8月5日 カッパドキア再び! 欧米系ペンションで色々と思う | 今日の一枚を見る |
朝5時30分、まだ辺りは真っ暗だがカッパドキア観光の中心地であるギョレメに到着。すぐ近くのインフォメーションで宿探しに入る。 何十枚もの宿紹介パネルがあってそこから自分で選ぶシステムで、先に来ていた韓国人女性3人グループが宿を決めて出発するのを待って、自分はパラダイス・ペンションに。日本語で「歓迎」とか「ようこそ」とか書いてあるパネルもあったのだが、あえて英語表記のみの宿にしてみた。 インフォメーションの店番が電話をかけてくれる。こちらの希望を伝えるときのみ替わってもらって、シングルで2泊という条件(という程のものでもないが)を出す。 電話を切って10分ほどするとすぐに迎えのピックアップがやってきた。 ぼくの顔を見たとき一瞬「ん?」という表情を見せたが、質問は「じゃぽね?」だけだった。 9時には数人チェックアウトするのでそれまでドミドリーのベッドで寝てても良いよということで仮眠させてもらう。 洞窟タイプのドミにはぼく以外に2人しか客がいなくて、適度なスペースは確保できそうだった。シングルやめてこちらでも良いかな・・・と考えているうちに心地良い眠りにzzz 目覚めると11時を回っている。急いでおきてレセプションに向かいチェックイン。シングルの部屋も悪くない。 写真(左)はこの宿で飼われているお犬様。結構愛想が良くて毎朝食事前にスキンシップをはかったので再度手を洗うことになった。名前は失念。 朝飯食べたかと聞かれたので、今起きたばっかりと冗談ぽく言うと笑って朝食を出してくれた。客のほとんどはもう観光に出ていて、昼前ののんびりできる時間だったのに申し訳ない。ありがたたくいただく。 このパラダイス・ペンションは昨年開業の新しい宿。オーナーもかなり気合が入っていて、日本人女性にカードを配ってくれと宿のカードを10枚渡された。 男はダメなのかと聞いたが「がーる いず ぐっど」と含み笑い(これこれ)。 その後「ぼーい のー ぷろぶれむ」とフォローしていたけど、まあ純粋に客は増やしたいようで、トルコのどこにでもいるイメージ先行型日本女性大好き野郎と同じで「良いこと」があるじゃないかということ。いや、別に「良いこと」なんてないよ(爆) 有り余る時間があればレンタルバイクでビューンなのだが、そうもいかず宿でツアーの相談。 1日50MTL、気球ツアーは別途130〜140US$。オーナー曰くほとんどFIX価格なんだそうで。。。 FIXなら粘ってもしょうがないのだが、そう簡単に決められても困るので他のツアー会社をいくつか覗いて値段チェック。 [HIRO TOUR]では50MTL+148MTLで合計198MTL、[New Goreme]では50MTL+100US$。 カッパドキアツアーは本当に50MTLが相場のようで大体どこも同じ。でも気球ツアーは多少の違いがあり、一番安かった[New Goreme]で明日のサンライズ気球ツアーと一般コースのカッパドキアツアーを申し込む。 現金が無いので近くの銀行へ行って窓口で200MTLをカードキャッシング。手数料は8MTLだったが、気球ツアーという高額商品に目がくらんでしまったので仕方が無い。目が飛び出る程度の額ではないのだし・・・ それにしても二億トルコリラか・・・・・・・・・・・・ふぅ二億。。。 暑いので一旦宿に戻ってのんびりしようと歩いていると、ぼくに向かって少し離れた場所から聞きなれない言葉で声をかけてくる女性グループがあった。 近づいて行くとこちらもわかった。ネムルートのツアーで一緒だった韓国人グループの方たちのうちの3人で、学生ばかりだと教えられていたがそうではなかったよう。また彼女達も教師だということらしいが、仲良くなった4人組とは違いソウルから来たそうだ。4人組は全州だったかな。 再会を祝して、お互いのプロフィールと旅の報告。 こちらが年上だと分かった瞬間から微妙に接し方が変わり、約1時間ほど談笑する。もちろん年齢の話の前もかなりフレンドリーに迎えてくれて、真ん中に座らせてくれり、買って来たフルーツを切ってくれたりした。こういうとこは良いね、儒教の影響なんだろうかな。 |
宿に戻ってコーラを飲んでシャワーで汗を流す。 さっきの韓国人教師3人組みがカッパドキアの夕日がきれいな場所があるので、そこでまた会いましょう(「アイマショウ」と日本語)と言ってくれたのでオーナーに場所の相談をするとそこまで連れて行ってくれるという。 実際はオーナーが急用で、従業員の男が引率してくれた場所で見たのが写真(上)の風景。写真は良くないが正にカッパドキア。 既に30人くらい先客がいたが、結構良いポジションを先ほどの韓国人教師3人組が確保してくれていてぼくを手招きで招待してくれた(^^;テレルゾ 日本人も数人見かけたので挨拶したが、一瞬ビックリして挨拶を返してくれた。韓国人と一緒にいるので間違えたのかな、いや会話は英語と日本語だぞ・・・最近トルコ人と韓国人にばっかり会ってるので馴染んできたのか(爆) 彼女達(韓国人教師3人組)はなんとビデオカメラまで持参してきていて、ちゃっかりぼくも撮影されてしまった。