03.9.20-21 茶屋川

 知川源流釣りも終演を迎えようとしています。 当サイトでは足袋物語と称して『老人と行く源流一泊二日の旅』を釣り仲間に募集したところU君とF君が応募してくれた。彼らの役目は老釣人の介護と荷揚げ及び山賊や獣より老釣人を守ることにある。 久しぶりに若い昔の釣り仲間二人と私を入れ計三人で2003年の最後を飾るべき茶屋川へ一泊二日の行程で出掛けた。募集は二週間前に行い、その時点で実行日の天気予報は晴れであったが二三日前より秋雨前線が停滞しおまけに台風15号迄近づきつつあると云う最悪の状況下での催行となった。

秋雨とヒルとの戦いに明け暮れた二日間であった
朝より秋雨がしとしと降る中をカッパを着て林道を歩くさまは、水戸黄門様御一行そのもののようである。 黄門様御一行はどうにか砂地のテント場に無事着くが雨は一向に降り止まない。 悪い予感はしたもののとにかくテントを設営して今夜の酒の肴となる渓魚を求めて源流に入る。 夜のとばりが降りるころにはテント場に戻り、しとしと降り止まない雨にもめげず焚き火を起こし今釣り上げた岩魚を焼き又、スーパーで買い求めた肉や野菜でバーベキューとやらを行いピールで乾杯を何度もする。 ここまでは何とか順調にいったものであるが、宴の途中で黄門さんは心配になりテントの中を覗いてみたところ、安物のテントは雨漏りが激しく床面には水溜りが出来ている。 しかしながらターフは持ってきていないので、雨漏りを防ぐことが出来ない。 しまった! と思ったが一応タオルを使って床面の水を汲み出した。 もう少し様子を見ようと思い再び宴に加わった。 しばらくしてから再度覗いてみた所又しても床面には水溜りが出来ている。 これはだめだと判断し撤退を決めたのは午後八時頃であった。 雨が降る真っ暗な渓をヘッドライトをたよりに躓いたり、よろけながら下り、荒廃して所々崩れたり踏み跡がはっきりしない林道を恐る恐る足を出し一歩一歩確認しながら歩き、どうにか駐車地に無事着くことが出来た。  あ あしんど!
濡れた渓流服を脱ぎ始めた所、助さんも格さんも手足のあちこちにヒルが吸い付いていると悲鳴を上げている。
黄門さんは年寄りにはヒルも寄ってこないだろうとたかをくくっていたがやっぱりやられている。うーむ奇特なヒルもいるものよ・・・ムム といってみたものの 悔しい限りである。
結局、政所の料理旅館 ひなつやさんに九時ごろに着き迷惑を顧みず、何とか頼み込んで泊めて貰う羽目になった。 『ひなつやさんへ』 その節は色々と有難うございました。
翌21日、テント回収のため再度茶屋の渓に戻ったが秋雨は降り止まずまたもやずぶ濡れである。 回収後懲りずに渓を釣り下ったが再びヒルの猛攻撃を全員が受けてしまったのである。
結局、助さんはヒルの咬跡十数か所、格さんは数箇所、黄門さまも数箇所であった。
ヒルには葵御紋の印籠も効かないようである。???
あまごと岩魚と翌檜
愛知川源流釣り記録
あすなろつぶやき
030926