体外循環装置学 その1

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  未熟な左手が作った臨床工学技士国家試験のに関するよりぬきノートです。
誤りがございましたら、ご連絡下さい。


人工心肺回路

人工心肺回路


血液ポンプ

血液ポンプ

ローラーポンプ

≪機構≫

  弾性を持つチューブをローラーが回転しながらしごき血液に一定方向の流れを与える。
ローラーで押しつぶされたチューブが元に戻る時の陰圧で血液を吸引するので弁機構を必要としない。


≪長所≫|
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≪短所≫
・ 構造が簡単で操作しやすい
・ 正確な駆出量が計算できる
・ 駆出量を簡単、正確に変更出来る
・ 吸引・ベントのポンプに使用できる
・ 血球の損傷が大きい
・ 異常な高度陰・陽圧を生じることがある
・ 回路閉塞時に回路破損の危険性がある
・ 使用ごとに圧閉度の調整が必要

≪圧閉度(オクルージョン)≫

@1m水柱の圧力をかけた標準輸液セットに毎分5〜10 滴の滴下(約0.3〜0.7ml)を認める
A送血回路を約1mの高さに掲げたときに、回路の液面が毎分1cm降下する
※ 人工心肺装置の標準的接続方法およびそれに応じた安全教育等に関するガイドライン 参考

遠心ポンプ

遠心ポンプ

≪機構≫

  血液に回転力を与え、その遠心力により血液を送り出す。
粘性摩擦型と羽根車型とがあり、回転力は磁石を介して伝達される。
回路を閉塞する部分が存在しない


≪長所≫|
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≪短所≫
・ 弁機構を持たないため、血液の損傷が
 少なく長時間の使用が可能。
・ 大量の空気混入の危険性が小さい
 (但し、少量の気泡を送り込む可能性はある)
・ 回路閉塞時に回路破損の危険性がない
・ 無理な送血圧がかからない
・ 圧閉度の調整が不要
・ 正確な流量を測定できない
 (流量計が必要)
・ 前・後負荷の変化で送血量が変化する
・ Ht・温度によりポンプ特性が変化する
・ 充分な回転数がないと逆流の危険性がある
・ 吸引・ベントのポンプに使用できない

拍動流ポンプ

≪機構≫

  通常のポンプ血流は定常流であるため、生体の拍動流の血流とする。

@ローラー制御方式拍動流ポンプ
ローラーの回転数を変化させる
Aブラダー方式拍動付加装置
送血管直前にブラダー(加圧筒)を挿入し、拍動を作る
BIABPを使用した拍動流
体外循環中にIABPを作動。現在の主流

≪適用≫

長時間の体外循環
腎機能低下症例
頸動脈狭窄症例

≪長所≫|
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≪短所≫
・ 末梢での物質代謝の向上
 (毛細血管の循環確保、境界層現象改善等)
・ 圧受容器による血行動態の制御
・ レニン・アンギオテンシン系活性の抑制
・ 溶血
・ 通過抵抗を低くする必要がある
 (太い送血管、通過抵抗の低い人工肺の使用)
・ コントロールが煩雑






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