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〒624-0923 京都府舞鶴市魚屋240-9

顔面神経麻痺、顔面神経痛など




ケース 1
50歳代 男性 顔面神経麻痺

都会から引っ越してこられた直後から左の顔面神経麻痺を発症されました。即日、病院へ行かれ、その1週間後から鍼灸治療も並行して行いました。

約2ヶ月間で顔の表情は気にならない状態となったため、治療を終えた。
外出先で偶然にお見かけした際も「仕事もバリバリしてます」とのこと。

しかし1年後に再度来院され、今度は右の顔面神経麻痺を発症されていた。
前回も今回も発症が6月であったため「梅雨の湿気があかんのでしょうか?」とお困りの様子。同時に強いストレスを感じておられ「どうにもなりませんね」と半ば投げやり状態であった。

「季節や湿度が発症の引き金になるかは不明です。もしそうなら気温や湿度よりも気圧の方が人の健康に与える影響は桁違いに大きいはずなのでそこは切り離して考えてください」とお話しする。

三ケ月間の治療でほぼ回復され「左やって、右やったからもうこれで大丈夫やろ」と再び意欲的になられました。


ケース 2
60歳代 女性 顔面神経麻痺

左側の顔面神経麻痺を発症されて、都会まで鍼灸治療に通っておられましたが、症状に変化がないのと通院が大変とのことで当院へご来院くださいました。

会話や食事の際の咀嚼(そしゃく…物を噛む)をすると、眼から涙が出るとのこと。「顔面神経麻痺は鍼灸の適応症ですが、咀嚼すると涙が出るのは「クロコダイルティアズ」といって手術以外の方法は今のところ無いはずですよ」とお話しすると「そんなん初めて知った。田舎の先生が知っていて、都会の先生が知らんなんてどうなん?」と仰ってました。

都会か田舎かは関係ありません。勉強する気があるかどうかですね…。とはいえ手術の可能性が高い事に変わりはありませんので「術後に来られては?」と提案したところ、それに賛同いただきました。

4ヶ月ほど経ったある日、突然に「竹の子がたくさん採れたから、先生食べて」とすっかり元気なご様子。
あのあとすぐに病院に行かれ手術をされたそうです。担当の医師からは「そんなことを言ってくれる鍼灸師さんっておってんやね。じゃ、手術は僕にまかしてもらおう」といわれたそうで、非常に前向きに安心して手術に臨めたそうです。

ケース 3
20歳代 女性 左顔面のケイレン

3年前に右の顔面神経麻痺(ベル麻痺)を発症され、神経が癒着してしまっているとのこと。その時から右耳のつまり感があり、時々かなり気になるレベルになる。
2週間前に左の眼の下のケイレンが起き病院へ。服薬するもあまり変わらず当院へ。

右の顔面神経麻痺は神経癒着はあってもそれほど顕著ではない状態。右耳のつまり感と左の眼の下のケイレンの治療をしましょうと提案し治療を開始する。
三回目の治療の際にはケイレンは消失していた。右耳のつまり感は神経の癒着のあるので耳鼻科の先生にお任せした方がいいと判断し治療を終える。


ケース 4
50歳代 男性 右顔面神経麻痺

仕事のストレスから右顔面神経麻痺を発症され、お薬と点滴で症状が半分以下となられましたが、そこから中々改善しない。「人前に出る仕事なので、何とかしてもらえないか」と当院へ。
硬い、腫れぼったい、違和感を感じるなどが主訴でした。
7回の治療にて違和感を感じないと仰っていただきました。

遠方(車で1時間半)からの通院にもかかわらず、きっちり通院いただきました。



ケース 5
70歳代 女性 右顔面神経痛

お電話にて「今、顔面神経痛で病院に入院しているが、今度退院するので鍼の治療をしてほしい」とご連絡をいただいた。痛みがかなり強いそうで「退院できる状態ですか?」と尋ねると「許可は出てる」とのこと。

