畳は適度な水分を含んでいる状態が望ましいのですが、強い湿気を持続させると、カビやダニ発生の原因になります。特に、湿度の高い、梅雨時や気温の上がる夏には、こまめに部屋に風を通して、換気を掃除を十分にしましょう。理想的には、年に2回ほどからりと晴れた日を選んで日光に干したいものです。
掃除は、基本的には、掃除機と乾拭きで行います。汚れをつけてしまい、水拭きしなければならない時は、清潔な雑巾を濡らして、固く絞り、水気を十分にとってから。
仕上げに必ず、乾拭きをしておきます。畳の目に沿って、丁寧に拭くのがコツです。お茶やコーヒーをこぼして、汚れたときは、すぐタオルなどで拭き取り、その部分に食塩をパラリとかけてしばらくおきます。湿り気が出てきたら、歯ブラシなどで畳の目に沿って掃き、掃除機で吸い取った後、乾拭きで仕上げます。
時折は、掃除機に米ぬかを手ぬぐいのような綿布で包んで畳表をこすっておくと、油分が補給され、ツヤが出るとともに、ささくれにくくなります。畳の効用を考えると、表替えは、三年に一回ぐらいが理想ですが、一般的には、三年くらいで裏返し、畳表を新しいものに、交換するのは、それから二年後ぐらいが適当だと言われています。
また、畳の上に絨毯などの敷物を敷いていると、ダニや埃のたまる原因になりますから、避けたほうがいいでしょう。自然素材を使った畳は、健康面でも安全性が高く、快適な住環境に貢献します。また、見た目にも美しい日本の伝統文化です。
マンションや洋風住宅でも1間くらいは、畳の部屋を作っては、いかがでしょうか。
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