流体力学

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  未熟な左手が作った臨床工学技士国家試験の医用機械工学に関するよりぬきノートです。
誤りがございましたら、ご連絡下さい。




流体力学

粘性

粘性

≪ずり応力≫

  流体の移動に対する抵抗力


≪ずり速度≫

  ずり(せん断)応力が、働いたことによって生じた時間的変化(速度勾配)


≪粘性率≫

  分子間の結合の強さ。
ねばねばしている程分子間の結合が強い。


ニュートン流体と非ニュートン流体

≪ニュートン流体≫

  ずり応力は、ずり速度に比例し粘性率が一定の流体。粘性率温度によって変化する。エネルギー損失がある。
   ニュートン流体
例) 水、血漿、血清


≪非ニュートン流体≫

  ずり応力は、ずり速度に比例せず粘性率が一定でない流体。エネルギー損失がある。
キャッソンの式が成り立つ
例) 血液(赤血球による)

血液および血球の特性


≪理想(完全)流体≫

  実際には存在しない粘性がなく・圧縮性がない流体。エネルギー損失はない


流体運動

≪定常流と非定常流≫

定常流分子の通り道である流線が一定(各分子の流れの速度が変化しない)
非定常流分子の通り道である流線が時間的に変化(各分子の流れの速度が変化)

≪連続の式≫

  入ってきた流体の量と出てきた流体の量は等しい。
定常流の場合で成立
   連続の式
連続の式


≪層流と乱流≫

層流流線が交わらない。円管内での流れの速度分布が放物線
乱流流線が交わる。円管内での流れの速度分布は断面全体でほぼ一定

層流と乱流


≪レイノルズ数≫

  層流と乱流の流れ状態を示す指標
   レイノルズ数

臨界レイノルズ数2000〜3000(半径)、1000(直径)
生体内レイノルズ数大動脈>大静脈>動脈>静脈>毛細血管

≪ハーゲン・ポアズイユの式≫

  管の中の流れを表す式。層流でニュートン流体の場合で成立
   ハーゲン・ポアズイユの式








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