小論文編

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まえがき

  以下の内容は、左手の個人的な考えであって、必ずしも正確な情報ではありませんので損失・損害が 生じても、当方は一切責任を負いかねます。
このページの主旨は、左手のように小論文に対して自信のない方や不安を持っておられる方へのちょっとした手がかりに使ってもらえればと思っております。



第2種ME技術実力検定試験の小論文について

解答時間

・ 午後に行われます。
・ 2時間50分以内に多岐選択問題60問と小論文を解答しなければなりません。


解答方法

・ 一枚の縦長の原稿用紙に書き込みます。
・ 400字以上600字以内に設問に対する自分の考えをまとめ答えます。
・ 段落分けなどの空白は、文字数には含まれませんので注意して下さい。
・ 400字に満たないと論文は不合格となります。


試験内容

最近、ニュースなどで話題となっていることを絡めたME機器の取扱について問われることが多いようです。

※私が受験した時の情報ですので変更される場合があります



過去問(平成11年〜平成15年)

第21回

 今年になって脳死患者から臓器移植が行われた。脳死のME機器の係わり合いについて、あなたの考えを400字以上600字以内にまとめよ


第22回

 最近、医療機器に関連した事故が報道され、大きな問題となっている。このような医療事故を未然に防ぐにはどうすればよいか、あなたの考えを400字以上600字以内で述べなさい。


第23回

 最近、医療機器は病院内だけでなく、在宅でも使用されるようになってきている。このように在宅で医療機器を使用する場合に考えなくてはならないことについて、あなたの考えを400字以上600字以内で述べなさい。


第24回

 昨今の医療事故の原因として、人的過誤(ヒューマンエラー)の占める割合は大きい。このような医療事故を減少させるため、ME技術者(開発者、使用者、保守担当者)としてどのように取り組むべきか。あなたの考えを400字以上600字以内で述べなさい。


第25回

 患者の立場からみたME技術者の役割について考えるところを400字以上600字以内で述べなさい。



左手的小論文対策

独り言

  左手は、作文や小論文は非常に苦手で、正味50分で自分の意見を400字でまとめるなんてできませんでした。なので、第2種MEを受験するにあたってこの小論文は、左手にとって最大の鬼門でした。
その左手が、考えた小論文対策は、試験で出そうな所を簡単な下書き(テンプレート)をつくり、それをひたすら原稿用紙に書いて覚え、試験ではその覚えた内容を設問に強引に合わせて解答すると言うものです。
以下はそのテンプレートのキーワードです。他にも多くの考えがあると思いますが、一応左手が考えられる範囲で書いてみました。


傾向と対策

 テンプレートを作るにも、どの内容を選択するかが重要です。あまり範囲を狭めすぎると設問の内容に当てはまらない可能性がありますし又、自分自身が覚えられる内容でなければなりません。なので、汎用性の利く内容でしかも自分自身が身近で共感の持てる内容を作る必要があります。

≪汎用性の利く内容≫

  過去問の傾向から問われている内容のは、ME機器を扱う上で患者さんの安全性をどのように確保するかだと思います。左手は、その内容は大きく2つに分けて考えました。一つ目は、ME機器を使用又は管理するヒト側。二つ目は、ME機器を製造・販売する医療機器側です。この2つに対して左手はテンプレートを作りました


≪共感の持てる内容≫

  左手が、その立場に立ったときに自分自身ができそうな事あるいは取り入れていきたい事、模範としたいことを調べ覚えました。


キーワード

ヒト側・・・ヒトは過ちを犯すものということを前提にした取り組みを考える。

≪医療機器使用者(医療従事者)≫

 ・ 患者さんに病態に合わせた適切で安全な使用法の理解
 ・ 機器の取扱説明書の熟読と理解
 ・ 使用前・中・後の点検
   例) 点検したものにはチェックシートにチェックする
 ・ アラームの理解と緊急時自分自身で対応できるかの判断
 ・ ハット・ヒヤリ報告書、事故報告書の提出
 ・ 積極的なME勉強会への参加
   etc...


≪保守担当者(臨床工学技士)≫

 ・ 医療機器使用者への教育(日常・定期保守の必要性の啓蒙)
 ・ ME機器勉強会の開催
   例) 2年〜3年をかけて段階(レベル)に合わせた勉強会を定期的に開催する
 ・ ME機器の管理・トラブルの対処
   例) 点検が済んでいないものあるいは不具合のあるものは錠をかけて使えないようにする。
 ・ 定期点検の実施と不具合の早期発見
 ・ 不具合発見時に自身での修理可能か業者(メーカー)への連絡が必要であるかの判断
 ・ 業者(メーカー)とのコミュニケーション作り
 ・ ハット・ヒヤリ報告書、事故報告書の収集・分析・対策・情報公開・注意換気
   例) 情報の公開は、施設内だけでなく全国規模で行うようにする。
   etc...



医療機器側(設計・販売)・・・故障や誤作動の可能性を踏まえた機器づくりを考える

 ・ ヒューマンエラーを考えた安全設計
   例) フェイルセーフ、フールプルーフ、デッドマンシステム、メンテナンスフリー、多重系など
    誤操作防止システム
 ・ 使用者の誤動作防止、操作性向上
   例) ボタンの大きさ、配置など
 ・ 簡易取扱説明書の作成
 ・ IT化の導入
   例) 電話回線を使って、在宅療養をしている患者さんの状態を把握する
 ・ 使用者のフィードバックデータの収集と改善
 ・ 使用者への教育・情報公開
   etc...


最後に

  試験中は、緊張したりして設問に上手く答えられない場合があるかもしれません。その時は、焦らずにゆっくりとその設問を読んで大雑把に設問を解釈してください。内容が全くの見当違いでない限り字数さえ足りていれば、小論文で不合格にはならないと思います。なので、設問に完璧に答えようとするのではなく、設問の内容を大まかに解釈してその設問の内容を自分の知っていることに誘導していって400字埋めてください。内容よりも400字埋めることが先決です。








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