詩 集
名前のないもの
’60年代末の学生時代 北海道 帯広で過ごした青春
思えば、もう半世紀近くも昔のことになってしまいました。
日記がわりに書きつけていたノートがありました。山村暮鳥から、谷川俊太郎に私淑して詩らしきものを書いておりました。
なにしろ、自分が天才ではないという事実が容易に信じられなかった時代です。
社会に出るとたちまち書けなくなってしまいました。それでも、いつの日か自費出版ぐらいはしてみたいという思いはどこかに残っていたものです。
今、読み返せば悪寒がはしるようなナルシシズムと自己憐憫に満ち満ちたしろものばかりですが、当時の自分と現在の自分が同じ人間であると考えるのは間違いかも知れません。
ホームページという形にせよ、発表するのは当時の私への責務のようなものだという思いがありました。
誤字脱字を正した他は、ほとんど原文のままの表記としました。
第1章 冬眠 (1965.8〜1966.10)
第2章 駄荼懦惰堕 (1967.2〜1968.4)
第3章 呪歌 (1968.5〜1968.11)
第4章 名前のないもの (1968.11〜1969.3)
付録 拾遺集 (1969.4以降)