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詩集 名前のないもの  付録 拾遺集 08

京の昼寝


長い坂の向こうに日が沈む
燃焼しつくした空気の中で
燃えようとしない情念

朝は
枯れ草を生命あるもののように飾り
いのちの用途をさがそうとの思い

やって来るものをつかまえよう
とクモは網をつむぐ

京の昼寝
するよしもなく
日常追って歩き申しそろ

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