数日後にご来院いただきましたが痛みだけではなく、ケイレンもあり顔面がただれておられる状態。痛みでじっとしていることができず、「本当に退院の許可が出たの?」と問うと「無理やり帰ってきた」とのこと。
「誰がどう見ても病院に入院されるべき状態です。すぐに戻ってください」と話し、治療をすることなくお帰りいただいた。

当院にとって今後の課題が見えた一例です。


ケース 6
50歳代 女性 左眼の下のケイレン

キーンという耳鳴りとともに、左眼の下がけいれんしだし、病院へ。ウィルス性でもなく一過性のものだそうです。10日間ほど様子を見られていたが、まだケイレンが残っていたので当院へ来院。

耳鳴りは一回の治療で消失し、ケイレンは日によって差があるが気にならない日もあるとのこと。

順調に回復され、次は腰痛だそうです。もうお馴染みの患者さんになっちゃいましたね。



ケース 7
60歳代 女性 右顔面神経麻痺

右顔面神経麻痺を発症され6ヶ月間病院へ通院されました。4割ほど改善したが仕事にも復帰したいので何か手立てはないだろうかと当院へ。

8ヶ月間治療させていただき、ほぼ普通の表情が出来るようになられました。いわれてみれば、まばたきをする時に左右差があるかなと診える状態まで改善されました。
8ヶ月間は長いようですが、実は鍼灸治療開始後から2カ月で職場に復帰されています。それからは、2週間に一回とか三週間に一回というように間隔を開けて治療させていただいていました。


いつも差し入れをしていただきありがとうございました。



ケース 8
50歳代 女性 右顔面のケイレン

24時間持続する顔面のケイレン。ボトックス注射をすると1ヶ月半は楽だが、副作用や継続して注射をすることに抵抗を感じておられた。当院の患者さんからの紹介で来院いただく。

残念ながらお力になれなかったケースです。



当院コメント

顔面神経麻痺やケイレンなどは鍼灸治療が有効である場合もある。しかしながら紹介例にもあるように、病院にて適切な処置が必要な場合もある。
どのような場合にも長期間の治療を行う可能性が高いため、病院にはきちんと通院いただくことが条件です。

また紹介例にもあります「クロコダイルティアズ」は、涙のこともありますが、血が出る場合もあります。いずれも手術の適応です。ある都道府県の研修でクロコダイルティアズが治った。治ったから神経が再生したと発表した鍼灸師がいました。顔面神経の一部が涙管(涙を出す腺)と結び付くと涙が出る。血管と結び付くと血がでるわけです。鍼やお灸をしてその結び付いたものを切り離すことは困難でしょう。涙が止まったから治った。神経が再生したというのは話が飛躍しすぎです。なにか別の要素があったのでしょう。こんな話はいい加減にしてほしいものですね。そんな事が流布されて一番困るのは患者さんです。きちんと勉強しないといけませんね。

2015.9.15




ケース 9
50歳代 男性 右顔面の痛み

右顔面の痛みにて来院。
発症前に脳ドックを受けておられ異常はないとのこと。その他、耳鼻科系の疾患を疑ったため、耳鼻科への受診を勧めたが受診されず。
残念ながら鍼灸単独での治療が可能とは思えず、その理由もお話ししたが、了解が得られなかったため治療を断る。


ケース 10
70歳代 女性 顔面ケイレン

顔面のケイレンを発症され、病院にて手術をされました。術後6か月を経過するもケイレンには変化がみられず、当院へ来院されました。
顔面ケイレンの他に耳もポワーンとする。不安でとにかくなんとかならないかとお困りのご様子。
3ヶ月間合計11回の治療を行い、ほぼケイレンは無い状態となり、手術後の顔面のツッパリも減ったとのこと。
通院途中から歯の不調も訴えておられましたので、当院の紹介で歯科を受診いただいています。
当院において歯科医院さんと連携できた初めてのケース。
貴重な経験と新しい勉強をさせていただきました。


ケース 11
50歳代 女性 右顔面ケイレン

顔面がピクピクするので治療してほしいとお電話いただきました。
頬から上唇までがピクピク動き、30秒ほどで止まる。それを一日に30〜40回ぐらい繰り返すそうです。
仕事はマスクをして目立たないようにしているとのこと。
こういう自分なりの努力や工夫をされる患者さんには何とか力になりたいと思うものです。

