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Round 1 バーレーンGP,マナマ |
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Grand Prix of Bahrain, Manama |
2006/03/10 (Fri) - 2006/03/12 (Sun) |
*開催日程* (日本との時差) -6h |
| 現地時間 |
日本時間 | プログラム |
03/10 (Fri) | 11.00-12.00 |
17.00-18.00 | Free Parctice 1 |
14.00-15.00 |
20.00-21.00 | Free Parctice 2 |
03/11 (Sat) | 09.30-10.30 |
15.30-16.30 | Free Parctice 3 |
14.00- |
20.00- | Qualifying |
03/12 (Sun) | 14.30- |
20.30- | Race |
*コース概要+GP説明* |
コース |
Bahrain International Circuit |
距離 |
5.417 km × 57 Lap - 0.246 km = 308.523 km |
説明 & 特徴 |
F1の長い歴史の中でも初の中東諸国で行われるグランプリとあって,2004年歴史的開催を迎えたバーレーンGP。首都マナマの南西30 km,サキール市に位置するサーキットは砂漠の中にあるため,“砂”の影響によるエンジントラブル,タイヤのグリップ不足等が懸念される。新レギュレーション下で行われる開幕戦は,チェッカーまで目が離せない。
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*コースレイアウト* |
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[バーレーンGP・プレビュー]
1. 冬のテストを振り返ると…
年明けのテスト開始時から好調だったのは,MI勢ではルノー,ホンダが挙げられる。
まずエンジンについて触れると,ルノーはV8エンジンを実装しての走行が年が明けてからということで信頼性が危惧されていたが,全く問題ない。また,ホンダもエンジンは高回転数で回っており信頼性も問題ないレベルに達しつつあるようである。一方,マクラーレンは1月中のテストではメルセデスV8エンジンの信頼性に今年も悩まされていた。
シャーシ面では,これまでのテストタイムを見ている限りでは,マクラーレンが昨年のシャーシの改良型で頭ひとつ飛び出しているようで,それをルノーが昨年の改良型でほんの少し後ろを追う形となっている。また,ホンダもシャーシはかなりいいようで,ルノーのすぐ後ろを追っているといえる。
したがって,MI勢はこの3チームが優勝争いに絡んでくるといえる。
また,BS勢ではフェラーリのシャーシは一見コンサバティブ(=保守的)なシャーシに見えるが,F2004がコンサバティブでも速かっただけにどのような速さを見せるか分からない。またこれは,自チームだけでテストをしており,他チームとの比較があまりできないことにある。
ウィリアムズもシームレスギアボックスの投入で,信頼性さえ確立されればある程度の速さが期待されるが,MI勢とのテストタイムの比較からすればトヨタとの争いになると考えられる。一方のトヨタのシャーシは,BSとのマッチングが悪く,タイヤを適正温度に保つことが難しいらしい。サスペンションがものをいうところなので,Bシャーシまでどうしのぐか,また現シャーシでポイント争いに絡めるかといったレベルにしか達していないと思われる。
したがって,BS勢ではフェラーリの動向が注目される。
2. 典型的なストップ&ゴーのサーキット
バーレーンインターナショナルサーキットは典型的なストップ&ゴーサーキットでトラクションが重要となる。エンジン全開率はV8に変わったことも影響し,70%程度になると思われる。エンジンのクーリング・砂対策に対してパフォーマンスを犠牲にしなければならないサーキットでもある。冬のテストからすれば,ストップ&ゴーに強いのはホンダであり,ルノーも1番のライバルに挙げている。
また,このサーキットはカナダほどではないにしてもブレーキに対して非常に厳しく信頼性が問われるサーキットとなっている。
3. ピットストップ作戦
別ページでも記載したように,基本的には各車2ストップ作戦を取ってくると思われる。これはタイヤが7セットに規制されていること(=タイヤはレースでは新品タイヤを2セット残すのが標準になりそう)と,予選セッションのPart 3に残った車は20分の間に,レース57周に対してアタックラップも含めて13〜14周走れることによる。均等割りの3ストップ作戦ではPart 3セッション終了時にほぼ空タンクとなるので,6〜7周分の燃料の差で0.5秒以上の差を生む。PPは取りやすいがレースでは作戦の幅が狭まるため,優勝を狙うチームはあまり行わない作戦かもしれないが,表彰台を狙うならば十分にチャンスはあると思われる。
したがって,上位10台は均等割り2ストップ作戦を取ってくるのではないかと思われる。下位12台は1戦目は様子見ということになるが,予選セッションでタイヤも温存でき1stスティントでの燃料をたくさん積んで変則2ストップ作戦,逆に3ストップ作戦を取ることができる。
また,タイヤ交換可能によって,昨年の「ピットストップは引っ張ったほうが勝ち作戦」は崩れることになると思う。適切なときにピットに入り,適切なときに攻めの走りがすることが求められる。
4. SAF1は完走できればOK
スーパーアグリチームは冬のテストもほとんどできていないので,とにかくトラブルを出さずに走りこんで完走を目指すことが第1の目標となる。2台のうち,1台でも完走できれば初戦としては大成功といえるのではないだろうか。SA06が走り出すまでは我慢の走り&データ取りに勤しんでほしい。
今年を占う初戦,個人的には昨年ダブルタイトル獲得のルノーが一歩前に出ている感があるが,上位チームは週末どのような展開になるか楽しみである。
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