2012年5月4日(木)第十五番 観音寺(今熊野観音寺)


泉湧寺総門 今熊野観音寺入り口入り口の階段鐘楼医聖堂
昼食後、自転車で京都の東南部にある今熊野観音寺へ行くことに、東福寺へは何度も行ってますがそのすぐ近くにある泉涌寺へは行ったここがなく、もちろんその境内にあるこの札所へは行ったことがありませんでした。
東福寺の前を通り過ぎ、 東大路通りを北東へ、泉涌寺道交差点を東に入ると正面に泉涌寺の総門が見えてきます。門をくぐって境内に入り緑のトンネルになっている泉涌寺道を進むと少し開けたところがあり、その左側が今熊野観音寺への入り口になっています。質素で飾り気がなくなんとなく物足りなさを感じながら下っていくと次第に緑が濃くなり、前方に朱塗りの鳥居橋が見えてきてやっと札所の雰囲気がしてきました。
小さな砂利が敷き詰められたところを進むと車止と表示された柵があり、その横の小さな階段の横に自転車をとめ歩いて階段を上がると左手に子護大師像が行く手を阻むようにたっています。その横を通り抜け階段を上ると正面に本堂があり、右手にフジの花が綺麗に咲いていて、振り返ってみると鐘楼がひっそりとたたずんでいました。
本堂でお参りをし、ゆっくり休憩してから境内をのんびりと写真を撮りながら歩き、ぼけ封じ観音、その奥に大師堂、本堂などをいろいろな角度から眺めていると多宝塔の先端部分が見えました。この多宝塔、このお寺では「医聖堂」と呼び、医と宗教を結びつけるようにと建立されたものだそうです。
医と宗教との関連について難しいことはわかりませんが、医療技術により死が本来あるべき時期より無理に遅らされている昨今、ホスピスでのケア、尊厳死など医の立場から、宗教の立場から、さまざまな考え方があって当然、しかし最終的には各個人の死生観がおおいに関わってくるのだと思います。 西国三十三所めぐりをしながら、このことにについてじっくりと考えたいと思います。
帰り道、通天橋通りの日下門から東福寺の境内に入り本堂などの写真を撮り三門からでました。
東福寺から伏見、上鳥羽を通り吉祥院へ、そこから桂川にかかる久世橋を渡り西国街道を走って帰るつもりでしたが、連休の真っ只中、車がすごく多かったので変更、桂川サイクリングロードを走り大山崎から西国街道を走ることにしました。