およそ週一の治療を3ケ月間行いケイレンは消失。
雨の日も雪の日も風邪の日も頑張って通院いただき敬服しております。



ケース 12
70歳代 女性 左顔面神経痛

物を噛むと、歯茎から眼の奥に向かって「ズキーーーーーーーーン」とした痛みがあり、左側頭部もズキズキ痛む状態で、殆ど固形の食事が摂れないそうです。

治療を始めて1か月で左側頭部のズキズキ痛むのは消えました。1ヶ月半を越えたあたりから固形の食事が摂れるようになり、家の中が忙しくなってきたのでしばらく中断を申し出られた。
しかし2週間後にお電話をいただき、「ストレスが溜まると痛くなるから、定期的に通う」とのこと。
通院再開後、固形の食事が摂れていた方が再びミキサー食になっておられ、「途中でやめなきゃよかった」とこぼされていましたが、今となっては「これからですよ」と背中を叩きつつ治療を行う。

現在は、朝以外は固形の食事を摂れるところまで回復されています。朝はお粥まできました。
あと少しです。支えてくれている家族のためにも乗り越えましょうね!


ケース 13
40歳代 男性 右顔面ケイレン

年明け早々から無理をされ、疲れがとれないまま風邪を引かれ、それでも仕事が休めずしんどい。
なぜか「ほな、京都いこ!」のノリで「ほな、鍼にいこ!」と当院へ連絡をいただきました。

入ってこられた瞬間、思わず「顔面のケイレンですか?」と聞いてしまうほどハッキリとケイレンされていました。聞けば、右耳に電話を挟んで仕事をしていたらケイレンしてきた。鍼に行くからついでに治してもらおうとのこと。

あくびをするとか笑うとか眼の下にシワが入るような動作があると15回前後ケイレンして止まる。これを繰り返しているそうです。
1ヶ月間週に一回の治療でケイレンは止まりすっかり元気になられました。
風邪は万病のもととはよくいったものですね。あまり疲れが溜まらないように気分転換なさってくださいね!


ケース 14
40歳代 男性 左歯痛

親知らずを抜歯されてから、左の耳の奥の痛み、左側頭部の痛み、左上第4歯と下第4歯の激しい痛みが出現し、ボルタレンを連用しながら仕事をされていました。薬が無ければ、仕事はおろか外出さえしたくなくなる痛みがあり、当院へ来院となった。

歯科の先生の話では血餅やドライソケットではないので鍼灸の適応です。恐らく、抜歯時に顎関節周辺を刺激して痛みが出ているのではないかと判断し、顎関節を中心に治療する。

1週間集中的に治療しお薬の使用回数を大幅に減らせるようになり、耳の痛みと左側頭部の痛みは消えました。
2週間目にはお薬を使わなくても仕事ができるところまで回復されましたので、後は歯科医院さんの仕事です。
お大事に。


ケース 15
70歳代 女性 顔面のケイレン

「齢、古希を過ぎても、こき使われる」と冗談めかしながらも、バリバリと働かれている方。
寝食を忘れて仕事をされていたところ、「パソコンが見えん」と眼のカスミを覚え、ちょっと休憩と煙草に手が伸びた瞬間に眼の周りがケイレンしだし、一晩寝たら治るだろうと思われていたそうですが、4日経っても治らず、当院へ。

以前から、首のコリや頭痛を訴えておられ、年に一回は脳ドックを受けていただいてますが、万が一を考え病院も受診いただきました。検査は異常なしだそうです。
さて、週に1回の治療を受けていただき、3週間後にはケイレンも無くなりました。
「古希の意味は古代、稀なる長命という意味もあるので無理はないようになさってください」と言葉を添えたが、「お互いにそんな気はサラサラ無いのは知っていますよ」というアイコンタクトができる患者さんはそんなに無いですね。良いんだか悪いんだか。



                                         加筆日 2016.4.6







岸本はり灸院ビルダークリニック

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