サブミニチュア管を3本使用した
レフレックス・スーパーラジオ 3SMT-RS の製作
2014/12/18
Last update : 2017/5/31
一部の写真を更新しました。
概要
サトー電気で 2003年11月に購入したキットをベースに製作しました(2014年12月完成)。3SMT-RS と呼ぶことにしました。
3SMT-RS(左)と 電池管ラジオ用電源装置(右)
ケースは透明アクリル板で組み(W120×D120×H60)、サブミニチュア管が良く見えるように「しました。
プリント基板なので、基板は容易に製作できましたが、ケース作成などに手間と時間がかかりました。
電池管ラジオ用電源装置の製作 |
ベースとなるキットの概要
3SMT-RS 基板
(サブミニチュア管は右から 1V6、5678、5672)
1V6 が局発・周波数変換、5678 が中間周波数増幅と低周波増幅のレフレックス回路、ゲルマニウムダイオード 1N60 で検波、5672 が低周波電力増幅でスピーカを鳴らします。AGC付きです。
B電圧は 45V でも動作するが、ベストは 70〜80V だと書いてありました。電池管ラジオ用電源装置を使うと 72V 程度になります。正確には、72V のマイナス側は −6V として 5672 のコントロール・グリッドに与えているので、各プレート電圧はアース電位に対し
66V になります。
3SMT-RS に使用しているサブミニチュア管
(上から 1V6、5678、5672)
製作概要
改造点などは以下の通りです(主な点のみ記載)。
3SMT-RS 前面より
(右のツマミはチューニング、左のツマミはボリウム、その左のジャックはイヤフォンジャック)
3SMT-RS 後面より
(BNCレセプタクルはアンテナ、RCAピンジャックは外部 BFO 入力、スイッチは内部バーアンテナON/OFF)
キットに含まれるアウトプットトランス CM-20 (左)と、使用した「ラジオ少年 BT-OUT-1H」(右)
パイロットランプとしてネオンランプ追加
パイロットランプとして緑色のネオンランプ(ROC NE-2G 6x16)を追加しました。魅力的な光を放っています。
このランプに直列に接続する抵抗器の推奨値は、AC100V の場合 150kΩ、AC200V の場合 360kΩと、お店に書いてありました。
今回は電源電圧が低いこともあり、ランプと直列に 0.5mA の CRD(定電流ダイオード)を接続することにしました(抵抗器不使用)。
緑色のネオンランプ
当初、プレート・アース間の電圧である DC66V を「ネオンランプ+CRD」にかけたところ、点灯しないことや、途中で消えることがありました。そこで、電源電圧の DC72V をかけるよう変更したところ、途中で消えることがなくなりましたが、電源ONで点灯してくれません。スイッチ付ボリウムのスイッチはA電源(DC1.4V)なのですが、これを切るとB電圧が上がるのか点灯(放電開始)します。ネオンランプには 65V、CRD には残り 7V がかかっています。とりあえず、この状態にしています。
受信してみて
アマチュア無線のアンテナ(CP-6)を接続し、受信しました。
最初アンテナのアース側と基板のアースを銅線で接続していなかった(セラコンで接続されている)ので音がひずんでいましたが、接続すると解消しました。
さすがスーパーヘテロダインという感じで、よく受信できました。
AGC 電圧(3MΩの抵抗器のバーアンテナ側)を DMM で測ったところ、ローカル局で −4.8V 程度でした。
関連リンク&参考文献
JA1RWI 佐藤 裕也OM:「サブミニチュア管を使用したレフレックススーパーポータブルラジオ」、モービルハム 1999年6月号、p.66〜69。
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