「幼児教育は無償化の流れに逆行」と方針撤回求める!
文教委員会で上原けんさく質問
いま市教委が公立幼稚園の統廃合と保育料値上げの方針案を打ち出し、いま市民の意見を募集しています。文教委員会が9日、13日19日に開かれました。
上原けんさくは公立幼稚園の統廃合と保育料値上げの基本方針案について質問。
保育料値上げは無償化の流れに逆行
この値上げの考え方の中心にある、「受益者負担」について、そもそも教育に「受益者負担」の考え方を持ち込むことがなじまないと批判。またこれまで「受益者負担論」を持ち込み、授業料をどんどん値上げしてきたのは日本ぐらい。しかし、いま方向転換が始まっていると文部科学省有識者懇談会が7月に出した報告で「幼児教育の無償化」を打ち出していることを知っているか?と教育委員会に問いただしました。教育委員会はこれについては承知していませんでした。
上原けんさくは、値上げは世界と日本の幼児教育無償化の流れに逆行、時代遅れと批判しました。
公立と私立幼稚園の父母負担較差是正のためと公立の値上げをするのは本末転倒
また、教育委員会が公立幼稚園の父母負担を増やすことで、私立との較差を縮めることが、「公立に入りたい方が入りやすい」状態をつくるとしていることに対し、私立の父母負担を下げて較差を縮めることこそ市教委のやるべきことと主張しました。
自公前政権時代の古い「効率主義」と同じ発想改めよ!
質問のなかで、東大阪市が公立幼稚園の予算を減らし続けていることと、私立の保護者に対して市単独の補助金が園児一人当たり東大阪市が1万6千円余り、大阪府下平均が2万円余りと東大阪市の努力が足りないことを明らかにし、市教委は何の努力もせず、公立の父母に負担をおしつけていくだけのやり方を批判しました。また行政の財政負担を減らすという「効率主義」を自公政権時代に進めて学校の統廃合をすすめてきたことを紹介し、これと全く同じ発想で統廃合を進めようとしていることを批判。古い考え方を改めるよう求めました。
統廃合と保育料値上げは父母の願いに逆行!
また市教委が公立幼稚園の保護者にとったアンケートについて質問。
市教委は「公立幼稚園を選ばれた理由は何ですか」の問いに対して、サンプル数1744名のうち
- 保育料が安価(約1400名)
- 家から近い(約1180名)
- のびのびと遊べる(約1100名)
と答弁。上原けんさくは、市教委が進めようとしている「統廃合」「保育料値上げ」と父母の願いが全く相反することを指摘しました。
担任の半分が単年度雇用の講師で教育に障害
公立幼稚園の教諭と講師の人数を質問。教諭が38に対して、講師が33と約半数が講師に頼っていることを明らかにしました。
その上で、先生が子どもたちを長い目で教育する上で障害をもたらしていると批判し、すべての希望者が幼稚園に入れるようにするべきで、発達障がいの子どもも増えているなかで、通園距離が長くなる統廃合はやるべきでないと批判。
公立幼稚園の統廃合と保育料値上げ方針案の撤回を求めましたが、市教委はあくまでも推進する構えでした。
野田市長は、統廃合と値上げの撤回せず
上原けんさくは野田市長に対し、公明党や自民党も「幼児教育無償化」を打ち出して、流れが変わっていることも指摘し、値上げするべきでないと野田市長に迫りましたが、野田市長は撤回しませんでした。
お年寄りが安心して歩ける遊歩道に改善
つまずいてこけた!歩きやすくして欲しいの声を市に届け
長瀬川沿いの遊歩道
柏田東町に住む高齢の方から、長瀬北小学校向かいの長瀬川沿いの遊歩道で「凸凹があり、段差みたいになっているとこでつまずいてこけて、ケガした。しょっちゅうつまずくので、段差をなくしてほしい」「私以外にも近所でこけた人がいる。安心して歩けるようにして」と上原けんさくのもとに要望が寄せられました。
早速、市に要望し、大規模に改修され、市民の方から喜ばれています。