2012年5月19日(土)第三十二番 観音正寺(仏法興隆寺)


自然石で作られた階段の参道北向地蔵尊、その向こうに見えるのは休憩所護摩堂、納経所になっています本堂
長命寺から西の湖の西側からJR安土駅付近を通り、安土町石寺の集落を抜け日吉神社へ、そこに自転車を置き、家から持参したおにぎりをほおばり、登りに備えてゆっくり休憩しました。安土町石寺といえば楽市発祥の地として有名なところです。
日吉神社の横を登っていくとすぐ観音正寺への参道になり自然石が積まれた階段が続き、崩れそうになったところだけコンクリートで固めてありました。かなり登ったところに駐車場があり、そのあたりからコンクリートの階段になり手摺が付けられていました。
階段を上りつめると山間にもかかわらずかなり広い平坦地になっていて右手に鐘楼、正面に仁王像があり、その間を進むと右手に休憩所となっている建物、左手に樽で作られた北向地蔵尊、その奥に法界定印の濡佛、さらに奥に進むと右手に護摩堂がありそこが納経所となっています。正面には真新しい本堂、これは1993年5月原因不明の火災で焼失したあと2004年3月に再建されたものです。そのとき本尊の千手観音立像などすべてが消失してしまいましたが、私が訪れた2日後、21日付けの新聞紙上で本尊の御前立(本尊を模した仏像)が一体発見されたと報道されていました。
山中にある文化財、火災が発生すると消化活動ができず甚大な被害をこうむります、先日、上醍醐寺に行ったとき准胝堂が消失した跡地を見たばかり、残念なことです。
本堂を正面から右手にまわり、靴を脱いであがり、左のほうへ歩いていき右へ曲がると正面、お参りをさせてもらいました。本堂を出て左の方へいくと、眼下に水田が広がっていて、ちょうど新幹線が走りぬけて行く音が聞こえてきました。
下山してからJR近江八幡駅へ戻り自転車を分解してバッグに入れ快速電車に乗りました。