2003.3.13 愛知川上流

再び、渓はエメラルド グリーンの世界に

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愛知川源流釣り記録
あすなろつぶやき

吹く風はあくまで冷たく肌を刺す しかし明るい春の陽光が渓に差し込めばそこは別世界となる。 先程まで辺りを覆っていた冬の重い鉛色の風情は、一瞬のうちに光り輝く宝石の世界に変幻する。 限りなく透明な清らかな流れにエメラルドや翡翠が何万個も揺らいでいる。 目印が走る エメラルド中から真紅のルビーのような朱点をちりばめた白い魚体が飛び出し宙を舞う。    

数日前に降ったと思われる約5cm程度の残雪を細心の注意しながら、急峻な崖を草木にすがり付くように一歩一歩足元を確保しながら下降して渓に降り立つ、踏みしめた雪がフエルト底の渓流靴に凍りつき分厚く何となく歩きにくい。 大岩上に立ち早春の渓を下流から上流へと目を移す 陽射しか目に入る思わず手を額にかざす 何とまぶしいことだろう。 懐かしい瀬音がマーチのように心地よく響きこれから遡行する釣り人にエネルギーを与えてくれる。 

030417