作曲家&曲名 |
指揮者&オケorソリスト |
感じたまま寸評 |
CD品番 |
ブラームス
交響曲第一番ハ短調作品68
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カラヤン:ベルリン・フィル
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帝王と称される指揮者による厚みのある演奏。磨きぬかれた鉄壁の技、強固な意志に高揚感が増幅される。さらなる怒濤ものを求めるならミュンシュ&パリ管弦楽団・TOCE-7010。
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POCG-1180
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ブラームス
交響曲第三番ヘ長調作品90
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バーンスタイン:ウィーン・フィル
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ウィーン・フィルとバーンスタインのコラボレーションがこれほどまで豊かな彩りを放つとは。ゆったりした展開がある種の情感を添え、解放感にも充たされる。
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POCG-7090
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ブラームス
交響曲第四番ホ短調作品98
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クライバー:ウィーン・フィル
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クライバーといえばご存知怪演‥もあるが今回の演奏は精緻そのもので、寄せる波の大きなうねりと潮の干満の落差を感じさせる。悠揚さを求めるなら小澤征爾&サイトウ・キネンのPHCP−1602。
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POCG-9452
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ブラームス
ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
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オイストラフ(vn)&セル:クリーヴランド菅
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オイストラフのヴァイオリンは美しいだけでなく、神が音楽をめでるとき発する喜悦の叫びにも似ている。君はそんなものを聴いたことあるのか‥いいえ、ありません、が、セル指揮のこの名盤を聴けば‥
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TOCE-2256
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ブラームス
ピアノ協奏曲第二番変ロ長調作品83
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ブレンデル(p)&アバド:ベルリン・フィル
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濃密、豊饒、芳醇にして繊細。コンチェルトもの屈指の名盤。アバドの指揮とブレンデルのピアノから奔出するオーラがベルリン・フィルを巻き込む名演。
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PHCP-1654
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ブラームス
ハンガリー舞曲集(全曲)
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アバド:ウィーン・フィル
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優美でやるせないあのハンガリアン・ダンスを、スケールの大きさも保ちつつ、複数の双曲線がたゆたうようにえがいている。東欧の抒情ここに極まれり。
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POCG-1111
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ベルリオーズ
幻想交響曲
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ミュンシュ:パリ管弦楽団
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「幻想」のダントツ版、他の幻想を圧倒する。最晩年のミュンシュはこれで燃えつきた。第四楽章の神々の登場後、第五楽章で天使と悪魔の交歓がおこなわれる。めくるめく官能と陶酔、昂奮の坩堝!
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TOCE-7008
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J.S.バッハ
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第一番〜第三番
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クレーメル(vn)
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有名なのはいうまでもなく第二番の「シャコンヌ」(Ciaccona)。「無伴奏シャコンヌ」というフランス映画がありましたが、主人公のヴァイオリンはクレーメルの演奏。映画も音楽も究極というほかないできばえ。神がかっていたとしかいいようがありません。
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PHCP-10570
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J.S.バッハ
無伴奏チェロ組曲(全曲)
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カザルス(vc)
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カザルスのチェロはもはや地上を突きぬけて天上にこだまする。天上において孤高の修道僧が奏でる無上の音楽。カザルスの精神は不滅です。
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TOCE-8562・63
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ベートーヴェン
交響曲第六番ヘ長調・田園
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アバド:ウィーン・フィル
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九つの交響曲中もっとも抒情的なところが飽きのこない理由。アバド爛熟期の指揮ゆえか、理、知、情の三拍子が揃いぶみ。精緻ななかにしっとり感が伝わって、ボヘミアの田舎の情景が浮かんでくる。
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POCG-1279
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ベートーヴェン
交響曲第九番ニ短調・合唱
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ガーディナー:オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
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1943年生まれのガーディナーが1990年創設したオーケストラを率いて指揮。「著名な作曲家たちの再認識、再評価」に力を注いでいる。この第九は気合いがすさまじく、名演の誉れ高いフルトヴェングラー盤(TOCE-6510)には及ばぬものの毅然としている。
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直輸入盤
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ベートーヴェン
ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
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クレーメル(vn)&アルノンクール:ヨーロッパ室内管弦楽団
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ヴァイオリン・コンチェルトのなかではブラームスと双璧。アルノンクールとの相性もよいのか、いちだんとノリがいい。美的抒情感ではなく音の最奥部にせまるクレーメルの意志が明示された好演。豊かさを求めるならオイストラフ盤(TOCE-3179)
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WPCC-5350
