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詩集 名前のないもの 第4章 名前のないもの 11
雪
雪が
青いものだとわかったのはいつのことだろう
夜の間にすっかり積み敷いて
不思議に晴れ上がった朝
薄よごれた道ばたの影に
夕暮れが力なくやってくる頃
雪の青さは
自己主張を持たず
照り返す強さも持たず
哀しい
(1969.3.2)
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