参考資料


トリガーポイントとは


トリガーポイントの学術的な説明は結構難しいので、ここでは簡単にどのようなものであるかを記載させて頂きます。

 筋筋膜トリガーポイントは、繰り返し無理な動作をした場合や突然の転倒など急な動きをした場合に筋肉が傷つき、合わせて血液循環の悪化に伴い発生すると考えられています。

 また、長時間の不自然な姿勢などストレスのかかる体位によっても発生する可能性があります。

 筋筋膜トリガーポイントが出来ますと、その部分を押すと痛いのですが、通常その痛みは関連痛と言う形で感じることになります。

 つまり人間の脳では、トリガーポイントが出来ている場所が直接痛むのではなく、そこから離れた場所に痛みを感じる場合があり、これをトリガーポイントによる関連痛と言います。

 例えば、火災報知器で説明しますと、ビルなどの建物の内部で火災が発生した場合、実際に建物が燃えて熱を発生している部分を検知器がキャッチし、離れたところにある警報ベルを鳴らします。

 つまり燃えている所とベルが鳴っている場所が異なっているのです。

 あたりまえの事ですが、ベルの鳴っている場所にいくら水をかけても、警報ベルを止めることは出来ません。

 実際に火災の発生している場所に水をかけ消火することで、はじめて警報ベルを止めることができるのです。

 この火災に当たる部分がトリガーポイントであり、警報ベルに相当する部分が人間の脳が感じている痛みであると
考えられます。

 このように、こり感や痛みを感じる場合、その部分だけでなく、本当の発生源が別の場所に存在する場合がありますので、そのことを見極めたうえで治療を行う必要があるのです。

 このトリガーポイントと関連痛には一定のパターンが認められる場合も多々ありますが、これらの現象がなぜ生じるかについては、現在、そのメカニズムについての解明に向けて研究が行われています。


なお、トリガーポイントの成因等につきましては、こちらのホームページに詳細な説明がありますのでご覧下さい。