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詩集 名前のないもの  付録 拾遺集 09

クシャミ


時に
雨は空から降り
たまには
朝になると日が昇る

だから
時々は私も
日常の水の中を
もの慣れたさかなのように泳ぎ
ハハハ
などと
笑ってみたりする

鏡の中には
真実そうな顔の虚言が
アハハ
などと笑いを返す

時に
人は
クシャミをしないだろうか?

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