他にもなぜかツーショット写真まで撮られたが、それはどうか破棄していただきたい(笑) トルコを回っているとそこそこの数の日本人と会うだろうからこのビデオを韓国に帰って知人と観てそれをネタに色々なことを話し、それが日韓友好のきっかけになれば良いかなと思う。 何人か見かけた日本人は旅の途中で韓国人とトラブルが有ったらしく、こちらには聞こえないように仲間に話しているのが少し聞こえたが、ぼく個人的に感じる事は、女性はまったく問題なくコミュニケーションが取れるが、男性はたまに「コリアファイティング!」などと虚勢を張ったりするのがちょっとやっかいに思えるときがあった。日本人もなぜか大声で話しながら無理やり盛り上がってますよ演出をしているグループがたまにいるが、そういうものなのだろうか? 世界中であからさまに浴びせられ感じるだろう日本人との扱いの差が彼らの対抗心を増長させているかもしれないが、それは本当に自業自得だと言うことを理解してもらわないと本当の友好は生まれないと、それは切実に思う。 写真(左)はサンセットの帰りに撮った奇岩カーペット屋です。カッパドキアでもカーペット屋は沢山あり、客引きもナンパもトルコらしく盛り上がっています。カーペットはもちろん良い製品ですが、慎重に買い物をしてくださいね。 街を少しブラブラしてオトガル近くのレストランに夕食に入る。ちょこんと座る姿が愛らしい子犬がいて店のマスコットと化していた(写真はブレて失敗)。 スパゲティ・ボロネーゼとコーラで7MTL。まあそこそこ良い値段だが、食べている途中に宿のオーナーと遭遇。 オーナーは宿の仕事をする前はこのレストランで少し働いていたようで、店員に耳打ち。するとあら不思議5MTLに値引き、さらにフリーチャイをサービスしてくれた。 フリーチャイを飲みながら涼んでいると、バックパッカーではさそうな小奇麗な日本人女性2名が店にやってきた。 長い間見るのはパッカーばかりだったので非常に新鮮で目で追ってしまったが、いかんいかんと正気に返り店を出て宿に戻った。その後繰り広げられる大小様々な現地人によるナンパ物語を想像しながら。 ビールを買って宿に戻ると、ぼくをサンセット見物地点まで連れて行ってくれた男がパソコンでゲームしていて、一応「ただいま」と声をかけて部屋に戻ろうとすると「へいへい」と呼び戻された。 ビールを開けて出してもらったコップに注いで薦める。 彼は一口飲んでいきなり、この宿は日本人の客を増やしたい(特に女性)のだがどうしたら良いだろうと相談を持ちかけてきた。 うーんそこそこの値段で清潔で日本語の案内があれば問題ないのではないか、というような提案をしたが、どう考えてもその程度の案なら誰でも浮ぶようなモンだろう。 ビールは1本だったのですぐに無くなったが、その従業員は店のビールを次々と持ってくる。 良いのかなと思いつつ、日本人のことだったりサッカーのことだったり下ネタだったりを話す。 途中オーナーも帰ってきて酒盛り状態になってきたので、明日のサンライズ気球ツアーもあるし寝ようとすると、日本人だけを宿に呼ぶにはどうしたら良いかという極めてナイーブな質問を浴びせてきた。 「ほわい」と逆にたずねると、どうも前に働いていたホテルで中国人が相当なトラブルを起こしたのを目の当たりにして、それ以来完全に「へいと」なんだと赤い顔をしてオーナーが答えた。日本人としてはそんなあからさまに「へいと」は言わないので無言で聞いていたが、オーナーは知り合いに韓国人のマナーも相当酷いという話を聞いていて、それが東アジア人全体への「へいと」になっているのだと言う。他の客、特に白人が寄りつかなくなると言う。 もちろん親日国家の国民らしく日本人は別だと思っているらしいのだが、実際問題見分けが付かないので宿は基本的に東アジア人風な旅人は泊めないという裏の決まりがあるんだそうだ。 今朝ぼくの顔を見たときに一瞬「?」な顔をしたのはそういうことだったのか。 日本人だけなら(女性ならなおさら)「うぇるかむ」だという。でも日本人が韓国人と行動を共にしていることもよくあるし、日本人宿だったのがいつの間にか韓国人宿になっている例もあるらしく、そういう宿にはしたくないと、かなり意訳で酔いもあったのだがこんな内容の議論というか話しをされた。 確かに日本人と韓国人・中国人は全く違う人間だと思うとぼくも意見を言ったが、なぜそんなに違うのだということになると説明は難しい。 少しの沈黙のあと、オーナーは「さんきゅう」と言ってぼくを部屋に見送ってくれた。 彼らは実体験として「へいと」になってしまっている。そこに日本人も含まれてはたまらないのだが、見た目で判断できない以上非常に難しい問題となってこれからの日本人の旅の課題として大きくのしかかってくるだろう。 どうしてぼくがこんなに心苦しくならんといかんのだ(笑) |
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