荒川三山&赤石岳縦走報告(三日目)

そういえば夕べの食事は何であったかを書くのを忘れてるなぁ。ここで書こう。
肉類を食べないぶんさんに合うメニューを考えるのは慣れない私には難しいから
スパゲティにした。それも湯でほぐした後、タラスパソースをかけるだけの簡単
メニューだったが結構いけた。もちろんほぐしたお湯は捨てずに飲料に使った。
【三日目】中岳避難小屋から椹島までの出来事
ここ中岳避難小屋の収容人員は30〜35人程であるが、この日はそれ同等ないし
それ以上が泊まっていたと思われる。朝からおちおち食事など出来そうにない
ので荒川小屋で朝食をとる事にし、4:35とりあえずここを抜け出すことにした。
これだけ人が多かったのでは今日の予定である赤石小屋も多いだろうと判断し
どうせユックリするなら椹島でと考えた。二人の体調なら充分に勝算あった。
ひとつ向こうの荒川小屋には「百人以上が泊まっていた」とすれ違う人に聞いた。
辺りはまだガスもかかっていなくて素晴らしい朝焼けに思わず何枚もシャッター切った。
昨日、歩いてきた悪沢岳からの道がよく見えて大変だったよなぁと感慨にふけった。
5分も歩かないうちに中岳山頂に到着。目の前に赤石岳の偉容が目に入ってくる。
素晴らしい眺めだ。ここからさらに7分ほど歩いた所に前岳が我々を待っていた。
しかし、登山道から少し外れているためか寄っていく人は少ないようだ。我々は
登山道にザックをデポし、走って登った。そしたら3分ほどで前岳山頂に着いた。
静岡・長野では荒川岳といえばこの前岳(3068m)のことをいうのでこれを登らないと
地元の人には荒川岳に登ったとは認めてもらえないかもしれないと期待して登った。
見事に切れ落ちている。雲海もきれいだなぁ。何枚かシャッター押している時にフト
三角形の影がファインダー越しに見えた「あれ?。。」と思ってよくみたらこれが
まさしく富士山の影、いわゆる「影富士」っちゅうやつだと分かった。やった〜!
これはエエ写真ゲットや。ぶんさんにあわてて教えようとしたが既に降りていた。
その後も見られないかと注意していたが前岳以外からでは再び見ることはなかった。
荒川小屋までのお花畑もそれは見事である。長い下りもひとつも苦にならない。
大勢の団体さんは常に自分たちが優先と思っているのか我々二人に対しては道を
譲ろうとしない。いくら登り優先でも数が多い時には少ない方のグループを先に
行かせるのがマナーってものですよ。そういえば、悪沢岳からのガラガラ斜面で
あの10人程のオバチャンの団体は上から落石かましまくっていたそう。下にいる
人間のことを考えて慎重に歩いて欲しいなぁ。先に行ってて良かった。(^^)
AM5:35 荒川小屋到着。皆さんすでに出発した後だったので小屋は静かだった。
ここで朝食をとる。小屋の横にテーブルがあった。空は真っ青。目の前には
富士山が見える最高のロケーションの中での朝食は本当に心がユッタリする。
気がついたらここで1時間も過ごしてしまった。食べ終わる頃、あの67歳の
おじいちゃんがやってきてしばし歓談ののちお別れした。また会いましょう。
AM6:38 荒川小屋出発。 7:47小赤石岳到着。
椹島分岐到着は8:10だった。ここでしばし休憩し、空身で赤石岳に登る。10分
程度で赤石岳山頂(3120m)についた。最後の頼みだったがここでも圏外だった。
AM8:55 椹島向けて下山開始。「滑落事故多し!注意せよ」の看板に少し緊張する。
10:23 赤石小屋到着。コースタイムは一時間と思っていたので「絶対嘘やろ」と
思っていたがよくよくみたら2Hとなっていた。(納得(^^)ゞ しかし、小屋
まで2時間は遠すぎるんでないの?登りだと赤石山頂まで3Hになりまっせ。
椹島から登ってきたという人に会う。4H26分でここまで来たという。速い。
あと3時間半で椹島や。頑張って行こう〜といよいよ 10:30下山開始。
エライ。急なくだりが延々と続く。椹島分岐からずっと下ってきた膝には相当の
負担がかかっているようである。標高2000mまで降りてくる頃にはすでに来てい
た。笊ヶ岳のときの悪夢が私の脳裏をよぎる。もうちょっとや頑張れ。
13:00 2時間半で無事椹島到着。長かった〜
到着してすぐに汗を流そうとシャワー(\500)の申し込みしたら宿泊される人は
16:00からだけど風呂に入れますよ。とのことだったので急遽、中ジョッキを
頼んだ。一杯600円。リーズナブルな割にこれがまたなんともいえず旨い。
一息ついたところで宿泊手続きするために受付にいったら後ろから声をかけら
れた。(今回は、よ〜声かけられるなぁ)領収書一枚余っているから良かったら
あげようかと言う。「え?本当ですか。いやぁ悪いですよ(^^)ゞ」「いいよ」
「でも二人ですから・・」「あ、、それだったらあの人も持ってるよ」「はいよ」
これでいとも簡単に帰りのバスに乗れることになってしまった。ついてるなぁ。
初日の出発前に帰りのバスの時刻も調べておいた。
椹島から畑薙行きは、7:30、10:30、14:00となっています。
出発日の予定では赤石小屋で一泊して10:30のに乗ろうと思ったが、翌日には
椹島で一泊して翌朝7:30のに乗ろうとの考えに変わり、蓋を開けたら今日の
14:00に乗れるという嬉しい誤算でした。風呂は入れなかったですが畑薙第二
ダム近くの畑薙ロッジでは無料で風呂に入れます。泊まりは6千円だそうです。
ほかにも静岡市営「白樺荘」もあります。
いやぁ、今回は花と景色を十分に楽しめました。エエ山でした。
おつき合い頂いたぶんさんありがとうございました。そしてお疲れさまでした。
長文、駄文におつきあい頂いた皆様ありがとうございました。m(_ _)m
2000/07/25(火) 薫
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