半導体デバイス

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  未熟な左手が作った臨床工学技士国家試験の電子工学に関するよりぬきノートです。
誤りがございましたら、ご連絡下さい。




半導体デバイス

集積回路およびその他のデバイス

≪集積回路≫

  ひとつの半導体チップの上に、トランジスタやダイオード、抵抗、コンデンサーなどの回路素子を数十〜数億個集積・配線して作った装置


≪CMOS(Complementary MOS)≫

  nMOSとpMOSを相補的に組み合わせたもの。消費電力が少なく、低電圧で動作する。


≪サイリスタ≫

  pn接合が3つ以上あるようなスイッチング素子


≪CCD (Charge-coupled device、電荷結合素子)≫

  MOS構造を多数並べたもので、CCDに光を当てると電荷が蓄積される。
撮像デバイスとして応用される(ビデオカメラ、ディジタルカメラ、内視鏡など)


光デバイス

≪発光ダイオード (Light Emitting Diode;LED)≫

  pn接合の順バイアスを加えると発光する性質を利用する素子。


≪フォトダイオード≫

  pn接合の逆バイアスされた接合部に光当たると、逆方向に電流が流れやすくなることを利用。
光センサとして利用。


≪太陽電池≫

  pn接合にバイアス電圧をかけずに、光を当て起電力として取り出す。
光センサとして利用。


≪フォトトランジスタ≫

  npnトランジスタのベース部分に光を当て、その光照射量でコレクタ電流を制御する。
光センサとして利用。


≪光導電セル≫

  半導体に光を照射させてキャリアを発生させ、導電率を高くなることを利用する。
可視光用としてはCdS(硫化カドミウム)、赤外サーモグラフィ用としては、HgCdTが用いられる。


≪光電子倍増管≫

  真空管の一種で、光照射により真空中に飛び出した電子(光電子)が電極に衝突するたびに新たな電子(二次電子)をたたき出し、最終的に105倍程度の電子が出力される。非常に感度の高い光センサ。


≪液晶≫

  固体と液体の中間の性質を持ち、加える電圧を変える事で、光の透過率を変えることができる素子で液晶自体は、発光しない。
表示装置に応用される。


≪光ファイバ≫

  クラッド(皮の部分)とコア(芯の部分)とで屈折率を変えた光伝導素子。
コアの部分の屈折率が、クラッドの屈折率よりも大きい。


その他の半導体素子

≪ホール素子≫

  電流が流れている半導体に磁界を加えると起電力が発生する。磁気センサとして利用される。


≪サーミスタ≫

  温度により抵抗値が大きく変わる半導体素子。温度センサに利用される。


≪バリスタ≫

  加える電圧によって抵抗値が大きく変わる半導体素子。


その他の回路素子

≪ストレインゲージ≫

  物体の変形を抵抗値の変化として測定する素子。変位センサや力センサとして用いられる。


≪熱電対≫

  2種類の金属を接合により、温度差に応じた起電力を発生する素子。温度センサとして利用される。


≪圧電素子≫

  圧力を加えると表面に電圧が発生する素子。


≪差動トランス≫

  トランス内の鉄心の位置により、出力端子に誘起される電圧が変化することを利用して、鉄心の変位を測定する素子。位置センサとして利用される。








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