生体に使用される高分子材料

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  未熟な左手が作った臨床工学技士国家試験の生体材料工学に関するよりぬきノートです。
誤りがございましたら、ご連絡下さい。




高分子材料

高分子

  高分子とは、分子量が1万以上の物質のことをいう。

≪モノマーとポリマー≫

モノマーポリマーを構成する基本単位で"単量体"
ポリマーモノマーが一種類又はそれ以上繰り返し連結された"重合体"
コポリマー
(共重合体)
2種類以上のモノマーから作られたポリマー
ランダム・交互・ブロック・グラフト共重合体がある。

≪種類≫

  天然高分子と合成高分子に分類される


天然高分子

≪種類≫

天然炭水化物ヘパリン、ヒアルロン酸、セルロースなど
天然蛋白質フィブロイン、コラーゲン、羊腸など
天然炭化水素天然ゴムなど

合成高分子

≪種類≫

合成繊維 : PET(ポリエチレンテレフタレート)、PAN(ポリアクリルニトリル)、ナイロンなど
プラスチック(合成樹脂) : PE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PS(ポリスチレン)、PP(ポリプロピレン)など
  熱可塑性樹脂:加熱によって軟化し、冷えると又硬くなる
  熱硬化性樹脂:加熱によって化学変化が起こり、構造が安定し硬くなる。
合成ゴム : ポリブタジエン、PU(ポリウレタン)など

≪合成≫

重合 :複数のモノマーからポリマーができる反応

付加重合 : 二重結合をもつモノマー(エチレンなど)に分子が付加反応を起こしできる重合
  例) ビニル化合物(PE、PP、PVC、PVA、PAN、PSなど)
縮合重合 : 2つのモノマーから簡単な分子と除かれてできる重合
  例) PET、6,6-ナイロン
重付加 : 縮合重合反応で簡単な分子が除かれており、その離脱分子が縮合反応時に付加する重合
  例) ポリウレタン
開環重合 : 環状構造が開裂し、解かれた化合物の端同士が結合する重合
  例) ポリ乳酸、ポリグリコール酸、6-ナイロン

≪添加物≫

可塑剤合成樹脂に加えて柔らかくすることを目的とする
安定剤物質の状態を保つことを目的とする
充填剤物質の増量を目的とする
強化剤材料の強化を目的とする
(ガラス球、ガラス繊維、グラファイト、ホィスカー、合繊)

≪生分解性高分子≫

  生体内に分解、吸収される高分子
例) コラーゲン、キチン・キトサン、ポリグリコール酸、ポリ乳酸








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