2012年10月9日(火)第二十九番 松尾寺(まつのおさん)


舞鶴市の東端にある松尾寺と宮津市の傘松公園の奥にある成相寺へ行く予定で早朝、家を出発しました。JR摂津富田駅6時1分発の各駅停車に乗り京都駅へ、こんなに早い時間なのに乗客がかなり多いのに驚き、一番後ろの車両に乗ったので自転車を入れたバッグを置くことができました。京都駅で6時31分発の福知山行き、綾部駅で30分ほど待って8時53分発の東舞鶴行きの各駅停車に乗り換え、東舞鶴に到着したのが9時21分、各駅停車の乗り継ぎでなんと3時間20分かかりました。
東舞鶴に到着したとき雨が降ったり止んだり、屋根のあるところで自転車を組み立て、9時40分ごろ松尾寺に向けて出発、どちらに行ったらよいかわからずまるで伝書鳩のように駅のまわりをぐるっと回ってから、やっと方向を定めて走り出しましたが、次第に雨が激しくなってきたので、滑って転倒しないよう気をつけながらゆっくり進みました。
できるだけ国道を避け、JR小浜線の北側の道を行くと松尾駅をすぎたあたりで行き止まり、仕方なく線路を渡って国道へ、しばらく行くと松尾寺への標識、それに従って左側の県道へ入って行くと緩やかな登り道、20分弱で仁王門に到着したとき、汗が額からポタポタ、幸いなことに、雨はほとんど止んでいました。
仁王門には、本来あるはずの仁王像がなく写真がかかっていました。仁王門をくぐると正面の階段の上に本堂の屋根が見えてきます。階段を上がると正面に青銅の灯篭、その向こうの立派な屋根の下にローソク台、香炉がありその奥に本堂のどっしりとした屋根が見えます。本堂へ回りこむと飾り気のない木肌の唐破風の堂々とした入り口、そこから木の階段を上がった正面でお参り、さらに靴を脱いで外陣に入ると正面に座布団がおいてあり、そこに座ってお参りすることもできました。
本堂に向かって左側に経堂や地蔵堂、右側に本堂から渡り廊下で繋がった大師堂があり、本堂への階段を登った右側に鐘楼、その近くに推定樹齢870年のイチョウの木が緑の葉をつけていました。納経所は、階段を下って仁王門へ戻り右側へ入ったところにありました。
雨が上がり、少し日差しが見えはじめましたが道路はまだ濡れていたので、あまり速度を出さず慎重に坂を下り、成相寺を目指しました。