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Round 1  バーレーンGP,マナマ
Grand Prix of Bahrain, Manama
2006/03/10 (Fri) - 2006/03/12 (Sun)

▼レース結果(Race Result)
Pos No.  Driver (Nat) Team Lap Pit Grid Tyre  Time / Retire
1 1  Fernando Alonso (ESP) Renault 57 2 4 MI  1:29:46.205
2 5  Michael Schumacher (GER) Ferrari 57 2 1 BS  +1.2 secs
3 3  Kimi Räikkönen (FIN) McLaren 57 1 22 MI  +19.3 secs
4 12  Jenson Button (GBR) Honda 57 2 3 MI  +19.9 secs
5 4  Juan Pablo Montoya (COL) McLaren 57 2 5 MI  +37.0 secs
6 9  Mark Webber (AUS) Williams 57 2 7 BS  +41.9 secs
7 10  Nico Rosberg (GER) Williams 57 3 12 BS  +63.0 secs
8 15  Christian Klien (AUT) Red Bull 57 2 8 MI  +66.7 secs
9 6  Felipe Massa (BRA) Ferrari 57 2 2 BS  +69.9 secs
10 14  David Coulthard (GBR) Red Bull 57 1 13 MI  +75.5 secs
11 20  Vitantonio Liuzzi (ITA) Toro Rosso 57 2 15 MI  +85.9 secs
12 16  Nick Heidfeld (GER) BMW 56 2 10 MI  +1 Lap
13 21  Scott Speed (USA) Toro Rosso 56 2 16 MI  +1 Lap
14 7  Ralf Schumacher (GER) Toyota 56 3 17 BS  +1 Lap
15 11  Rubens Barrichello (BRA) Honda 56 2 6 MI  +1 Lap
16 8  Jarno Trulli (ITA) Toyota 56 2 14 BS  +1 Lap
17 18  Tiago Monteiro (POR) Midland 55 2 19 BS  +2 Laps
18 22  Takuma Sato (JPN) Aguri 53 6 20 BS  +4 Laps
- 23  Yuji Ide (JPN) Aguri 35 3 21 BS  Mechanical
- 17  Jacques Villeneuve (CDN) BMW 29 1 11 MI  Engine
- 2  Giancarlo Fisichella (ITA) Renault 21 2 9 MI  Hydraulics
- 19  Christijan Albers (NED) Midland 0 0 18 BS  Driveshaft
 [Fastest Lap] Nico Rosberg (GER), 1:32.406, Lap 42

[レース・レビュー]  天候:晴れ  路面:dry  気温:24〜23℃  路面温度:40〜34℃

1. 5チームの接戦

 グリッド上位陣はすべて2ストップ作戦だったが,ピットストップするタイミングにチーム間で差が生じた。フェラーリ勢は予選セッションPart 3で積載していた燃料が少なかったので,フロントローを独占したが,第1スティントは最も短く,14周だった。マッサがアロンソを第1スティントの間,抑えていればミハエルあるいはマッサが勝利を手にしていた可能性が高いだけに,マッサのスピンが悔やまれる。
 一方,ルノー・ホンダは1回目のピットストップは16〜19周目,モントーヤは23周目だった。バトンはまずスタートがあまりに悪く,またピットストップのたびにモントーヤに抜かれ2度ともモントーヤを抜き返すもタイヤを消費してしまい,最後にライコネンと対決するには至らないなど作戦の悪さで表彰台を逃してしまった。作戦面では十分検討してほしい。ライコネンについては,30周目にピットへ入り,1ストップ作戦という考え付かなかった作戦に出たが,ハイドフェルドとロズベルグの事故によってこの作戦が当たり,スタートから数周でビルヌーブの後12番手まで付けていたことが表彰台獲得の決定的要素であったといえる。サードローまでに付いていれば優勝もありえるペースだったので,マクラーレンは以前速いことが示されている。
 注目すべきはウイリアムズで,2台ともペースはかなりよく,ロズベルグはファステストラップを記録するぐらいだった。作戦がコンサバティブすべたために(ウェーバーが1回目のピットストップが23周目)予選で前に出ることができず,速いペースを発揮することができなかった。アグレッシブな作戦に出れば,表彰台も十分狙えると思われる。
 以上,紹介した5チームが今後,表彰台争いを演じることになると思う。


2. フェラーリ,BSの復活

 冬のテストでは248 F1は非常にコンベンショナルなマシンに見えたが,バーレーンではフロントウイングも新しい形状を採用して近年に見られるマシンに近づいていた。ラップタイムも昨年に比べれば随分改善され,BSとの成果が現れているといえる。BSもウイリアムズも速いことからよくグリップするタイヤを開発していることが伺える。
 フェラーリ,ウイリアムズは限界で走っていたのに対し,ルノー(アロンソは第1,第2スティント)やマクラーレン(ライコネンも第1,第2スティント)は限界で走っていないラップも多くあるように感じたので,この2チームには伸びしろがあると思う。また,ホンダは限界で走っていたように感じたので,相変わらずルノーとマクラーレンが一歩リードしているという状況だろう。
 タイヤの比較としては,とりあえずのところはBSもMIも同水準に達していると考えてよいのではないかと思う。


3. ピットストップ,基本は2回

 事前に予想したとおり,上位陣は2ストップ作戦を選んだ。使用可能なタイヤセット数,車のバランスの観点のいずれにおいても2ストップ作戦は妥当だと思われる。今後は均等割りの2ストップ作戦から第1スティントがやや短めの2ストップ作戦を見ることが多くなると思う。また,予想以上に予選でのグリッドが重要になることがウイリアムズの例から分かる。


4. トヨタの遅さは異常

 トヨタはトロロッソよりも確実に遅く,ミッドランドといい勝負という危機的状態である。冬のテストのときから警告はある程度考えられてはいたがかなりひどかったといわざるを得ない。原因はBSタイヤとシャーシとのマッチングに問題があり,グリップが足りなかったということだろう。マレーシアでの改善は期待できないので,TF106Bまでポイントもお預けとなると可能性は十分ある。


5. 琢磨の完走は奇跡に近い

 F1レギュラードライバー4年目で安定した走りで,トップから4周遅れで完走できたことが素晴らしい。ピットでのぎこちなさがほとんど練習もしていないチームであることを感じさせたので,新車が投入されるまでは練習に勤めてほしい。


6. 予選Part 3後に供給された燃料

 バーレーンGPで1周あたりに供給された燃料は2.75 kgだった。

No.Driver 有効ラップ数総ラップ数給油量[kg]
5M.シューマッハ111230.5
6F.マッサ121233.0
12J.バトン131336.0
1F.アロンソ141438.5
4J-P.モントーヤ101227.5
11R.バリチェロ121233.0
9M.ウェーバー121233.0
15C.クリエン131336.0
2G.フィジケラ141438.5
12N.ハイドフェルド121233.0

 ミハエルの有効ラップ数が1周減らされたことは,ピットストップの静止時間にはほとんど影響しないが,アロンソが第2スティントの最後にアタックできる時間が1周減ると考えれば,ミハエルは自身が勝利を逃したと語ったのはおそらく本当だろう。


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