3恐るべし六甲の登山者 平成10年12月13日(日)朝日新聞 家庭欄 「きしゃきしゃ走れ」より
六甲山は東西30km、南北10kmもある大きな山で、山脈としては50数kmに及びます。
高度が低く、阪神間の市街地と接しており、交通の便も良いため、山麓の電車の駅から歩いて登るハイキングコースが数多くあり、多くの人が気軽に日帰りのハイキングを楽しんでいます。毎日登山の会も多く世界最高といえる登山者の数を有しています。そのなだらかな稜線と起伏に富んだ鋭い谷に断層崖は家族ハイキングから一流登山家のトレーニングの場として広く愛されています。加藤文太郎や藤木九三などの大登山家も輩出しています。
そんな六甲ハイカーの卒業試験といわれる「六甲全山縦走」はいろんなコースに精通し、体力や技術を鍛えた人が挑戦するものとされてきました。しかし、今では、自治体や山岳団体、職場でのイベントとして自分の体力を試して見たい人が気軽に参加できるようになっています。しかし須磨から宝塚までの50数キロの縦走は訓練なしに完歩することは難しいと思われます。標準的には14〜15時間とのことですが、宝塚着が夜の10時ごろになる人もいるそうです。一度参加し途中で残念した人が再度翌年挑戦するというパターンも結構多いようです。
1.
主催者 神戸市・六甲全縦市民の会
日時 11月第2日曜日と11月23日の2回
1回2000人規模 募集9月 1974年以来実施
1986年以降は全国各地からの参加者があります
「六甲全山縦走マップ」が神戸市から400円で発売されています
照会先 神戸市文化振興課(電話078-322-5166)
2.
主催者 兵庫県勤労者山岳連盟
http://www.nextftp.com/hyougo-rousan/
上記ホームページで確認してください。
照会先 兵庫県勤労者山岳連盟(電話078-222-2463)
1ヶ月ほど前から山登りに少し凝っています。もう年齢もかなりいっており、激しい運動は苦手なので体力作りにちょうどいいかなーと思って始めました。
六甲全山縦走というちょうど良い目標があることを知り、来年、これに参加できるよう体力作りを兼ねて臨んでいきたいと考えています。登山用のズボンと靴を購入しました(平成10年10月)
今年は思いたった年で申込み期限もすでに終わっていたので、どのくらいのレベルなのかを体験するため縦走の下見に行ってきました。計画では摩耶山まで9時間の予定の半縦日程でしたが結果は散々でした。とても気軽に参加するというものではありませんでした。
下記がその経過です。朝ちょっと遅くなって7時スタートとなってしまいました。参加者の最終スタート時間は6時45分らしいです。
平成10年11月23日 六甲全山(半)縦走記録表
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計画 |
当日 |
時間 |
休憩 |
メモ |
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須磨浦公園 |
30分 |
30分 |
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頂上まで階段が続く。六時半ごろ日の出だから本番は日の出が見れそう。 |
6時45分が受付最終 |
鉢伏山 旗振 |
30分 |
20分 |
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旗振茶屋からは平坦な道が続く。おらが茶屋でトイレ。ここから下りの階段300段以上はありそう |
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高倉台団地 |
10分 |
10分 |
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団地の商店街の自動販売機で飲み物等が買える。 |
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階段上り口 |
15分 |
25分 |
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351段の登り階段。かなりきつい。約6分。本番では渋滞する。 |
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横尾山 |
35分 |
15分 |
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3分 |
初めて立ったままお茶休憩。 |
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須磨アルプス |
30分 |
25分 |
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アルプス手前で全縦参加の最後尾のおばさんを抜く。最後尾の見廻りの人と間違われる。6時45分の受付とのこと |
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横尾南公園 |
15分 |
15分 |
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妙法寺 |
10分 |
10分 |
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コース左側の小さい寺。 |
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野路山公園 |
25分 |
30分 |
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高取山 |
15分 |
30分 |
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10分 |
公園のところで軽く食事・トイレ休憩。おにぎりとバナナの販売あり。バナナ1本50円。 |
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丸山市街 |
30分 |
25分 |
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市街までの下りは一気にいける。市街は坂道なので結構きつい。スーパー等あるので補給可。 |
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ひよどり越 |
20分 |
40分 |
