生体の仕組みと特性と物性

HOME : 試験案内 : 目次 : 掲示板 : 参考書 : Link : 参考文献 : メール



  未熟な左手が作った臨床工学技士国家試験の生体物性工学に関するよりぬきノートです。
誤りがございましたら、ご連絡下さい。




生体の仕組みと特性

生体構造

主要4元素 : O、C、H、N

@ 相対的存在比   H>O
A 重量割合比    O>H>
B 乾燥重量割合比 C>

構成物質 : 水>蛋白質>脂質>炭水化物


生体の階層構成と外部エネルギー作用

原子レベルX線、紫外線
分子レベル赤外線
細胞レベル電気、電波

生体の情報処理や制御

@高分子の分子構造に組み込まれた情報
A神経細胞の興奮インパルスによる信号伝送系
Bホルモンなどの内分泌物質による信号伝送系


生体の物性

受動的性質・能動的性質

≪受動的性質≫

  外部から加えられたエネルギーや刺激に対して単に"物質として振舞う"性質
電気的には1mA/cm2以下までの刺激


≪能動的性質≫

  刺激に対して"興奮"したり、エネルギーを消費して物質やイオンを濃度勾配に逆らって"能動輸送"する性質。
電気的には1mA/cm2以上までの刺激


生体の物性的特徴

≪異方性≫

  方向によって性質が異なること。
電気的特性、力学的特性、光学的特性、熱的特性などに見られる。


≪非線形性≫

  刺激の大きさが小さいときには全く反応せず、刺激の大きさが閾値以上になったときに急激に興奮が起こる。


≪周波数依存性≫

  周波数によって電気的特性(導電率や誘電率など)が変化すること。


≪温度依存性≫

  温度によって生体特性が変化すること。


≪粘弾性≫

  粘性と弾性とを併せ持った粘弾性変形を示すこと。








        目次