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ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第八番ハ短調・悲愴
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ギレリス(p)
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ベートーヴェンのピアノ・ソナタの弾手として、古くはバックハウス、ゼルキン、ケンプ、近年ではポリーニ、グルダ、アシュケナージなど目白押し、いずれも甲乙つけがたい。ギレリスの「悲愴」はやや硬質な音色であるが、メリハリは随一、凛々しさも感じられる。
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POCG-9845・46
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ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調・熱情
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ギレリス(p)
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ギレリスの類いまれな精神の強靱さと、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの解釈の深さを知る名演。音楽を緻密に構築してゆくベートーヴェンの意思を確実に把握しているとしか思いようがありません。品格も十分。
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同上
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ショパン
ピアノ協奏曲第二番ヘ短調作品21
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フランソワ(p)&フレモー:モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
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世に天才と称される音楽家は数多くいて、モーツァルトはその中で群を抜いているが、ショパンが10代後半でこれを作曲したのにも驚嘆させられる。それを48歳で冥府に召された天才ピアニスト・フランソワが弾いた魂ゆさぶる名盤。第二楽章は必聴。
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TOCE-2255
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ショパン
ノクターン全曲
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フランソワ(p)
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こぼれんばかりの魅惑、あふれる詩情、静謐なる才気、気品、洗練、どれをとっても秀逸。ショパンの夜想曲は、この人のために作曲されたのだろうか。
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TOCE-6629・30
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ショパン
バラード全4曲
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フランソワ(p)
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刻々と変化する「バラード」を壮大な情念で奏でることのできる唯一のピアニストがフランソワ。たっぷりとした豊饒の世界にたゆたう充足感。
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TOCE-8812
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ドヴォルザーク
交響曲第九番ホ短調「新世界より」
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小澤征爾:ウィーン・フィル
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ウィーン楽友協会でのライブ盤。たとえ相手が文句言いのウィーン・フィルでも、その潜在能力をしぼり出す機知に長けた指揮者、それが小澤征爾である。溌剌として緻密、しかも高揚感にみちた名演。
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PHCP-198
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ドヴォルザーク
チェロ協奏曲ロ短調作品104
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デュ・プレ(vc)&バレンボイム:シカゴ交響楽団
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あえてデュ・プレを選んだのは、今は亡き彼女のチェロに、めらめら燃えさかる紅蓮の炎が封じ込められているからである。何回燃焼してもつきることのないはずの火の命はあまりにも短かすぎた。主人のいない楽器は灰になることもできない。
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TOCE-2263
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ドヴォルザーク
スラブ舞曲集
作品46・72
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クーベリック:バイエルン放送交響楽団
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スラブ舞曲の中では作品72の第二番ホ短調。この曲を聴くと、プラハやプラスチラヴァの路地で遊びに興じる子供たちの姿が目に浮かんでくる。クーベリックの本領発揮、私がもっともいやされる小品である。
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POCG-7082
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マーラー
交響曲第五番嬰ハ短調
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バーンスタイン:ウィーン・フィル
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マーラーはバーンスタインに限る、そういいきってもよいくらい指揮者の思い入れが強烈。第一楽章から第二楽章まで荘重さとはげしさが横溢し、第一楽章は葬送行進曲だが、渾身の力をこめた指揮者の情熱が奔流となってほとばしる。しっとりした感動、ぬくもりを求めるならアッバード&ベルリン・フィルのPOCG-1705。
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POCG-1591
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マーラー
交響曲第四番ト長調
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小澤征爾:ボストン交響楽団
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マーラーの暗い冬を思わせる一連の交響曲と異なり、第一楽章では軽快で明るい鈴の音が挿入される。小澤征爾&ボストン盤は全楽章を通してやわらかな詩情と温かさにあふれる名盤。マーラー入門盤はこれ。
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PHCP-1132
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マーラー
交響曲第九番ニ長調
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バーンスタイン:ベルリン・フィル
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マーラーの九番は、カラヤン&ベルリン・フィルのPOCG-1182・3も名演であると思うが、なんとっいてもこの1979年のベルリン・フィルとのライブ盤は極めつけである。それほどに卓越した名盤ではあるが、毎日聴くと食欲が減退する。
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POCG-1509・10
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シューマン
ピアノ協奏曲イ短調
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ルプー(p)&プレヴィン:ロンドン交響楽団
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他盤に比して秀でている点は、ひとえにルプーのリリシズムの発露である。私はこの盤を屈指の名盤とこれから先も思い続けるだろう。シューマンの憂愁と幻想が、そして夢みるような孤独が、見事にえがかれている。
