あれっ!?手取り増えたんや 喜ぶのはまだ早い

それはぬか喜びです…今年1年では増税に

 「あれっ手取り増えてるわ。減税になったんや」と今年1月からの給与明細見て喜びの声があがっています。しかし、それはぬか喜び、政府によるごまかしです。

1月の手取りが増えたのは

 今年に入って、手取り収入が増えました。

 これは、税源を国から地方へ移す税源移譲の影響です。1月は所得税の定率減税が全部廃止された分が増税ですが、税源を移すことで所得税額が減額されます。多くの世帯は、税源が移る分が定率減税の全廃による増税分を上回るため、見かけの上では、所得税が減額されることになっています。

6月には住民税大幅増

 ところが、今度は6月になると、住民税の定率減税が全廃されます。これに加えて、税源が移ることにより、住民税額が増加します。結局、大幅に住民税が増えることになります。

 政府は「年額の納税額が基本的に変わりません」と宣伝していますが、所得税と住民税の合計額に変化はありません。しかし、定率減税が全部廃止されることにより、結局増税されることになってしまいます。

サラリーマン増税しないはずでしたよね…自民党・公明党サン

 05年暮れには、自民、公明両党は、定率減税を全廃することを06年度「与党税制改正大綱」で合意し、国会で強行しました。

 この結果、今年1月には、定率減税の全廃による所得税の再増税、今度の6月にはまたもや住民税の増税が襲いかかることになります。05年の総選挙で自公両党は、「サラリーマン増税」はおこなわないと公約していたにもかかわらず、それをほごにしての増税決定です。

定率減税廃止と税源移譲のサラリーマン世帯への影響(月額)
  06年12月まで 07年1月〜5月まで 07年6月から
年収300万円の場合 所得税 0円 0円 0円
住民税 700円 700円 800円
合計 700円 700円 800円
年収500万円の場合 所得税 5,050円 2,800円 2,800円
住民税 5,900円 5,900円 11,300円
合計 10,950円 8,700円 14,100円
年収700万円の場合 所得税 12,880円  7,160円 7,160円
住民税  15,100円 15,100円 24,500円
合計 27,980円 22,260円 31,660円
年収900万円の場合 所得税 21,090円 15,310円 15,310円
住民税  28,000円 28,000円 37,800円
合計 49,090円 43,310円 53,110円

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