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詩集 名前のないもの 第1章 冬眠 10

足枷


風景の中には
粉雪が舞って
黒々とした穴が無限に続く

脱出は不成功

いつの日も
それはレールの上をやって来る
白い息さえ吐きもしないで

足で立つということの無力感

また
あすの日には
長い髪の足枷が

(1966.2.23)

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