8月6日  ついつい気球に乗ってしまいました 今日の一枚を見る

 早朝発のツアーに出発するらしい宿泊客の出す音で目を覚ます。時間は5時過ぎ。ぼくも気球に乗ってサンライズの予定なので5時半には起きるつもりだったが、今出発した彼らも気球ツアーかもしれない。
 ピックアップが来る予定の6時には完璧にスタンバイを完了していたが、実際に迎えが来たのは15分ほど遅れ。既に明るくなってきている。その上ドライバーは遅れておきながら「ハリー」などとぼくを急かす。

先行の気球  もう一軒の宿をまわって打ち上げポイント(気球って「打ち上げる」でしたっけ?)へ。既に写真(右)のようにサンライズを楽しんでいる気球も見えるし、写真の枠外にも2,3の気球が飛んでいる。
 明らかに大きく出遅れている。しかもぼくらのツアーの乗る気球は目の前でセッティングされているものではないようだ。
 しかし今から飛んでも、既にサンライズではないように思えるのだが。

ファイヤー  加速度的に明るくなってくるのを尻目に、ぼくらのグループは後から来たツアーのメンバーと合流して15人の大所帯に。その全員が1台のミニバスに詰め込まれて別の場所に移動し、7時頃ようやく点火(写真(左))。乗客15人と気球を操作するガイドの計16人、結構大きめのバスケット(気球の人間が乗りこむ部分ね)で遂にフライト!
 サンライズではないが誰も文句は言わない。代わりに通常1時間のフライトのところを1.5時間にするとのことだった。まあ安かろう悪かろうってことでもないか。個人的にはサンライズより「飛ぶ」ことのほうが遥かに大事だったこともあり納得。

 テイクオフの際それほど浮遊感は感じられなかった。乗り物が大きなバスケットだったからかもしれないが、生身で体験した死海のほうが圧倒的に浮いている感はあった。
 すーっと飛び上がってそのまま上空へ。ガラス越しではなく直で自分の目で地上が遠ざかるのを確認する。
 残念ながら同乗の客のほとんどが、人類史上最も傲慢かつ傍若無人だとされる西欧系白人女性で占められていた。ガイドのトルコ人にとっては特定の目的があるのでそりゃうれしいだろうが、あの他人を他人とも思わない傲慢かつ下品な振る舞いはいつ遭遇しても良いものには見えないものだ。  などと思いつつ・・・
カッパ航空写真1 カッパ航空写真2
 最初は低空飛行で奇岩のすぐ横を抜けたり渓谷に沿ったりして飛ぶ。その後徐々に高度を上げて航空写真のように見えるカッパドキアの近郊の街を見る。共に写真(上)。
 実際に真上から見るとなんとも不思議な感じがする。人や車が見えたりするがまた小さくてカワイイ(^^;

 着地はかなりスリリングだった。
 上空にいるガイドと、着陸地点からそれぞれの宿に送る地上のピックアップ隊がトランシーバーで交信しながら着地地点を模索する。
 通常のフライトより長く飛んでいたしその分流されているのだろう、中々上からでも確認できなかったが、そのうちカッパの荒野を我々を追いかけて走る車を発見する。

 だんだんと陸地が近くなる・・・・・・

 そうかあの平坦なところに降ろすつもりだな・・・・・・

 おおっずれてきてるぞ・・・・・・

 あーひょっとするとコレ直前で飛び降りたほうがいいかも・・・・・・

すりりんぐ  写真(左)は着地寸前の画像です。
 この直後、目の前のくぼ地斜面にバスケットの右底が接触し大きく左前に傾きました。ガイドが必死の作業で体制を立て直し、客も右側につかまり重心移動。左側の端にいた白人男性2名はガイドの指示により飛び降りて先に地上へ。
 一旦5mほど上昇して再び着地、その際も少々バウンドしたりして荒っぽいランディングだったがどうにか無事に生還。いやあ逆に楽しかったし、案外冷静だった自分にも感動した。
 命をかけた瞬間を共有した乗客みんなで握手して健闘を称えあい、気球の回収を見守る。その後2台のピックアップに分乗して帰途へつく。車内で記念にフライト証明書をいただき宿に戻る。
 40分ほどかけてクルマで戻ってきてもまだ午前中で、朝飯の時間と言っても余裕で通用する。早起きは本当に得だなあ(笑)

朝飯  宿で写真(右)の朝飯。トルコの安宿はいつもこんな感じ。タマゴ焼きが付いてるだけ上等かもしれない。ちなみにぼくはいつもチャイをドブレ(ダブル:大きめの)と注文します。ノーマルタイプの量だと食事には少ない。
 でさらっと食べて、犬と戯れ、部屋で休憩。すぐに本日のツアーの迎えが来る。いそがしいぞ。
 ツアーのメンバーはコリア5人にイタリー4人にベルギー2人に日本1人。コリアが多数を占めるツアーにもそろそろ慣れてきた。

 参加した1dayツアーの内容は4年前とほとんど同じ。地下都市も、その入り口も薄っすらだけど面影が残っているように思う。それなりに観光地として整備されてきてはいるけど、まだまだそこは「トルコ」。カメラを向けた地元の少年たちは照れながらポーズを取っていた。

 地下都市の観光を終え、前回には無かったウフララ渓谷のハイキング。確か前回は季節が冬だったからかもしれないが、今回のハイキングのあとに行く川辺のレストランで食事をするだけだった。

コリアン4  ウフララ渓谷ハイキング(都会生活で鈍りきった日本人にはトレッキングクラスに感じるかもしれない)の前に入り口で休憩してると、ヴァンとマラティア(ネムルート)で一緒になった韓国人女性教師4人組(写真(左))とまた再会。彼女たちは他の韓国人2グループとレンタカーを借りてプライベートツアーをしている途中だという。中々良いじゃないですかそれ。
 しかしなぜかそのままぼくらのツアーと同行してウフララへ。彼女たちの他のグループは一体どこへ?

