悲鳴をあげる先生たち いま政治を変えなければ

毎晩、深夜まで仕事 過労、うつ病で倒れる 教師を続けられるか不安…

 学校の先生を減らし、上意下達の学校運営や競争を強いる、現場無視の「改革」をおしつける自民公明政治が、教育現場に深刻な事態をもたらしています。

頑張っている先生が過労死・過労自殺…

 バドミントン部の顧問だった中学校の先生が、教師不足から免許外の科目を担当し、文化祭や体育祭の指導が重り、自宅でも深夜まで仕事を続け、月に少なくとも約100時間以上の超過勤務を行っていたとから、過労自殺。これが公務災害と判決が確定した(07年仙台地裁)ことなど深刻な事態が広がっています。

教師を続けたい…でも不安

 「書類がつぎつぎあり、毎日9時過ぎまで学校。授業の用意が一番あとになるのがつらいです。教師を続けられるか不安」と若い先生の声もあります。また上原けんさくのところにも学校の先生のご家族から心配の声が寄せられています。

学校の先生は過労死ラインを超えて働いている

 06年の文部科学省調査では、小中学校教員の超過勤務時間は、1カ月あたり81時間以上に及び、国の過労死ライン80時間を超えていることが明らかになっています。また文部科学省の調査では、教職員の病気休職者数は05年度に初めて7000人を超え、そのうち精神性疾患による者も4000人を超えました。病気休職者数も精神性疾患による者も、過去10年間、増え続けており、病気休職者数は10年前の約2倍、精神性疾患による者は約3倍になっています。

財界からの圧力と自公政治が教育現場を歪めている

教員1万人削減計画

 06年6月26日に財界は、経済財政諮問会議において「5年間で教員1万人程度の純減」を主張。その11日後の7月7日、「5年間で1万人程度の純減」を閣議決定しました。このため、今でも足りないのに2010年春を期限に先生が大幅に減らされることになりました。

学校が息苦しい場に
  • 学校選択制の拡大
  • 教員の評価を教員の処遇に反映
  • 全国学力テストの学校別に結果を公表
  • 能力別クラス編成
  • 新教育基本法で愛国心養成

 …日本経団連は教育にこんな注文をし、「学校に競争原理を」求めています。

学力世界一フィンランドでは

 教育を大切にしている国で有名なフィンランドでは

  • 1クラス20人程度
  • 教員に大幅な自主性を保障
  • 夏休みは子どもも先生も2ヶ月
  • 一斉テストはやらない
  • 能力別学級編成の廃止
  • 大学まで授業料無料

 など教職員を増やし、じっくり子どもに向き合える環境をつくり、のびのびとした教育をすすめ、競争教育をやめています。

 いま学校の現場に混乱もたらす政治をあらためる必要があるのではないでしょうか?

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