8月7日  車窓から見える風景は、カミナリ、カミナリ、またカミナリ 今日の一枚を見る

 7時30分に目覚ましが鳴る。これも「旅」のなせる業か、昨日の酒はすっきり抜けている。まどろみつつ8時に起きあがって10分後出発。
 今日の夜行バスで最終地イスタンブルへ向かう。とうとうやってきてしまったという感じが強い。また酒が抜けない朝を何度も迎えるようになるのだろうか・・・

 歩いて10分、ギョレメ野外博物館へ。朝の日差しはきついが風が涼しくて心地よい。
 オープンは8時30分でちょっと待ちぼうけ。日本人ツアー1組と白人のツアー2組もオープン待ちのようで、シーズンだなあと眺める。
 そして博物館がオープン。入場料は12MTL、べらぼうに高い。4年前は含まれていたこの野外博物館が現地ツアーから外れたのは、まさにここにあるんじゃないか。もし次に来る事があるとするなら、更に値上がりしていると推測できるので、そのあまりの高さに「行かない」宣言するかもしれない。
カッパ宗教画1 カッパ宗教画2
 とは言いつつやはり整備された観光施設。見るべきものはそれなりにしっかりしているので十分楽しんでしまう。
 カメラは基本的に駄目だが、フラッシュバシバシ撮りまくる(写真(上)参照)。一体どうしたんだろう、旅が終わりに近づいてきてやけっぱちになったにしては品が無さ過ぎる。すぐに我に返り普通に見学。
 別料金が必要な場所では手持ちのトルコリラが足らなかったが、まけてもらって入ることができた。人が一杯になる前に行って良かった。

 全ての手持ちトルコリラを使いきり1時間強で博物館見学を終え、また歩いて宿に戻る。
 朝飯を食べてシャワーを浴び、力を込めてパッキング。もう破裂寸前だ。

カメラに興味深々  とりあえずチェックアウトして休憩。料金は2泊+ビール1本(二日間で7,8本は空けてると思うけど、どうやらおごりっぽい)で32.5MTL、トルコリラが無いのでドル立て22US$を支払う。朝の仕事を終えた写真(左)の従業員が相手してくれるので少しはヒマせずに済むが、バスの時間まであと6時間ほど。。。さてどうしよう。
 アジアカップ決勝はこっちでは昼の3時くらいかな。カッパのネット料金は高めなのでギリギリまで待ってチェックしよう。それまで時間つぶさねば・・・

 ブラブラとオトガル周辺まで出て土産物屋などを冷やかす。両替を試みるが1US$で1.4MTLというバッドレート。頼みの綱のATMはいつも[OUT OF ORDER]で使えない。時間だけは十二分にあるので一旦宿に戻りオーナーに愚痴ると1US$で1.45MTLという微妙にアップしたレートで20US$分両替してくれた。
 そのトルコリラで定番中の定番となったシュウェップスのマンダリン味を買い(1.5MTL)、おとつい韓国人3人組と話しをしたベンチに腰を下ろす。昼過ぎになると現地人がこの小さな公園にピクニックにやってきたので席を譲りまたブラブラ歩く。この辺の地理にはかなり詳しくなったような気がする。
 アテはもちろん無くいつのまにか宿に戻ってきた。出発まで荷物を預かってもらってはいるが、良いのかなーと思いつつ朝飯を食べるテラスで勝手に昼寝。約1時間ぐっすり寝込んでスッキリしてしまう(^^;
 起きてからも先の従業員とかオーナーとかその友達とかと他愛も無い会話をして、やっと4時頃荷物をオトガルのチケットを買った旅行会社の事務所に移す。また来たいと思わせてくれるに十分な宿だった。
 今度来るときは、きれいで優しくておしとやかで上品で清楚な上に引っかからない日本人女性でにぎわう宿になってたらいいな(^^)

 さて注目のアジアカップ決勝。トルコのカッパドキアからリアルで試合経過をチェックします。
 前半は1−1の同点、映像が見れないので押しているのか押されているのか微妙なニュアンスが伝わってこない。この大一番、結果を知るのは帰国してからの楽しみにしておこうかと考えたが、大都会イスタンブルでその情報に接せずにおれるか、また飛行機の中で新聞やニュースにより見てしまったりしてしまわないか、中途半端に結果を知ってしまうと元も子もなく、これじゃ心配事が増えてしまうだけなのでそのままリアルチェック続行。
 2−1
 3−1
 よし!完全勝利!  終わってからでなんですが、あんな無礼な国には負けはしない。民度が決定的に違う。
 敗者には優しい日本(ぼく)も相手が相手だけに手抜きはしない。

ネブシェヒルのオトガル  結果に十分満足。ぼくは何もしてないのに得意げ(^^; でもこの喜びを共有できる日本人が他にいなかったことが残念。
 17時過ぎ、写真(左)のネブシェヒルのオトガルへ向かう。このオトガルは、4年前にもサフランボルへ行くための経由地であり首都でもあるアンカラへ行くためのバス待ちをしたところ。その時は夜で真っ暗だったが今回は昼間、ようやく全貌が見れた。駐車スペースが相当大きなオトガルだ。カッパドキア観光用に特化されたオトガルなんだろう。さすがオトガル先進国(^^;;
 このオトガルで1時間のバス待ち。床屋でヒゲでも剃ろうかと考えたが料金は3MTL、手持ちの現金は20MTL紙幣が1枚、1MTL紙幣が2枚。・・・なんとなくやめておこう。

 そしてアンカラ行きの車窓、見えるのはカミナリだけ。とてつもなく大きな稲妻が数条、バリバリと地上に落ちる。8:40、9:15、10:00、11:00、11:30、11:50、良く分からない間隔を空けてピカピカバリバリ。外の雨も相当激しいようだ。さすがにウトウトしかけるが、ここで寝てしまってアンカラで乗りかえるイスタンブル行きのバスで寝れなくなっては困る。スケールのでか過ぎる稲妻を見ながら、ほどなくアンカラ到着。

 そしてここはオトガル、いつものように歩いていると行き先を聞いてくる。
 「いすたんぶー」と答えるとコイコイカムカムと先導するのでついていくとそのままバスの前。「するたなふめっ?」とオトガルから市街中心地までセルビスがあるのか確認するが、ドルムシュ(乗合バス)だと答えたのでやめようとすると「おけおけせるびーすせるびーす」とあっさり。これで素直に信じてしまうぼくもぼくだが、結果的にこれがアウチだった。
 バスはシナンという初めて聞いた会社。濃い緑色の車体は中々カッコ良く見えたが、チケットも無く席も労働者風なくたびれたおっさん連中ですでに満席、なんとなくやばいかな。。。チケットを持って来いと何度か言ったがそうこうしているうちに出発、バスは動き出してしまった。

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