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旧管理人(吉田)の小部屋
管理人通信 (4)
昨日、日曜日は京大総合博物館でダンヌンツィオ展ミニレクチャーをイタリア文学研究室関係者で行ないました。お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
発表者それぞれの個性が発揮されたミニレクチャーだったと思います。これを機にダンヌンツィオをはじめとして、様々なイタリア関係のことにほんの少しでも興味を持っていただければ我々としても非常に幸いです。
私に関して言えば若手ですので、人前でお話しをさせていただくのは初めてでした。内容を自分なりに突き詰め、プレゼンもリハーサルを重ねてレクチャーに臨んだので手応えがありました。
この手応えが独りよがりなものでないことを祈るばかりです…。
さて、今年度も終了です。少し総括を…。やはり思うのが、文学部の中でも特にこのイタリア語学・文学業界の認知度がまだまだ低いということです。
文学部、いや理工系、法学部など他学部も含めて様々な分野の人にインタビューをすると、イタリアに対する興味というのはもの凄くあります。一方で、その関心が、イタリア文化の突っ込んだ所まで至らないというケースが多いです。
実際、京大の中でもイタリア文化に真正面からダイレクトにアクセスしているのは、うちぐらいではないかという実感を持っています。同時に申しておかなければならないのは、このイタリア文化へのアクセスというのがやってみると非常に難しいということです。
私自身は最初、学部1年の頃は、いわゆるミーハーな「ヨーロッパ好き、イタリア好き」的な感覚でこの業界に入りましたが、今はもう少し引き締まった感じというか、「これはなかなか難しいな…」という態度で勉強しています。そしてこれこそがポイントだとも思っています。
いたずらに煽る気は毛頭ありませんが、当研究室は研究者養成がベースと認知されてるとしたら、これ私の責任で申しますが、文学部の1,2回生で民間・官公庁問わず就職希望者にも是非来ていただきたいですね。
2014.02
管理人通信 (3)
東京大学の駒場博物館で開催していたダンヌンツィオ生誕150周年記念展が京都大学総合博物館で開催されております(3月9日まで)。あわせて関連企画も予定されております。詳しくは京都大学
総合博物館のウェブサイトをご覧いただければと思います。2月23日の日曜日には14時から16時まで総合博物館3階にて、本学文学研究科からも数名がミニレクチャーを予定しております。
よろしくお願い致します。
2014.01
管理人通信 (2)
さて、大学の夏休みも終了です。
大学で夏休みといえば、海外旅行はもちろん、語学研修として短期留学に行く方も多いです。
これは本研究室に限らず、大学生全般に言えることでしょう。限られた費用・時間の中でも海外で何かに取り組む、という意味で語学研修は個人的におすすめです。
もっとも、高校生読者の方からは、「今は大学に入るのを待たずにどんどん外国に行くよ」と言われるかもしれないですね。
僕自体は大学に入ってからのイタリアが初めての外国でした。街行く人はみんな一見したところ「コワモテ」ですし、巷のサービスも日本みたいに甘やかしてはくれないのでたじろいだことを記憶しています。
しかし、思わぬところで懐の深さを感じたりふれ合いがあったりします。
全ての体験に衝撃を受けて、「これがイタリアか…」などと思っていました。が、その後、別の国に旅行したり、日本でも色々と経験したりするうちに再び考えが変わりました。
サービスや流通といった社会の基礎に関してイタリアが取り立てて特別なわけではなく、単純にイタリアの方が日本よりも世界の「スタンダード」に近いのでは、と思うようになりました。
日本のサービスが異様に質が高く、また、ある部分ではどこか冷徹なものだとも感じたのです。
あまりにも卑近な例だとお叱りを受けるかも分かりませんが、経済社会というのは人間生活の根幹です。
こういった部分での比較や学びは、個人的には捨てきれない部分です。
つまり僕は初めての海外イタリアで、日本以外ではわりと「普通」なことまで含めて勝手に「イタリアの特徴」にしてしまっていたのかもしれません。
その点、僕はまだまだ日本のこともイタリアのことも他の世界のことも分かっていない可能性が高いです。僕の勘違いからも分かるように、例えばイタリアの特徴を吟味しようと思えば、時には第三者的な文化に触れて複眼的視点を得ることもまた、重要なのかもしれません。
というわけで、今はまだ大学受験を控えている方も、合格後には是非、ガイコクにどんどん興味を持っていただければと思います。
乱文失礼致しました!
2013.09
管理人通信 (1)
はじめまして。イタロマニアの管理人です。こちらの小部屋では、京都大学での生活や文学部のこと、研究室のことなどを学外の方にお伝えできればと思っております。
さて、今年度の前期は院生、学部生6名が研究発表を行いました。研究発表は木曜日の午後(3、4限目)に行われます。学部生は4回生になると卒業論文テーマを決めてその調査報告をすることになっています。
当研究室は京都大学の伝統である自主性を重んじており、研究発表は自ら手を挙げることで始まります。今年度は、皆が積極的に研究発表に参加し、活気づいていたように思います!
現在大学は夏季休業中でひっそりとしておりますが、当研究室は来週から集中講義が始まります!
2013.08