 シーズンなのか時間的にこのポイントに人が集まるタイミングなのか、ウフララ渓谷は大渋滞。ぼくらのツアーの他に何組ものツアーが来ていたし、韓国人女性教師4人組のように独自に観光している人もたくさんいる。
 人は多かったが、その中でも特に韓国人が多かった。各ツアーの半分以上もしくは大多数がコリアンだったのはちょっと異様な風景だったように思う。しかしいつの時代だか、日本人が彼らのようにどこかの観光地に大挙して来襲していたときもあっただろう。そのときの他の国の人の印象は、ぼくが受けた印象とそう遠いものではないような気がする。よくテレビで比喩される日本人像ってのはこのような印象から来ているものも結構多いと思うので、韓国人たちも我々の二の舞にならないように色々と考えて行動して欲しい(色々な面で相当手遅れって話しもありますが)。

カッパ  食事はやはり前回と同じ場所(だと思う)。彼女たちはツアーではなく食事の用意はされていないのでここでお別れ。3度もバッタリ会って結構名残惜しい気がしないでもない。

 食事後はまたバスで移動して、定番の絨毯屋。
 どこにでもいる日本語ペラペラの店員と「買わないよ」と会話(^^; 多少でも金があれば買う可能性もあるのだが、実際買ったところでそんな良いものを敷く場所も無い。

 写真(左)などカッパドキアならではの観光ポイントをめぐりつつツアーは終盤へ。

スターウォーズ  写真(右)のスターウォーズのロケが行われた(とガイドは力説する)場所で写真を撮り、今度は皿屋へ。カッパドキア周辺はセラミック製品が有名。
 勝手に連れてこられるのだから、結果的に冷やかしになるのは仕方が無い。大抵はツアー参加者の誰かが何か1つくらい買ったりするのだが、今回のツアーの面々の財布は相当に固い。絨毯も皿も何も買わない。

 復元されたキャラバンサライ跡を経由して最後はカッパのサンセットで終了。値段相応に中々しっかりしたツアーだったように思うのは、世界的な観光地で競争も激しいからだろう。このまま良いレベルで発展して欲しい。

 日が落ちてオトガルに到着して解散。
 宿に戻ろうと歩いていると先ほどの4人組がバス待ちしているではないか。またまた再会。
 バスが発車するまで色々と話す。相手さん完全にぼくのことを実年齢-10歳(8月1日の日記参照)との認識。こちらも遂に打ち明けられずにズルズルしてしまい、ここで本当にお別れ。彼女たちはビーチリゾート・ボドルムへ、ぼくは明日イスタンブルへ。流石にもう再会は無いだろう。
 別れる際に、韓国相撲の絵柄の小さなウチワに4人のメッセージを書きこんだものをプレゼントしてくれた。
 お!けっこう感激! いいぞコリア!(ほとんどハングルなので意味不明なのだが(^^;;)

 やはりウソを教える日韓両国のバカどもがいけないのだ。歴史を利用する韓国となぜかそれにのっかり利用される日本。。。このままではいけないはずだ。
 ちょっといい気分で宿に戻り、少し休憩してから軽く晩飯を食べに出てビールを買って帰る。するとまだ8時少しまわった頃なのにオーナーもうできあがっている。
 コイコイされてまた酒盛り。昨日と同じような話しで、ぼくもほとんど酔っ払って覚えていないが、こんな言葉が印象に残った。
 −日本人の1%がクレイジーなら韓国人は51%がクレイジーだ−
 そりゃ言いすぎだろう。でもそれなら中国人は101%か(爆)

 トルコ トルコ/ギョレメ パラダイスペンション 2004年8月5,6日泊
パラダイスペンション パラダイスペンション
宿泊料2泊で30ミリオントルコリラ:20ドル、バス・トイレ・朝食付
オトガルの宿紹介所にてパネルを見て選んだ宿。いくつかのパネルには日本語で紹介文があったがぼくは書いてないここをわざわざ選んだ。宿までのピックアップで迎えに来たオーナーも日本人なのでちょっとびっくりしたようだったが、話をすると(特に女性の)日本人客は増やしたいとは思っているのだそう。かなり日本のみと強調していたので、他のアジア人旅行者には相当な嫌悪感を持っていると感じた。
早朝着で部屋に空きが無かったのだが、数組がチェックアウト予定だというのでケイブタイプのドミルーム(広い)で仮眠させてもらった。またその日の朝食もサービスで食べさせてもらった。
オトガル前にあるレストランの1軒はオーナーが元々働いていたらしく、夜にオーナーが遊びに来て鉢合わせすると一気に現地人価格で食事ができるという特典もある。カッパドキアの宿のレベルは激しい競争に裏打ちされているのか全体的に非常に高いのであるが、少なくともここは外れではない。

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