登録型・日雇い 派遣哀史

日本共産党山下よしき参院議員が改善迫る 厚労相「対応する」

 日本共産党の山下よしき参院議員は5日参院行政監視委員会で、若者の貧困化の要因ともなっている派遣労働、とりわけ登録型派遣や日雇い派遣について、違法行為が常態化している実態を示し、舛添厚労相にその是正策をただしました。

派遣の若者「おれはピエロか」…

山下よしき議員の写真

派遣労働の若者から話を聞く山下よしき議員(右から2人目)

 山下議員は大阪や東京などで派遣労働者から直接聞いた実態として、「『派遣哀史』とでもいうべき事態が現代の若者たちのなかに広がっている」と指摘。「派遣先の事前面接は法律で禁止されているが、実際にはザラにある。さんざん面接をして結局、採用されず賃金も出ない。労働者は『おれはピエロか』となげいていた」と告発しました。

 山下議員はこのほか、

  1. 事前に提示される労働条件が違っていること
  2. 労働現場にトラックの荷台で移送されることが東京や大阪でみられること
  3. 交通費未支給などが横行していること
  4. 労災隠しや驚くべき低賃金があること

―などの違法行為を指摘しました。

 山下議員は「戦後長らく労働者派遣は禁止されていた。規制緩和の流れのなかで解禁され、拡大され、こういう状況を生んだ。若者をモノ扱いし、安上がりに使い捨てにする登録型派遣、日雇い派遣という働き方そのものを政治の力でなくすべきだ」と追及しました。

 舛添厚労相は「小泉改革の光と影の部分を見詰め、ただすべきはただす。影の部分で困っている人にはきちんと手当てする」「指摘のようなことを改善していくために、法改正も含めて対応していく」と答弁しました。

 また、山下議員が「一度、派遣の若者たちの生の声を聞くべきだ」と重ねて追及すると、舛添厚労相は「そういう努力をしてみたい」と述べました。

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日本共産党 Q&A Q. 北朝鮮と同じイメージがありますが…?

A. 朝鮮の指導者に頭をさげなかったただ1つの政党です

 これもとんでもない誤解です。日本共産党は、北朝鮮の1970年代初めの金日成個人崇拝のおしつけや、その後の国際的無法行為にもっともきびしく対決。83年のラングーン爆弾テロ事件、88年の大韓航空機爆破事件などをただちに批判し、他の党が北朝鮮労働党と友好関係を続けるなかで、83年から関係を断絶しました。88年に拉致問題を国会でとりあげ、はじめて政府に「拉致疑惑」を認めさせたのも日本共産党です。

 90年代末、日本と北朝鮮に対話のルートをひらくために超党派の国会議員団が訪朝したとき、象徴的な出来事がありました。北朝鮮は、訪朝団を前指導者・金日成のお墓につれていったのです。各党議員が金日成廟を前に深ぶかと頭をさげ、記帳までしたのにたいし、日本共産党議員だけはきっぱりとことわりました。

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