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5分 |
比較的なだらかな登り。下水処理場でトイレ休憩。最終の監視者に抜かれる。 |
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菊水山登り口 |
30分 |
35分 |
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登り口のところでつえ屋さん開業。300円から1500円ぐらい。 |
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菊水山 |
25分 |
25分 |
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20分 |
頂上に着いたらへとへと。途中から足が上がらなくなってしまった。昼食休憩。 |
最初の難関 |
有馬街道 |
30分 |
35分 |
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登りで足が上がらず。死ぬ思いで頂上まで、何度も休憩してやっとたどり着いた感じ。 |
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鍋蓋山 |
25分 |
25分 |
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下りは何とか惰性で下りられる。
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大竜寺 |
15分 |
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ギブアップ |
1時40分最終チェック |
市ガ原 |
100分 |
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天狗道 |
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摩耶山 |
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一応の目標として半縦走を目指したのですが、途中の大竜寺でそれ以後足が進まなくなってギブアップしてしまいました。
結果をまとめてみますと
1 縦走するにはかなりの体力が必要と思います。私は結果的に半縦することもできず、市バス360円で三宮へ戻ることになったのですが、少し甘く見ていたように思います。事前に練習することが必要ですし脚力不足を痛切に感じました。登りの階段が多く参ってしまいます(私だけかなー)。摩耶山で行程の約半分で、そこまで行けば後は気力で行けるらしいです。だからまず摩耶山まで行ける体力(脚力)をつける必要がありそうです。
2 縦走はかなりの参加人数で途中停滞が激しくなかなか進まないらしいです。5時早々にスタートしないとだめらしいです。大竜寺で5じ55分にスタートしたという夫婦がいました。停滞で立ったまま待っていた時間がかなりあったということです。スタートの最終が6時45分(らしいです)ので6時をまわったぐらいに出発するのが結構良いのかもしれません。
3 これは単なる私の経験ですので正しいかどうかは定かではありませんが、登りの直前に物を食べるとあまり良くないみたいです。非常に疲れました。食事は山頂でし、下りで腹ごなしをし、また登るパターンが良いと感じました。それとできるだけ自分のペースで歩くというのが大切と思います。たくさんのひとの中では自分のペースで歩けない場合もあると思いますが、自分の力以上でで歩くと非常に疲れます。それにその分休憩が長くなり、結果的には自分のペースで歩いていたほうが良かったと感じることがありました。
イベント内容について(11月23日実施分で私の気づいたこと)
このイベントには時間制限があります。スタートは5時から6時45分の間で妙法寺で第一チェックポイント、大竜寺で第2チェックポイント(午後1時40分)と数カ所のチェックポイントを時間内に通過しなければなりません。最終の時間にあわせて赤鬼青鬼と呼ばれる最終監視者が体調の悪い人などいないか気を配りながら歩いています。
参加者は黄と緑のリボンをリュック等につけていますが、確か黄が神戸市の人で緑が神戸市以外の参加者と聞きました。
コースの所々で飲み物、おにぎり、バナナなどの販売をしているので、飲み物や食べ物はその都度調達したほうが良いかもしれません。菊水山の登り口には杖屋さんが店開きしていました。摩耶山以降いろんなサービスが待ちうけているらしいですが私はこの先行ったことがないので…
全縦参加経験のある方へ
あなたの経験・体験談をメールまたは読者の欄に書き込みください。初心者の私が来年全縦を完歩できますようアドバイスをお願いします。
おらが茶屋への道
須磨アルプス
赤鬼(最終監視者)
菊水山頂
351段の階段
平成10年12月13日(日)朝日新聞 家庭欄 「きしゃきしゃ走れ」より
久しぶりに体に良いことをしてみようと思い立って、神戸の摩耶山に登った。空は晴れ上がり快適な山歩きだったが、どうにも解せないことが一つあった。どんどん追い抜かれてしまうのだ。それも年配のグループや中年の女性に。
足には少々自信があった。ほかの山では、抜くことはあっても抜かれた記憶は余りない。それがなぜ? 山頂付近では走るように尾根を越えていく一団にも出くわした。
神戸の街の登山用品店をのぞいて、なぞが解けた気がした。至るところに「六甲全山縦走支援グッズ」というカードが張ってあり、様々な世代の客でにぎわっていた。
六甲全山縦走。須磨を未明にたち、宝塚までの全長五十余`を約十二時問かけて踏破する。毎年十一月に神戸市など主催の大会があり、下は十五歳から上は八十歳代まで四干人が参加するという。この時期、日暮れは早い。いきおい、沈む夕日を追いかけて走るように歩かなければならないのだろう。
さらに神戸に住む友人が「毎日登山という習慣もある」と教えてくれた。年配者を中心に一日一回は山に登る。山の上には記帳所があり、登った回数を記録する。何千回という猛者も少なくないとか。生活と山との親近感が自分とはまるで違う。これはかなわないと納得した。そして、「いつかは全山縦走に挑戦してみよう」と心に決めた。
齢いも不惑を超え、年中走り回るのはさすがにつらくなった。だが、新聞記若はフットワ−クが命。せめて心がけたい「きしゃきしゃ歩け」 (む)
☆12月28日に2回目の挑戦をしました。長田区丸山から六甲山までのコース
平成10年12月28日 第2回六甲縦走記録表
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計画 |
