です
(2004,5,9現在)


OS9での共存

 学校(職場)は、Windows環境でLANが組まれいる。でもMacが使いたい。そんな方は多いでしょう。まずは、LANに繋ぐことで、何がしたいかを考えましょう。

  1. インターネットへの接続
  2. ファイル共有
  3. プリンタ共有

というところがニーズではないでしょうか?

インターネットへの接続

 インターネットへの接続は、設定自体は簡単に解決します。MacでもWindowsでも、 TCP/IPというプロトコルが使用されています。ですから、ケーブルを接続した後、MacのTCP/IPコントロールパネルでIPアドレスとサブネットマスク、そして、ルータアドレスやネームサーバアドレスなどを設定すればOKです。
 それぞれのアドレス等については、ネット管理者に問い合わせることが必要です。むしろ、ここをクリアすることの方が難しい場合が多いかもしれません。
 学校内では、私自身がネット管理者なので、たいていのことは自由にできます。わたしの勤務地域でも、個人の所有するパソコンが、インターネット接続をさせてもらえるようになりました。IPアドレスを割り振ることが可能となったわけです。しかし、学校という環境なのでフィルタリングがかかっています。そのため、PHSを用意して、必要に応じてPHSから接続しています。
 PHSは、しばらく前までdocomoの611Sを使っていましたが、VISORと共用するためにP-in Comp@ctに変えました。P-in Comp@ctは、正式にはMacに対応していませんが、仰天イカモノ堂さんのサイトでモデムスクリプトが配付されています。私はこれを使ってます。

ファイル共有・プリンタ共有


自宅にWindows実機導入による安上がりファイル共有システム構築(2004,3,6)

 やむなく、自宅にWindows実機を導入することになりました。しかし、ただでは済まさない! ここはファイル共有して、ファイルサーバーにしてやろうといろいろやってみました。
 Windows側のOSがServer(2000Serverや2003Server)の場合は、マッキントッシュサービスを開始すれば、すぐにファイルサーバーとすることができます。しかし、個人で導入するには、OSだけでなく、ウイルス対策ソフトもかなり高くつくため、WindowsのLAN環境でないともったいないと思います。
 私の場合、職場の契約に自宅のWindows機のOSも含まれているので、結構いろいろな選択ができるのですが、最終的に実機のスペックと子どもの操作性を考えてXPを選択しました。Macとのファイル共有ということでは、2000の場合もあまり変わりません。

 TCP/IPだけではファイル共有はうまく働かないのは、Macの場合はTCP/IP上で流れているプロトコルがAFPで、Winの場合はSMBであるためです。Mac側でSMBを読めるようにするか、Win側でAFPを読めるようにすることが必要です。(OSXの場合は、SMBが読めるためファイル共有ができるわけです。)そこで、Winに入れるソフトとしてはPC MAC LANがあり、Macに入れるソフトとしてはDAVEが有名なところです。

 うちのように、多くのMacに対して1台のみのWinならば、通常はWinにPC MAC LANをインストールしてやるのがいいわけですが(1ライセンスで済みますから!)、たまたまうちには、1ライセンスのみDAVE2.5があったため、悩むことになったわけです。そこでいろいろと探してみた結果、VOLEEというソフトを見つけました。

 価格を比較すると・・・

製品名
店頭価格
備考
PC MAC LAN9
25,800円
ditshop.comパッケージ商品
DAVE4.0
18,800円
Media Vision Online Storeダウンロード価格
VOLEE
4,600円
Vectorダウンロード価格(30日試用可能)
林檎と窓
5,800円
Vectorダウンロード価格(20日試用可能)

 VOLEEは、DAVEのようにMacを立ち上げた時に自動的にWin上のボリュームをマウントはしてくれませんが、その手間さえ面倒でなければ、機能的には十分でした。とりあえず、もっともスキルの状況が厳しい母親が使っているPB2400CにはDAVE2.5を入れ、iBookSEGX1にはVOLEEを入れました。今のところ、iBookSEとGX1は同時に使用することがほとんどないため、同じものをインストールしています。(当然ですが、両方同時に使用することはできません!)必要に応じてライセンスを増やしてもいいと思っています。(2004,3,6)


 ファイル共有だけなら、Mac OSのWeb共有で、ある程度のことは可能になります。でもやっぱり使いにくいんですねこここはちょっとがんばって投資しましょう!ユーティリティソフトやエミュレーションソフトを導入することで、ファイル共有については、かなり快適に使用することができます。

 問題はプリンタ共有です。職場に導入されているプリンタが、ポストスクリプトプリンタなら、ユーティリティソフトや、プリンタサーバの導入でほとんど解決するはずです。しかし、職場はwindows環境…。めったにポストスクリプトプリンタなんてないですね…。うちの職場もそうなんです。インクジェットはもちろん、カラーレーザもあるんですが、どれもポストスクリプト対応ではありません…。わたしもいろいろ悩みました…。

