環境衛生
大気汚染
≪大気成分≫
窒素 | 酸素 | アルゴン | 二酸化炭素 |
78% | 21% | 1% | 0.03% |
≪一次汚染物質≫
大気汚染物質中で、焼却時などの直接発生の汚染物質を言う。10ppm以下
SO2(二酸化硫黄)、NO2(二酸化窒素)、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、煤塵など
≪二次汚染物質≫
一次汚染物質が空気中で変化を受けて生成したもので、光化学オキシダントが代表
≪発生源≫
硫黄酸化物 : 大部分が固定発生源(工場) 一酸化炭素 : 大部分が移動発生源(自動排気ガス) 窒素酸化物 : 固定発生源と移動発生源の両方から。
※ 一酸化炭素は環境基準を満たし、硫黄酸化物は減少傾向。窒素酸化物は増加傾向
≪二酸化炭素≫
大気中 | 0.03%存在 |
呼気中 | 4%存在 |
恕限度 | 室内汚染の指標。0.1% |
二酸化炭素中毒 | 4〜6%で起こる。 |
≪浮遊粒子物質≫
大気中に浮遊する粒子状物質で10μm以下のもの
≪光化学オキシダント≫
光化学スモッグの原因。大部分はオゾンから生成され、他に窒素酸化物、炭化水素類から生成される。
≪喫煙≫
喫煙者が直接吸い込む煙を主流煙、燃焼部分から発生する煙を副流煙と呼ぶ。
一般的に発生する有害成分は副流煙の方が高く。受動喫煙が問題となっている
CO(一酸化炭素)が数100ppm以上含まれる。
地球環境
≪地球温暖化≫
CO2(350ppm)などの温室効果ガスの濃度が高まることによる地球の気温の上昇。
≪オゾンホール≫
フロンガスによるオゾン層の破壊で太陽光線の有害紫外線などが地上に降り注ぐ。
≪酸性雨≫
化石燃料の燃焼より生じた硫黄酸化物、窒素酸化物が雨に溶け込み強い酸性の雨を降らす。
≪ダイオキシン (ポリ塩化ジベンゾフラン、ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシンの総称)≫
発生源 | ゴミ燃焼によって発生する。 以前は枯葉剤の不純物質をとして含まれていた |
毒性 | 2.3.7.8-TCDDが最も毒性が強い 発癌、催奇性、内分泌攪乱作用、塩素座蒼(クロルアクネ)などを起こす。 |
摂取 | 魚介類を多食すると摂取量は増加する。 生体内では、特に脂肪組織に蓄積しやすい。 |
≪環境アセスメント≫
環境影響評価。主に大規模開発事業等による環境への影響を事前に調査することによって、予測、評価を行う
公害
≪公害の種類≫
大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音・振動、地盤沈下及び悪臭など
≪ロンドン事件≫
SO2(二酸化硫黄)より気管支炎、肺炎、虚血性心疾患による死亡が増加した
≪四日市喘息≫
三重県四日市市でSOxにより気管支喘息や慢性気管支炎に罹患した
≪水俣病≫
熊本県及び鹿児島県の水俣湾周辺、新潟県の阿賀野川流域で発生
工業排水に含まれるメチル水銀が魚介類に蓄積され、これを経口摂取することによって起こった神経疾患
≪イタイイタイ病≫
富山県神通川流域に発生
カドミウムの慢性中毒により腎障害を生じ次いで骨軟化症をきたし、これにカルシウムなどの不足が加わって形成される疾患
≪慢性砒素中毒≫
島根県笠ヶ谷地区、宮崎県土呂久地区で発生。砒素中毒や悪性腫瘍が認められた。
食品衛生
栄養所要量
≪栄養所要量≫
エネルギー、蛋白質、ビタミン、ナイアシン、カルシウム、鉄、食塩量など
≪食塩摂取量≫
食塩の1日摂取量の上限は10gである。以前は減少傾向にあったが現在は増加傾向
現在の食塩摂取量は1日あたり13.2g
≪不足栄養素≫
カルシウムのみ
食中毒
≪発生状況≫
発生件数 | 毎年、3〜4万人発生し、ほぼ横ばい傾向 月別では、7〜9月にかけて多発 |
原因食品 | 魚介類によるものが多い |
原因物質 | 細菌によるものが多い。 死亡例ではフグや毒キノコ等の自然毒起因が多い |
原因施設 | 飲食店、旅館、家庭の発生が多く。 学校は発生数は少ないが患者数が多い。 |
≪細菌性食中毒≫
毒素型 | 食品に付着した細菌が、食品中で産生した毒素を摂取する事で発症。潜伏期は短い。 |
ブドウ球菌(耐熱性毒)、ボツリヌス菌、セレウス(嘔吐型) |
感染型 | 食品に付着した細菌を摂取し消化管内で増殖して発症。潜伏期は長い。 |
サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、病原性大腸菌、ウェルシュ菌
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食品衛生法
中毒患者又は死体を診断、検案した医師は直ちに最寄りの保健所長にその旨を届け出なければならない。
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