当日 |
時間 |
休憩 |
メモ |
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丸山市街 |
15分 |
15分 |
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大日丘のバス停から出発。
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ひよどり越 |
20分 |
27分 |
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菊水山登り口 |
30分 |
34分 |
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菊水山 |
25分 |
21分 |
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6分 |
今日はまだ元気。おにぎり1個食べる。
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有馬街道 |
30分 |
26分 |
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鍋蓋山 |
25分 |
21分 |
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6分 |
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大竜寺 |
15分 |
10分 |
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市ガ原 天狗道 |
100分 |
90分 |
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10分 |
摩耶山までの道は階段がないので歩きやすい。25分登り、平坦な道からまた登り。足が攣りそうになったのでゆっくり登った。 最後に整備された階段がくるともう頂上である。 |
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摩耶山 |
60分 |
63分 |
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35分 |
公園でカップラーメンを作る。猫が5、6匹寄ってくる。猫と遊んでいたら35分も休んでしまった。 |
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丁が辻 |
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15分 |
3:08 |
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摩耶山からも結構アップダウンがありくたびれた足には結構しんどかった。 |
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交差点 |
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17分 |
3:23 |
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がんばれば宝塚まで行けそうであったが病み上がりであるので無理をしないことにした。 |
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ケーブルカー駅 |
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このペースでいけば縦走の完走は可能である。 |
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第一回挑戦での経験から、できるだけ休まず行くことに心がけました。今回のペースなら十分縦走できる時間配分となっている。自分のペースでゆっくりでもあまり休まずに行けば結構な時間で歩けることが判明しました。休み過ぎないということがいかに大事かが実感として分かる。
当日は冬にもかかわらずまるで春のような良い天気でした。摩耶山からは車道を歩くのかと思って持っていった運動靴に履き替えましたが、丁が辻までは山道でした。やはり運動靴ではちょっとしんどいです。
冬季は登山バスが運行していないので気をつけましょう。
7月11日に須磨からひよどり越まで、15日にひよどり越から丁が辻まで歩きました。
今年初めての山行でしたし、暑さもかなりあり記録的にも全くひどいものでした。夏の暑い時期は激しい登山は向いてないように思います。ハイキング程度に留めておきたいものです。
ここで注意しておかなければいけないことが判明しましたの報告しておきます。
15日は摩耶山までの予定でしたが、摩耶山からの交通機関がなく下山することが出来ません。現在摩耶ロープウェイが休業中です。それに山頂バスは日曜日しか運行していません。丁が辻までいけばなんとかなるかなと思い、進みました。運良く六甲山頂方面には平日でもバスがありました。最悪の場合六甲ケーブルまで行く必要があります。平日・土曜の六甲山行には注意しましょう。
夏の間はトレーニング程度で9月以降に本格的な練習を開始しましょう。
8月1日(日)
今年の六甲全縦の申込みが始まりました。定員に達し次第募集が終わるようです。1人で10-20枚も申し込んで行く人がいますので数日で終了するのではないかと思われます。申込み料は1200円です。2日間のうち、どちらか一方にしか申込みできません。私は11月23日分で申込みしました。
8月10日
六甲山の丁が辻から東の方は行ってないので、今日は最高峰から宝塚まで歩く予定で出かけました。阪急六甲から山頂行きバスに乗って丁が辻で降りました。20分ぐらいで700円程度だったと思います。やはり六甲山は涼しいです。ちょうど天気も曇りだったので歩いてそんなに汗も出ず快適でした。一時間ほどで最高峰に着きました。そこで少し休憩し、また進みはじめました。やけに石ころの多い道が続くなー、分岐点はまだかなーと思いながら歩きつづけていましたら何やら人家が見えてきました。最高峰から一時間ぐらいで降りてしまいました。なんとそこは有馬温泉でした。道を間違えていたのでした。いまさら引き返す気力も無いので、せっかくなので温泉(公衆温泉800円なり。休憩場所付きでしたがお年よりに占領されていました)に入って帰りました。お土産に炭酸せんべいも買って。三宮・大阪方面にバスが出ていました。