 結論は…。
 私は2つの方法でクリアしています。

  1. Virtual PCの導入
  2. PDFファイルの活用

 Virtual PCを使えば、Macの中でwindowsを走らせることができます。この中から、windowsのプリンタ共有機能を使って出力するわけです。でも、これだけでは今いちなんです。MacにもVirtual PCにも同じアプリケーションを入れておけばうまくいくと思ったのですが、必ずしもうまくいきません。バージョンの違いやフォントの違いで、文書の体裁が崩れてしまうことがよくあるんです。ですから、MacとWindowsで同じフォントを使えば、かなりよくなります。Macのフォントの多くはプロポーショナルフォントなので、文字によって幅が異なります。windowsのフォントの多くは等幅フォントです。この違いで体裁が崩れてしまうんですね。だから、同じフォントを入れてやることでこの違いを防ぐわけです。つまり、Mac上で作る段階から、windowsのフォントを意識して作っておくことが大切なんです。MS明朝やMSゴシックを中心に作っておけば、かなり安心度は上がります。
 最終的に出力する前に、windows上でも体裁は必ず確認しましょう。「ぜったい大丈夫」なんてことはありません。だからこそ、いろいろなユーティリティがあるものの、Virtuar PCがいいと思います。(ただし、Mac用とwindows用のソフトが必要になります。あとハードディスクとメモリもたくさん…)
 しかし…まだダメな場合も出てきます。特に重たいソフトを使っている場合や、ファイルそのものが重たい場合は、virtual PCには荷が重い。そこで使用するのがPDFファイルです。Acrobatを使ってPDFに書き出してやれば、基本的には体裁は崩れません。またデータもそれほど重くなりませんから、出力にかかる時間も短縮されます。でも、ここでもフォントの問題は同じです。PDFはフォントは端末に依存します。(埋め込むという手もありますが、ファイルが重たくなります)より体裁を重視する場合は、フォントをそろえておきましょう。


OSXでの共存
2004年5月10日 更新

 OSXになってから、Windowsと共存するLANを組むための機能がOSに標準で登載されました。私は10.1からOSXを使い始めましたが、10.2→10.3とメジャーアップグレードするたびに機能が強化され、10.3ではかなりシームレスにWindowsLANの中で使うことができるようになってきました。それに伴ってVirtualPCの出番が少なくなってきている状況です。

基本的な設定

 私の場合、家庭内LANではファイルサーバに使っているWindows機以外には、ルータのDHCPを使ってTCP/IPを割り振っています。ですから、左側のネットワークコントロールパネルでは、「DHCPサーバを参照」が選択されています。職場では、固有のIPアドレスが割り振られていますから、当然そのIPとなります。
 右側は、アプリケーションホルダ内のユーティリティの中にあるディレクトリアクセスです。この中の必要なものにチェックマークを付けていくわけです。Windowsとつなぐためにまず必要なのはSMBです。そして、サーバがActive Directoryを使用している場合は、こちらにもチェックが必要になります。


OS10.2の場合

 PowerBook G4(DVI)を導入してから、OSXに切り替えました。現在は、OS10.2でほとんどの作業をしています。そこで共存LANですが・・・。
 サーバの対応やwindows端末の対応をきちんとしておけば、デスクトップの「移動」→「サーバへ接続...」で問題なく接続できるはずです。この対応とは・・・コンピュータ名やフォルダ名を半角英数にしておくということです。
 私の勤務する学校では、学校でサーバのフォルダ名を勝手に変えられないもので、ちょっと困った状態です。結局Virtual PCのお世話になってます。(これで十分なのですが・・・)
 ファイルをwindowsと共用するためには、必ずwindows上での体裁を確認しておく必要がありますから、結局Virtual PCが確実なのかもしれませんね。


OS10.3の場合

 OSX10.3(Panther)の場合、まったくもってシームレスにWindowsと共存できます。サーバー上の日本語のフォルダも選択するメニュー上では問題ありません。しかしデスクトップにマウントした段階で?となってしまいます。GIMP Printも実装され、プリンタについても問題ありません。

GNU ghostscriptに感動!2002年11月12日 追加

 11月8日に届いたMac OS X News - Japanを見て、すぐにGNU ghostscriptをインストールしました。はっきり言ってスゴイ!感動です。
 今まで苦労していた学校の備品であるレーザープリンタからの出力が、何の問題もなく行えました。今回出力できた機種は、CANON LBP2030とNEC MultiWriter1250です。これでプリンタの問題は、ほとんど解決です。


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