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POCL-3584
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シューマン
子供の情景
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ホロヴィッツ(p)
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ホロヴィッツは子供の情景の録音を数多くしているが、これは1962年録音されたもので、極めつけともいうべき名演。なかでもトロイメライは演奏者自身も好きな曲であるらしく、ことのほか端正に弾かれている。トロイメライは何度聴いても飽きません。
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SRCR-2071
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モーツァルト
ピアノ協奏曲第20番ニ短調
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グルダ(p)&アバド:ウィーン・フィル
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なぜ交響曲が入っていないのかと思う人のためにあえて一言。モーツァルトの天才は破格ゆえハードルが高いのです。それと、モーツァルトの音楽はどういうわけか急所に届かない。そのなかにあって、この20番は急所をまさぐり貫通する。だから快感を得られるというわけです。
にしても、グルダ&アバドの組み合わせ盤が少ないのはどういうわけでしょう。
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POCG-7017
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モーツァルト
ピアノ協奏曲第21番ハ長調
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グルダ(p)&アバド:ウィーン・フィル
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第二楽章の、全神経があつまり、いまにもこわれてしまいそうなガラス細工の指。グルダの日常からは信じがたい哀歓がこの楽章を支配し、ゆっくりとたっぷりした弾き方に熱いものがこみあげてくるのだ。
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同上
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モーツァルト
クラリネット五重奏曲イ長調
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ライスター(cl)&ベルリン・フィル・ゾリステン
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ライスターのクラリネットは音色が豊満、しかも甘い響きも適度にあって、クラリネット奏者のお手本。ベルリン・フィル・ゾリステンとの相性もよく、情緒もたっぷり感じられ、安定感もある。
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POCG-7042
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ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第三番ニ短調作品30
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キーシン&小澤征爾:ボストン交響楽団
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ロシア・ロマン派最後の巨匠ラフマニノフのコンチェルトをかほどに非凡に弾く、鍵盤の叩き所が巧みなのだ。キーシンはコンクールを経ずデビューしたが、キーシンの才気はそんなものは歯牙にもかけない。小澤征爾との意気もピタリと合って、いいしれぬきらびやかさと艶がただよい、ある種の旅情をそそる名盤。
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BVCC-633
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スメタナ
交響詩「わが祖国」
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クーベリック:ボストン交響楽団
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プラハでみた川や建物を瞼に浮かべながらこの交響詩を聴く、まさに至福のとき。なかでも「モルダウ」はいつ聴いても陶然とする。クーベリック&ボストン響のこの盤が他盤にまさるのは、凛然たる表現と気高さを感じ取れる指揮者・クーベリックの思い入れではないだろうか。
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POCG-7054
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シューベルト
交響曲第八番ロ短調「未完成」
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ブロムシュテット:サンフランシスコ交響楽団
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ブロムシュテット指揮によるこの名盤はあらゆる意味で他盤を凌駕する。シューベルトの孤高の精神は彼のなかで生き続けている、そう感じるのは私だけではないだろう。この盤には人間の波瀾万丈の生きざまさえみてとれるのだ。私の父は亡くなる2年前、地上でもっとも美しい交響曲と評した。
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POCL-1182
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シュトラウス・ファミリー【ワルツほか】
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クライバー:ウィーン・フィル『ニューイヤー・コンサート』
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リハーサルの風景を見てもっとも楽しそうなのがクライバーのリハーサル。ユーモアたっぷりで踊りも入る。そのせいかどこのオーケストラでも彼はモテモテ。ウィーン楽友協会でのニューイヤー・コンサートの極めつけは92年のこの盤。クライバーとオケ、客との一体感にあふれ、新年どころか年中聴かせる。
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SRCR-8857
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シュトラウスU
喜歌劇【こうもり】序曲
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カラヤン:ベルリン・フィル
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オペラやオペレッタの序曲には名曲がキラ、星のごとく存在し、ワーグナー「タンホイザー・序曲」などは星どころか、こわいほど(死の国に誘われそうな、と亡父は表現した)の名曲。この「こうもり・序曲」は軽快で華麗、そしてたのしく、死とは無縁のオールシーズンOK序曲。単独でこれを聴いても心が踊る。
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POCG-5058
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グリーグ
ピアノ協奏曲イ短調
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ルプー&プレヴィン:ロンドン交響楽団
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グリーグのピアノ・コンチェルトとルプー‥これが意外にも逸品、古き良き時代の抒情性を感じ取れる名演なのです。音符が流麗に羽ばたき舞い上がり、天女が衣でそれをつかまえようとする光景が浮かんでくるのです。繰り返し聴いてもいいものはいい。
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POCL-3584
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ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第二番ハ短調
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アシュケナージ&ハイティンク:アムステルダム・コンセルトヘボウ
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アシュケーナージとハイティンクによる84年盤が秀逸。ロマンと凜々しさが漂い、スケールも大きく、たっぷりと聴かせてくれる。
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POCL-2761
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