2012年10月16日(火)第二十二番 総持寺


総持寺は私にとって特別な意味を持つお寺、西国三十三所めぐりの最後はここにしようと最初から決めていました。私が20歳のとき両親とともに大阪市内から、阪急総持寺駅からでもお寺からでも歩いて5分ぐらいのところに引っ越し、そこで約17年間暮らし、結婚して3人の子供を育てたところです。子供たちが小さいころ、本堂の裏の雑木林(今はきれいに整備されていますが)で蝉取りをしたり、散歩で立ち寄り写真を撮ったりし、初詣にはかならずお参りをしていました。現在住んでいる高槻市に移ってからも、ことあるごとに総持寺に立ち寄り、もちろん初詣も欠かしたことはありません。私が若いころの総持寺とはかなり異なり、綺麗に整備されましたが、本堂、仁王門および裏門はそのままの姿です。本堂の堂々とした大きな風格のある屋根が好きで、たびたび写真撮影をしました。
正面の石垣の右側からスロープを上がっていくと右側に、近づくと自動的に水が出てくる手水舎があり、スロープと直角に右へ曲がった石段を登ると正面に仁王門があります。我が家にはこの門の前で撮った記念写真が多数あります。門をくぐると正面に本堂、左側に開山堂、亀がいる池、鐘、閻魔堂、薬師堂などがあり、右側には大師堂、納経所などがあります。本堂の裏側にまわるとぼけ封じの普悲観音堂、包丁塚などがあります。裏門の写真を掲載しましたが、子供たちと散歩がてら立ち寄るときいつも利用していた懐かしい門です。
今日は家から自転車で、以前住んでいた付近を通り、お寺の東側から正面にまわり、石垣の前に自転車を置きました。お寺の東側の家々は昔のままの雰囲気ですが正面から阪急総持寺駅に向かっては、マンションなどが建ち並び、総持寺に引っ越してきたころ、カエルの鳴き声がすごかった田んぼはもうありません。
西国三十三所めぐりの締めくくりとして訪れた総持寺、やはり自分の生きてきた68年あまりを振り返るのに最もふさわしいお寺でした。