2012年9月28日(金)第二十七番 圓教寺(西の比叡山)


正午すぎ一乗寺から圓教寺に向けて出発、できるだけ国道を走りたくないと思いながら進むと山陽自動車道の高架下に迷い込んで行き止まり、仕方なく国道372号線へ、姫路の市街地に入ってから車の通行量が少ないところを走っていくと住宅地内へ、ここがかなりの急な登り道、峠にさしかかると今度は急な下り坂、突き当りを左折して県道を西へ行くとやっと書写山が見えてきました。
前もって調べていた東坂参道へは迷うことなくたどり着き、自転車を参道の傍らに置き、おにぎりを頬張りながら登りはじめました。岩がむき出しになった急坂ですが綺麗に整備され登りやすく、視界が開けたところから街の景色が綺麗に見えました。ロープウエイの山上駅にたどり着いたときには汗が額から滴り落ちていたので、すぐそばにある公園のベンチに座り、汗を拭いて休憩しました。
すぐに寺の志納所があり、そこから緩やかな登りの参道、道の両側にある各札所の観世音菩薩像を見ながら進むと急に視界が開け眼下に姫路の市街地と田園を見渡すことができるところへ、そこからしばらく行くと仁王門が見えてきました。この門が東坂参道の終点、ここからが圓教寺の聖域になるそうで、門の片隅に「十八丁」としるされた道標がありました。右手に壽量院、十妙院を確認しながら進むと、聖域内をマイクロバスが砂煙をあげて走りすぎ、あっけに取られながら坂を下って行き湯屋橋を渡ると正面に階段があり、やっと参道を抜けて境内に到着した気がしました。
真っ直ぐな階段の上には摩尼殿の舞台、写真を撮りながら上り石垣を右に回りこむと階段の上に摩尼殿の唐破風が、その前を右へ歩いていくと大講堂などへ向かう道案内がありそれに従い摩尼殿の裏を通り抜け、スギとモミの保存樹がところどころにある参道を進むと広い空間、右側に大講堂、正面に食堂(じきどう)、左側に常行堂がコの字に並んでいました。食堂の横を通り抜けていくとまもなく奥の院に到着、正面に開山堂、右に護法堂、左に護法堂拝殿が人影も無くひっそりと佇んでいました。その手前には姫路城主本多家の墓所、本多家廟屋がありました。、
東坂参道を下り、修復中の姫路城の前を通り午後4時過ぎにJR姫路駅に着き、新快速電車に乗り高槻へ帰りました。