強心薬
ジギタリス
一般名 | : | ジゴキシン |
作用 | : | 心筋を刺激し心収縮力を高める 迷走神経の感受性を亢進させ、房室伝導を抑制し徐脈を生じる |
効能 | : | 上室性頻脈性不整脈(心房細動(af)・心房粗動(AFL)・発作性上室性頻拍(PSVT))の抑制 |
禁忌 | : | ジギタリス中毒患者 洞房ブロック、房室ブロック患者(刺激伝導系を抑制しブロックを増悪させる) 閉塞性心筋疾患(心筋収縮力を増強し、左室流出路の閉塞を悪化させることがある) 心房細動発作時のWPW症候群(房室伝導抑制によりケント束の伝導が心室に伝わりやすくなり頻拍を呈し易くなるため |
≪ジギタリス効果≫
ジギタリス使用時の特徴的な心電図所見をジギタリス効果という。
≪ジギタリス中毒≫
ジギタリスは、治療域と中毒域の範囲が狭いため、連用による蓄積により中毒をきたしやすい。低カリウム血症はジギタリス中毒を起こしやすい
カテコールアミン
薬剤名 | : | ドパミン、ドブタミン、ノルエピネフリン |
作用 | : | 交感神経に類似した作用を示し、血管壁の収縮や心筋収縮力を高め血圧を上昇させる |
特徴 | : | ドパミンは、低用量では利尿作用、高容量では強心薬作用がある |
利尿薬
利尿薬
薬剤名 | : | ループ利尿薬(フロセミド;ラシックス®)、サイアザイド系利尿薬、K保持性利尿薬(スピロノラクトン) |
作用 | : | 腎臓の尿細管のNa+の再吸収を阻害し、Na+の排泄を増加することで尿量が増加し循環血液量を減少させる |
副作用 | : | ループ利尿薬やサイアザイド系利尿薬は低K血症。K保持性利尿薬は高K血症。 |
効能 | : | 前負荷を軽減し、肺うっ血や浮腫を改善する |
血管拡張薬
硝酸薬
一般名 | : | ニトログリセリン |
作用 | : | すべての血管平滑筋を弛緩することで心臓に戻る血液量が減少(前負荷の軽減)し、心臓の仕事量を減少させる。 すべての血管平滑筋を弛緩させるため、冠血管にも作用し心筋への血流を増加させ酸素の供給を増やす。 |
副作用 | : | 血圧低下、めまい・ふらつき、立ちくらみ、失神 |
効能 | : | 前負荷を軽減し、肺うっ血や浮腫を改善。狭心症症状の軽減(心筋梗塞には効果はない)。 |
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